宇宙戦艦ヤマト2205、登場勢力・登場天体、その18 ( 週刊BBY-01 第457号 ) | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

デザリアム、続き

『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』でのデザリアムは、イスカンダル星を自分達の故郷に持帰るという目的で現れ、そのためにガミラス星を破壊した。その出自については謎が多く、どこから来たのかは、『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』作中では明らかにされなかった。戦艦や要塞の名前も、ガミラスやガトランティスの艦と異なり、独自の言語ではなく地球の言語で名付けられていたり、デーダーやメルダーズが地球のクラシック音楽(劇中では、フランスの作曲家、クロード・ドビュッシーの「月の光」や「夢想」、ポーランドの作曲家、フレデリック・ショパンの「夜想曲第2番」、主に現在のオーストリアを活動拠点とした作曲家、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの「幻想曲K.397」の4曲が流れている)を聴いていたりと、地球と何かしらの関わりがあることが示唆されている。また、話し方も旧シリーズとは異なっており、劇中では作戦の障害となる存在(前章ではガミラスを指している)を「ノイズ」と呼んだり、予想外の事態に見舞われることを「針が飛ぶ」と言換える等、レコード関連の言葉を引用している。独特な目は、生身の特徴ではなくなり、科学的な処置によるものとされている。普段は地球人やガミラス人等と同じような目をしているが、任務に取掛かる際に目の周りに黒い膜がブロックノイズ状に広がり、それがやがて、黒い縁取りと青い白目になる。服も同様で、全裸状態の身体に、貼り付いていくように実体化する。
デザリアムは、地球ともガミラスとも異なる技術体系を持っており、各種兵装にその要素が見られる。主要武器であるビーム砲は、地球やガミラスのような陽電子砲ではなく、重核子砲となっている。そのビームの色は、赤黒い粒子が散りばめられたピンク色。地球とガミラスのビームはオタマジャクシ状、ガトランティスのビームは矢状の形になっていたが、デザリアムのビーム形状は、先端に塊がないスタンダードな表現(但し、『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』第5話のみの描写ではあるが、近接信管のように敵至近で炸裂するビームも放っており、こちらはオタマジャクシ状になっている。また、『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』は、ビームエフェクト自体が結構変化しており、地球やガミラスのビームもオタマジャクシ状ではない場面が多々ある)。防御装備としては、波動防壁ともミゴヴェザー・コーティングとも異なる原理を持つ、「位相変換装甲」という特殊装甲を備えている。受けた攻撃を、ノイズキャンセリングの要領で相殺することで無効化する。出力は搭載兵器の機関出力に依存するため、小型艦はそれ程強固ではないが、大型艦はショックカノン数発に耐え、要塞級ともなると、デスラー砲(波動砲)すら完全に防いでしまう。機動面では、一部の艦艇は「積層型姿勢制御ユニット」と呼ばれるものを装備しており、劇中では、姿勢制御や方向転換時にスラスターを使う描写が無い。このユニットの塊と言える起動翼を有するプレアデス改級攻勢型戦艦は、巨体に見合わぬ機動性を発揮する、とされる。