6月8日 記念日 その4 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

世界海洋デー(World Oceans Day)。
2008(平成20)年12月の国際連合総会で制定され、国際連合が2009(平成21)年から実施している国際デーの1つ。1992(平成4)年6月8日、ブラジル南東部に位置するリオデジャネイロで開かれた「環境と開発に関する国際連合会議(地球サミット)」でカナダ代表が提案したもので、以来「世界海洋デー」として、非公式に実施されていたものを、国際連合の国際デーとした。世界海洋デーは、毎年世界の海洋を誇りとし、水族館やペットにできる海洋生物自身同様に、魚介類のような海洋製品を提供できることを祝う機会であり、その固有の価値に感謝する機会でもある。そして、海洋は、国際貿易の海上交通輸送路でもある。地球規模の汚染や魚の過剰消費は、主要な種の激減をもたらしている。世界海洋デーの主題「われらが海洋、われらが責任」は、海の環境を守り、海洋資源を注意深く管理する個人と団体の責任を強調している。安全で健康的で生産的な海と海洋は、人類の幸福と経済的な安全、持続可能な開発に不可欠である、とのメッセージを発している。この日には、海の環境について考えるフェスティバル等、海をテーマにしたイベントが開かれている。国際海洋法は、領海の幅、大陸棚の資源利用、公海の利用に関するもの等、海洋に係わる国際法規の総称で、1982(昭和57)年に採択され、1994(平成6)年11月16日に発効した「海洋法に関する国際連合条約(国際連合海洋法条約、平成8年条約第6号)」が、現在の主要な海洋法の条約となっている。領海(基線から最大12海里[約22.2km]までの範囲で、国家が設定した帯状の水域であり、沿岸国の主権が及ぶ水域)、及び接続水域(領海の外縁にあり、基線から24海里[約44.4km]の範囲で沿岸国が設定する水域)、国際海峡(国際航行を、定められた範囲で自由に行なえる海峡)、排他的経済水域(天然資源、及び自然エネルギーに関する「主権的権利」、並びに人工島・施設の設置、環境保護・保全、海洋科学調査に関する「管轄権」が及ぶ水域)という、海洋法に関する包括的な制度を規定する「国際連合海洋法条約」は、日本を含む多くの国・地域と欧州連合(EU)が批准しているが、世界の大洋に面した主な非締結国として、アメリカ合衆国、トルコ、ペルー、ベネズエラがある。但し、深海底に関する規定以外の大部分の規定が慣習国際法化しているため、アメリカ合衆国等の非締約国も、事実上「国際連合海洋法条約」に従っている。
ヴァイキングの日。
793(延暦12)年に、ヴァイキングの活動が最初に記録に現われた日付。剣や斧で武装したヴァイキングが、イギリス中部にあるキリスト教の修道院(俗界を離れて禁欲的規律を守り、宗教的共同生活を送り、 信仰を深める場所)、リンディスファーン修道院を襲撃し、人々を驚かせたという。ヴァイキングは、ヨーロッパ北部の巨大な半島、スカンディナヴィア半島周辺の地域であるスカンディナヴィアの武装船団(海賊)を指す言葉であったが、後の研究の進展により、「その時代にスカンディナヴィア半島に住んでいた人々全体」を指す言葉に変容した。海賊・交易・植民を繰返す略奪経済を生業としていたのではなく、故地においては農民であり漁民であった。また、ヴァイキング達の収益の約98%が交易によるものであったと言われている。この事実から、ヴァイキング達にとっても、航海の主たる目的は交易であり、略奪の方がむしろ例外的なものであったと考えられる。このような観点からは、ノルマン人(スカンディナヴィア、及びバルト海[ヨーロッパ大陸とスカンディナビア半島に囲まれた海域]沿岸に原住した北方系ゲルマン人[ドイツ語、オランダ語、英語等が含まれる、インド・ヨーロッパ語族の内の一語派であるゲルマン語派に属する言語を母語とする民族])とも呼ばれ、中世ヨーロッパの歴史に大きな影響を残した。西洋生活様式と思想は、個人主義(国家や社会の権威に対して、個人の権利と自由を尊重することを主張する立場)がヴァイキングのイデオロギー(思想・行動や生活の仕方を根底的に制約している観念・信条の体系)に影響を受ける。一般に、角の付いた兜と毛皮のベスト、といった服装が、ヴァイキングの服装のステレオタイプ(判で押したように、多くの人に浸透している先入観・認識・固定観念)として知られている。しかし、これは史実ではなく、当時のヴァイキングの遺跡からは、角の付いた兜は出土していない。実際のヴァイキングの格好は、同時代の西ヨーロッパの騎士と同様の、頭部を覆う兜とチェーンメイル(鎧形式の防具の一種である鎖帷子)が一般的であった。丸盾と大型の戦斧が、ヴァイキングの装備の特長となる。ヴァイキングは、「ロングシップ」と呼ばれる喫水の浅く、細長い舟を操った。ロングシップは、外洋では帆走もできたが、多数のオールによって漕ぐこともでき、水深の浅い河川にでも侵入できた。また、陸上では舟を引っ張って移動することもあり、ヴァイキングがどこを襲撃するかを予想するのは難しかった。まさに、神出鬼没と言える。このため、アングロ・サクソン人(5世紀頃、現在のドイツ北岸、南部よりグレートブリテン島に侵入してきたアングル人、ジュート人、サクソン人のゲルマン系の3つの部族の総称)諸王国や大陸のフランク王国(5世紀から9世紀にかけて西ヨーロッパを支配したゲルマン系の王国で、現在のフランス・イタリア北部・ドイツ西部・オランダ・ベルギー・ルクセンブルク・スイス・オーストリア、及びスロベニアを領土としていた)も手の打ちようがなく、ヴァイキングの襲撃を阻止することはできず、甚大な被害を受けることになる。1958(昭和33)年製作のアメリカ映画「ヴァイキング」は、日本では、同1958(昭和33)年の9月20日に公開された。TV放映や、現在発売されているソフトのタイトルは「バイキング」であるが、初回公開時は「ヴァイキング」と表記されていた。内容は、ヴァイキングとイングランド王との抗争を描いたもので、シリアスな役柄が似合うイメージの傍ら、軽妙な演技や、ミュージカルパフォーマンス等、多彩なタレント性を持つ、アメリカの俳優・映画プロデューサー、カーク・ダグラス(2016[平成28]年には100歳の誕生日を迎えており、最高齢のハリウッドスターとなっていたが、2020[令和2]年2月5日、103歳で死去する)が主演して、大ヒット作となった。1958(昭和33)年8月1日、日本を代表する高級ホテルの1つである帝国ホテル(東京都千代田区内幸町に所在)が、北欧の食べ放題料理「スモーガスボード」をモデルとした新しいレストラン「インペリアルバイキング」をオープンさせた。ここから、日本では食べ放題のことを、「バイキング」と呼ぶようになった。レストラン「インペリアルバイキング」という店名は、「スモーガスボード」を採入れる際、この名前が言いづらかったため、一般的な北欧のイメージとしてのバイキング(ヴァイキング)に加え、当時上映中であった、アメリカ映画「バイキング」の中の豪快な食事シーンが印象的で、新しいレストランの食のスタイルのイメージにふさわしいことから名付けられたという。映画は、帝国ホテル近くの日比谷映画劇場(東京都千代田区有楽町のオフィスとショッピングモールで構成される高層ビル「東宝日比谷ビル」敷地内に所在した映画館)で上映されていた。レストラン「インペリアルバイキング」は大変好評を博し、これを模倣した後発店が、定額食べ放題のシステムを「バイキングスタイル」と表現したため、バイキングはビュッフェレストランの代名詞となった。食べ放題は、飲食店において、定額料金で指定された範囲に、ある多種類の料理の中から任意のものを選択して、希望する量を食べることが可能な方式の名称で、「バイキング」を供食方式の意味で用いるのは、完全な和製英語であり、日本以外ではハワイや韓国の一部等、日本人を対象とした、限られた店でしか使われていない表現である。