6月8日 記念日 その2 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

学校の安全確保・安全管理の日。
大阪府教育委員会が2002(平成14)年に制定。2001(平成13)年6月8日、附属池田小事件が起きたことを契機に制定された。この事件を教訓に、学校の安全を守ることが目的となっている。附属池田小事件は、大阪府池田市にある大阪教育大学附属池田小学校で発生した、小学生無差別殺傷事件である。10時20分頃、大阪教育大学附属池田小学校に凶器を持った男が侵入し、次々と同校の児童を襲撃した。結果、児童8名が殺害され、児童13名と教諭2名が傷害を負う惨事となった。犯人の男は、校長や別の教諭にその場で取押さえられ、現行犯逮捕された。しかし、犯人を取押さえてから警察による犯人逮捕までの間、学校側による状況把握ができず、管理職や教務主任は、混乱の中で事件の全容を掴めなかった他、組織的な対処行動(児童に対する組織的な避難誘導、救命活動、搬送処置等)ができなかったため、死亡した8名の児童は、約20分前後も放置されてしまった。2003(平成15)年8月28日、大阪地方裁判所は、被告人に対して死刑判決を言渡した。弁護人が控訴したが、被告人自ら控訴を取下げ、死刑判決を確定させ、死刑確定から約1年後となる2004年9月14日、死刑が執行された。この事件で死亡した2年生7名は2006(平成18)年、同級生と共に特別に卒業証書を授与され、「小学校を卒業」という形になった。さらに、2007(平成19)年には、これと同様に、死亡した1年生1名に卒業証書が授与された。また、小学校を管理する文部科学省は、被害者遺族らに総額4億円の慰謝料や賠償金を支給した。この事件をきっかけに、学校(小学校等)、幼稚園、保育所等の児童・生徒・幼児が頻繁に利用される教育関連施設にも「警察官立寄所」の看板(プレート)、又はシールが貼付けられたり、学校にも、部外者の学校施設内への立入りを厳しく規制したり、警備体制を強化する等の方策を主張する声も増えた。また、防犯ブザーを携帯する児童も増加した他、保育士や学校の教職員が、防犯や心肺蘇生を学ぶ機会となった。この事件は、日本の学校がそれまでの「地域に開かれた学校」から、安全対策重視の「閉ざされた学校」に方針転換するきっかけとなった。それまで小学校は、地域のコミュニティに重要な役割を果たし、校庭は子ども達の遊び場にもなっていた。この事件後、学校に監視カメラを設置したり、部外者の立入りを原則禁止したりする傾向が強まった。小学校等の学校への警備員配置、集団登校時に保護者や地域のボランティアによる見守りも行なわれるようになった。また、この事件を境に、小学校においては児童の名札を廃止したり、或いは、校内のみの着用に限定したりする学校が増えるようになった。なお、大阪教育大学教育学部附属池田小学校の所在地周辺では、「池田小」と言えば、別の学校である「池田市立池田小学校」を指すことが一般的で、事件のあった学校名を記載する際には、「大阪教育大学教育学部附属池田小学校」とフルネーム、略称も「附属池田小」と呼称する場合が多い。マスコミ等の扱いでも、主要紙は記事本文では「附属池田小事件」と表記することが多いが、見出し等では依然、「池田小事件」と表記されることもある。 
へその緒の日。 
5月第2日曜日の「母の日」、6月第1日曜日の「ベビーデイ」、6月第3日曜日の「父の日」の間にあるこの日を「家族の絆を結ぶ日」にと、2人組のヒップホップユニット、「SOFFet(ソッフェ)」が制定したもの。日付は、シングル「へその緒」の発売日、2005(平成17)年6月8日に因んで。初めての楽曲による記念日とされる。臍帯は、いわゆる「へその緒」と呼ばれるもので、胎児と胎盤(妊娠時、子宮内に形成され、母体と胎児を連絡する器官)とを繋ぐ白い管状の組織である。胎児は、胎盤を通して母側から酸素や栄養分を受取り、老廃物を母体側に渡すが、胎児と胎盤を繋いでいるのが臍帯である。
ロハスの日。
大阪市西区西本町に本社を置き、日本全国と東南アジアの一部でビジネスホテルチェーンを展開する企業、株式会社スーパーホテルが制定。株式会社スーパーホテルでは、地球環境と人の健康を意識した行動様式を意味する「Lohas(ロハス)」な取組みを行なっており、その考え方や取組みを広く知ってもらうことが目的。日付は、6月8日の「6」と「8」で、「ロ(6)ハ(8)ス」と読む語呂合わせから。ロハスとは、「健康と地球環境」意識の高いライフスタイルを指す用語である。元々は、1990年後半にアメリカ合衆国西部、コロラド州ボルダー周辺で生まれたもので、社会学者のポール・レイと心理学者のシェリー・アンダーソンによる、全米10万名以上を対象にした社会調査を基に生み出されたマーケティングコンセプト(商品そのものよりも、その商品の持つ利便性に焦点を当てるマーケティング概念)である。日本では、「健康と環境を志向するライフスタイル」と意訳され、スローライフ(大量生産・高速型のライフスタイルに対して、ゆっくりした暮らしを提案するもの)やエコ(「環境に配慮していそう」なファッション等から、「地球に優しい」と称する最先端技術や企業活動、市民活動、自然保護運動、「自然に帰れ」という現代文明否定論まで、極めて広範囲に亘る概念)に続いて広まった。一般的には、健康や癒し・環境、又はエコに関連した商品やサービスを総称してロハスと呼んでいる。株式会社スーパーホテルが展開する新型ホテルチェーン「スーパーホテル」は、「安全・清潔・ぐっすり眠れる」というコンセプトをモットーに、宿泊客に密着しながら、感動的なサービスを提供することに注力している。 株式会社スーパーホテルは、徹底された費用削減により、前払いで1泊朝食付き5,000円前後からの低料金を設定している。立地条件や季節により、1泊4,480円を設定しているホテルもある。低料金実現のため、徹底的なコストダウンを図っており、コスト削減のため廊下・エレベーター等ではエアコンが稼動していない。フロントは、直営社員・夫婦等で経営している場合が殆どで、「のれん分け(奉公人や家人に、同じ屋号の店を出させる、或いは、出すことを許可すること)制度」を導入している。また、「健康朝食」と呼ばれる無料朝食もあり、テーブル式の食堂で、殆どの店舗でパンとコーヒー、おにぎり、みそ汁やサラダ、おかずを揃える等、朝食を設定していて、セルフサービスによるバイキングで提供する。また、株式会社スーパーホテルは、「LOHASホテル」であることをアピールしている。フロントロビーの壁面や建物の外壁等を目に優しい緑で覆う、タブレット端末を利用したペーパーレスなチェックインシステムに変更する、アロマオイルを使ってヒノキの香りを届ける、客室の天井に天然素材の珪藻土を利用する等、ホテルの至る所でロハスを実践している。さらに、最大3名で利用できる特徴的な客室(スーパールーム)が存在する。居室の大きさは、シングルルームの大きさであるが、セミダブルベッドに1名、そのベッド上のロフトベッドを使うことにより2名と、最大3名の利用が可能となる。フロントには快眠コーナーがあり、パジャマや種類の多い快眠枕(先着順)が用意されている。快眠への拘りとして、睡眠に特化した「ぐっすりルーム」もあるホテルを経営している他、大阪府立大学(2022[令和4]年、大阪市立大学との統合で大阪公立大学が新設されたことから、在籍学生の卒業後に廃止予定)と共同で「ぐっすり研究所」を設立し、科学的な裏付けと共に、快眠への拘りを追求し続けている。