6月4日 記念日 その2 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

虫歯予防デー。
6月4日の「6」と「4」を、「虫(む[6]し[4])」と読む語呂合せから、東京都千代田区九段北に所在する歯科医師の団体、日本歯科医師会(後に社団法人となり、現在は、公益社団法人となっている)が1928(昭和3)年から1938(昭和13)年まで実施していたもの。1958(昭和33)年からは厚生省(現在の厚生労働省の前身の1つ)が、この日から1週間を「歯の衛生週間」として、虫歯予防の運動を行ない、虫歯予防デーが復活した。 
歯と口の健康週間。
6月4日から6月10日まで。厚生省(現在の厚生労働省の前身の1つ)、文部省(現在の文部科学省の前身の1つ)、日本歯科医師会が、1958(昭和33)年から実施している週間である。2013(平成25)年からは、東京都千代田区九段北に所在する学校歯科医の団体、社団法人日本学校歯科医会(現在は、公益社団法人となっている)も主催団体に加わった。毎年6月4日から6月10日までの1週間。1928(昭和3)年から1938(昭和13)年まで日本歯科医師会が、6月4日に虫歯予防デーを実施していた。1939(昭和14)年から1941(昭和16)年まで「護歯日(5月4日)」、1942(昭和17)年に「健民ムシ歯予防運動」として実施し、1943(昭和18)年から1947(昭和22)年までは中止された。1949(昭和24)年、これを復活させる形で口腔衛生週間が制定された。1952(昭和27)年に口腔衛生強調運動、1956(昭和31)年に再度口腔衛生週間に名称を変更し、1958(昭和33)年から歯の衛生週間、そして、2013(平成25)年からは、現在の歯と口の健康週間になっている。歯の衛生に関する正しい知識を国民に対して普及啓発すると共に、歯科疾患の予防処置の徹底を図り、併せてその早期発見、早期治療を励行することにより歯の寿命を延ばし、国民の健康の保持増進を寄与することを目的としている。この期間には、啓発のためのポスター作成と掲示、新聞への広告掲載、テレビCMの放映、各地でシンポジウム等のイベントが開催される。
ねずみ・衛生害虫駆除推進月間(ムシナシ月間)。
6月4日から7月4日まで。東京都千代田区神田鍛冶町に所在する、有害生物防除・防疫活動の専門的技術者で組織する団体、社団法人日本ペストコントロール協会(現在は、公益社団法人となっている)が主催。「虫(む[6]し[4])な(7)し(4)」の語呂合せによる。この期間には、専門家による害虫相談所を各地に開設する等、害虫駆除のPR活動が行なわれる。 ペストとは、病名のペスト以外にも有害生物全般を意味し、コントロールとは、文字通り制御を指す。そして、人に有害な生物の活動を、人の生活を害さないレベルまでに制御する技術を「ペストコントロール」と称する。ペスト菌による全身性の急性感染症ペストが、人々にとって恐ろしくて困った病気であったことや、病気を流行させる原因がねずみやノミであったこと等から、「ペスト」という言葉はその後、人に迷惑を掛ける「やっかい者、困った者」という意味でも使われ、最近では、「害虫」や「様々な有害生物」という意味でも使われるようになってきたという。衛生害虫とは、人間や家畜に対して害を与える昆虫、及びダニ類のことである。種類としては、「毒・吸血等で直接的に害を与えるもの」「病原体を媒体するもの」、「不快感を与えるもの」等が挙げられる。近年では、目に見えない生物、つまり、ウィルス等に対するペストコントロールの重要性が高まっている。鳥インフルエンザ(A型インフルエンザウイルスが鳥類に感染して起きる鳥類の感染症)の中で、家禽類のニワトリ・ウズラ・七面鳥等に感染すると非常に高い病原性をもたらすウイルスによる高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)、非常に感染力が強く、牛、水牛、豚、山羊等に感染し、伝染力も非常に強いウイルス、口蹄疫ウイルスによる感染症で、高い伝播性、罹患した動物の生産性の低下、幼獣での高い致死率という特徴を持つ口蹄疫等の消毒作業も、ペストコントロールの一環である。 
ローメンの日。
長野県伊那市上牧にに事務局を置く伊那ローメンズクラブが制定。ローメンは蒸したメンを使うので、6月4日の「6」と「4」を、「蒸し(む[6]し[4])」と読む語呂合わせから。伊那商工会議所の地域おこし事業の専門委員会として発足した、「ローメン委員会(ローメンを愛する会)」を発展的に解消して結成された伊那ローメンズクラブは、伊那の名物ローメンを全国に広める活動をしているグループである。ローメンは、炒肉麺(チャーローメン)とも呼ばれ、マトン(メス、又は去勢されたオスの内、永久門歯が2本以上の羊の肉)等の肉と野菜を炒め(炒肉)、蒸した太めの中華麺を加えた、長野県伊那地方の特有の麺料理である。ラーメン用のスープを加えるものと、加えないものがあるが、ラーメンとも焼きそばとも異なる、独特の風味の料理である。小麦粉にかんすい(アルカリ塩水溶液で、小麦粉に混ぜることで柔らかさや弾力性をもたせる)と着色料としてのビタミンB2を加えた、中太で水分が少なめの中華麺を使用する。地元長野県伊那市の合資会社服部製麺所のものを使うことが多く、製麺所で蒸したむし麺となっているが、全国的に焼きそば用として売られているむし麺と比べて、色が茶色っぽく、食感が硬い。具として、マトン等の肉、キャベツ、キクラゲを主体とした野菜をスープ、ウスターソース等、各店固有の味付けで炒め、再加熱した麺と合わせて完成する。マトンの風味は好みが分かれ易いため、豚肉、牛肉等を選べるように別メニューとしている店もあり、また、麺の量を選べる店も多い。1955(昭和30)年に、長野県伊那市の中華料理店『萬里』の主人であった伊藤和弌(いとう わいち)が、地元の製麺業者服部製麺所社長の服部幸雄の協力を得て創作した。伊藤和弌は東京や横浜で料理人として修行し、郷里の伊那に戻って小さな中華料理店を開いた。当時は冷蔵庫がまだ一般的でなく、仕入れた生麺を翌日まで保存できないため、伊藤和弌は麺の保存法に苦慮していた。そこで、試行錯誤の末、麺を蒸すことで日持ちさせる技法を考案する。この蒸し麺独特の風味を活かして、伊藤和弌の創作した料理が、ローメンである。肉は、長野県伊那市周辺で羊毛生産のため盛んに飼育されていた牧羊に伴なう副産物のマトンが活用され、塩漬け肉にして日持ちさせたものが使用された。野菜は、これまた周辺で多く栽培されていたキャベツを使用した。店で供してみると、酒のつまみ等に好評となり、やがて人気メニューとして定着した。初期には、炒めるという炒肉麺(チャーローメン)と称して販売されたようである。通常、中国語で炒肉麺(チャオロウミエン)というと、豚肉を使った焼きそばが想像されるため、炒羊肉麺と呼ぶ方が当初の実態に近い。諸説あるが、最終的には普及の過程で「チャー」が取れ、「ローメン」という名称が定着した。伊藤和弌は、地域発展を念頭に「ローメン」の名称使用を自由にしたため、ローメンは周囲の店にも広がった。その過程で、スープ式のローメン以外に、焼きそば式のローメンも出現し、更には、地元の一般家庭料理や学校給食にも取入れられるようになった。なお、『萬里』本店近くには、2004(平成16)年にローメン発祥の地の記念碑が建立された。ローメンを全国に広める活動をしている長野県伊那市の伊那ローメンズクラブ会員店では、この日の来店者にサービスを行なっている。また、ローメンマップやのぼり旗の作成、スタンプラリーの実施等、ローメンの普及・PRに努めている。