宇宙戦艦ヤマト2205、登場勢力・登場天体、その17 ( 週刊BBY-01 第456号 ) | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

デザリアム

暗黒星団帝国は、オリジナルシリーズのテレビスペシャル作品『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』とアニメ映画『ヤマトよ永遠に』に登場する。「暗黒星団帝国」という名称は、テレビスペシャル作品『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』で言及されたもので、アニメ映画『ヤマトよ永遠に』では、予告編でのみ、この名称が用いられており、本編では「黒色軍団」と呼称されている。アニメ映画『ヤマトよ永遠に』における敵が前作と同一、という説明は一切ないが、一部のメカが前作から引続いて登場していることから、同一国家であることが窺える。国家元首であるテレビスペシャル作品『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』のグレートエンペラー(声のみ登場)と、アニメ映画『ヤマトよ永遠に』の聖総統スカルダートが同一人物なのかも不明である。人民は地球人より高等生命体とされ、惑星をまるごと要塞化したり、地球人類の脳細胞だけを一瞬にして破壊する「重核子爆弾」を建造するだけでなく、人間の肉体を高度にサイボーグ化する、脳だけを異星人類の肉体に移植する等、軍事的にも医学的にも極めて優れた技術力を誇る。
デザリアム星は、暗黒星団帝国の本星で、地球から40万光年、大マゼラン星雲から約57万光年の距離にある二重銀河の内、白色銀河の中にある。200年後(2402年)の地球に偽装し、惑星の外観は元より、スフィンクスや万里の長城等の古代遺跡から、クラシック音楽等の古代芸術まで忠実に再現していた。しかし、新波動砲によるグロデーズ艦隊の爆発をきっかけとした誘爆で偽装が剥がれ、正体を現わす。それは、中心核を球状の骨組が取巻くといった、肋骨に囲われた心臓のような姿に赤い光が脈打つ、堅牢な装甲を持ったグロテスクな人工天体であった。真田志郎によれば、デザリアム星を構成する超金属は「新波動砲をもっても決定的なダメージを与えられない」とのことであり、惑星の中心核からパイプを介してエネルギーが供給されている。中心核の内部には、水晶状のビルが所狭しと建ち並ぶ「水晶都市」がある。骨組の極地には、中心核へ至る出入口がそれぞれ存在する。収納式の大型砲と、要塞化された浮遊隕石等の防衛兵器が無数に配備されているため、撃破はおろか、接近すら容易ではない。水晶都市はガミラス帝国の天井都市に似た大型ミサイルとなっており、極地の出入口から敵が侵入した場合はこれで迎撃する。指令室には、スカルダートと側近のサーダ以外の幹部や兵士は見られず、サーシャが内部で起爆装置の破壊工作に動いた際には、スカルダートが指令室を離れ、自らサーシャを探し回っていた。
暗黒星団帝国人は頭部のみが生体で、首から下がサイボーグ化されている。これは、高度な機械文明によって、脳以外を機械で補うようになったためである。しかし、その弊害として、肉体的に退化したことから種としての生命力が衰え、生命体としては末期的な状況に陥っている。なお、そのような事態になった詳しい経緯は語られていない。
過去の地球の軍事組織(現実の世界の各国軍隊)で使用されていた尉官等から構成される、階級制度と同じものを採用している。暗黒星団帝国軍人の制服(サイボーグ化された身体)は、テレビスペシャル作品『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』では肌の色と同じで、全裸のような外観であるが、アニメ映画『ヤマトよ永遠に』では、基本的に黒色に変更されている。また、両作とも階級に関係なく、黒色のマントを羽織っている。兵器や艦艇、デザリアム星自体も超硬合金の外殻を持ち、通常兵器では駆逐や撃退は不能(内部が露呈する開口部を狙った反撃が効果を挙げているが、精密さと迅速さが求められる)。さらに、重核子爆弾はガミラスが技術を保有せず、ガトランティスも行使が限定的であったバリアを装備していた。