6月3日 記念日 その1 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

西暦(グレゴリオ暦)AD2024年 令和6年 平成36年  
昭和99年 大正113年 明治157年 皇紀2684年 干支 甲辰(きのえ たつ)
第1月曜日 旧暦  4月27日、赤口(戊戌)、月齢 26.0 
グレゴリオ暦で年始から155日目、年末まであと211日。
誕生花 アジサイ。

世界自転車デー(World Bicycle Day)。
2018(平成30)年4月の国際連合総会で制定された国際デーの1つ。この国際デーは、アメリカの社会学教授、レシェク・シビルスキーによる草の根運動から始まった。そして、最終的には、中央アジア南西部に位置するトルクメニスタン等、56ヶ国の支援を得て、国際連合総会において決議が採択され、6月3日が「世界自転車デー」として宣言された。自転車は単純で、手頃な価格で、信頼性が高く、清潔で、環境に優しい持続可能な交通手段である。また、自転車は発展のための道具であり、単なる交通手段だけでなく、教育・健康・スポーツにも役立つ。自転車と利用者の間に生まれる相乗効果は、創造性と社会性を促進し、利用者に地域環境への意識を促す。自転車は、持続可能な交通手段の象徴であり、持続可能な消費と生産を促進するという前向きなメッセージを伝え、気候にも良い影響を与える。このような特徴を持つ自転車の普及を促進するため、この国際デーは祝われる。なお、日本では、5月5日が「自転車の日」、5月22日が「サイクリングの日」となっている。 
測量の日。
1949(昭和24)年6月3日、「測量法(昭和24年6月3日法律第188号)」が公布された。その40周年を記念し、測量・地図への幅広い理解と関心を深めてもらうことを目的に、建設省(現在の国土交通省の前身の1つ)、国土地理院(国土交通省に置かれる特別の機関[府省等の国の行政機関に、特に必要のある場合に法律の定めるところによって置かれる機関])等が1989(平成元)年に制定。国土地理院は、日本国内における「すべての測量の基礎となる測量」(基本測量)を自ら行なう他、国土地理院以外の国の行政機関や公共団体が実施する公共測量の指導・助言を行なう。また、地理空間情報の国際標準化や国際連合地名標準化会議・地理学的名称に関する国際連合専門家グループ等の国際会合への参画、宇宙測地や重力測定の国際的事業への参画等、国家地図作成機関としての国際協力も担っている。また、測量士試験、測量士補試験、測量士登録行政も行なっている。国土地理院が運営する、地図と測量に関する展示を行なう、日本で初めての施設『地図と測量の科学館』(茨城県つくば市に所在)では、この日に合わせて、毎年6月に「測量と地図のフェスティバル」を開催している。『地図と測量の科学館』では、ゲーム感覚で地図や測量について学ぶことができる。また、「測量の日」をイメージした、「マッピーくん」というキャラクターが存在する。誕生日がこの日で、科学が大好き、好奇心いっぱいの男の子とされ、地図と測量に関するPR、普及・啓発活動を使命としている。 「測量法」は、測量を正確かつ円滑に行なうことを目的として施行された法律である。 基本測量、及び公共測量の定義、測量標の設置及び保守、測量業務に携わる測量士や測量士補等の国家資格、成果物の取扱い、測量業者の登録、罰則等、測量全般の取決めを行なっている。最近の主な改正事項としては、2002(平成14]年4月1日、「測量法及び水路業務法の一部を改正する法律(平成13年6月20日法律第53号)」の施行により、測量の基準となる測地系(地球上の位置を経緯度[経度・緯度]、及び標高を用いる座標によって表わすための系[システム])が、日本周辺にのみ適用することが前提となっていた日本測地系から、全地球的測地系の範疇に属する測地系である世界測地系(日本測地系2000)に改正されたものがある。また、2007(平成19)年5月23日、「測量法の一部を改正する法律(平成19年5月23日法律第55号)」が公布され、地図等の基本測量の測量成果のインターネットによる提供の実施、測量成果の複製承認手続に関する規制の緩和、公共測量成果の複製・使用承認申請のワンストップ化、測量に関する永久標識、又は一時標識の設置等の際の公表等が措置されることとなった。測量は、地球表面上の点の関係位置を決めるための技術・作業の総称で、地図の作成、土地の位置・状態調査等を行なう。日本では、測量は基本的に、誰でも行なうことができるが、国、又は地方公共団体の実施する基本測量、公共測量等は「測量法」に従って登録された測量業者でなければ行なえず、測量業者の行なう測量には、測量業者に配置が義務付けられている国家資格(業務独占資格)である測量士、若しくは測量業者の作製した計画に従い、測量に従事する測量士補が従事しなければならない。また、登記を目的とした測量は、測量、及び不動産の表示に関する登記の専門家のことであり、他人の依頼を受けて、土地や建物の所在・形状・利用状況等を調査して、図面の作成や不動産の表示に関する登記の申請手続等を行なう、土地家屋調査士でなければ行なうことはできない。測量の種類には、分類の仕方によって幾つかの種類に纏めることができる。その中で、規模による分類には、測地測量(基準点測量)と地形測量(細部測量)とがある。測地測量(基準点測量)は、国土等、広地域を対象とする測量で、基準点・水準点を求める。最終相対誤差は100万分の1程度で、広大な面積を扱うため、地球表面が平面でないことを考慮して行なう。測地測量(基準点測量)の種類には、位置、高さを求める測量で、基準点と各測点を結んで測量区域を三角形の組合わせで示し、三角法により、三角形の内角・辺長を用いて位置関係を求める三角測量、測点を結んで測量区域を多角形で示し、多角形の各辺の長さ・角度で位置関係を求める多角測量(トラバース測量)、3つの測点で描く三角形各辺の距離を調べて測量する三辺測量、アメリカのグローバル・ポジショニング・システム(GPS)やロシアのグロナス(GLONASS)、欧州連合(EU)が構築中の全地球航法衛星システムのガリレオ等のGNSS(全地球航法衛星システム、又は汎地球航法衛星システム)を用いて、位置、高さを求める測量であるGNSS測量(旧:GPS測量)等がある。GNSS測量は、従来の測量に比べると人手・時間が少なくて済むが、機器のコストが高い、近くにトタン屋根や金属製の看板があると、電波が多重反射してしまう、等の問題がある。地形測量(細部測量)は、測地測量で得た数値データや、写真を元に地図を作成する測量で、平板測量と写真測量とがある。平板測量は、狭い地域の等高線(地図の地形表現方法の1つで、山や谷等の地表の起伏を示すもの)地図を作成するための測量である。三脚の上に平板・図面を設置、アリダード(平板上に置いて、目標地点を見て方向を決めるのに使う機器)を用いて測点を目視し、図面上に実際の地形を記述する。雨や風に弱いが、内業を行なう必要がない。最近では、トータルステーション(TS)の普及により、余り使われることがなくなった。トータルステーション(TS)は測量機器の1つで、現在、あらゆる測量の現場で最もよく使用されているものである。距離を測る光波測距儀と、角度を測る測量機器の1つであるトランシット(セオドライト)とを組合わせたものであり、従来は別々に測量されていた、距離と角度を同時に観測できる。これによって、観測により得られた角度と距離から、新点の平面的な位置を容易に求められる。また、マイコン機能と液晶画面を内蔵しており、測量結果を自動的に記憶できるので、モバイルパソコンやプロッタ(出力機器[印刷機]の1つ)等を組合わせてシステム化することで、観測から計算、帳票作成、地形図の編集までを効率よく行ない、測量工程の大幅な省力化が可能である。写真測量は、空中写真等の地形の写真を元に地図を作成するための測量である。写真は、撮影位置・高度により写り方や縮尺が異なるため、作業によりこれを補正する。測量の歴史は古く、古代エジプトの時代から行なわれてきた。日本では、1800(寛政12)年に商人・名主(村役人)・測量家の伊能忠敬が日本地図作成のため、蝦夷地(現在の北海道)で本格的な測量を行なったのが始まりとされる。なお、1800(寛政12)年閏4月19日(旧暦)、伊能忠敬が、蝦夷地の測量に出発したことから、4月19日は「地図の日(最初の一歩の日)」とされている。伊能忠敬とその弟子達によって作られた『大日本沿海輿地全図』は、「伊能図」とも呼ばれている。縮尺36,000分の1の大図、216,000分の1の中図、432,000分の1の小図があり、大図は214枚、中図は8枚、小図は3枚で測量範囲をカバーしている。この他に、特別大図や特別小図、特別地域図等といった特殊な地図も存在する。『大日本沿海輿地全図』は、日本で初めての実測による日本地図である。しかし、測量は、主に海岸線と主要な街道に限られていたため、内陸部の記述は乏しい。測量していない箇所は空白となっているが、蝦夷地については、間宮林蔵の測量結果を取入れている。地図には、沿道の風景や山等が描かれ、絵画的に美しい地図になっている点も特徴の1つである。精度は当時としては驚異的なもので、特に、本州や四国の誤差は少なく、日本ばかりでなく、外国人にも高く評価された。『大日本沿海輿地全図』は明治時代に入って、『輯製二十万分一図』(国土交通省国土地理院が作成する20万分の1の地図、地勢図の前身で、当時の日本における、統一の図式による最大縮尺の地図)を作成する際等に活用された。この地図は、後に三角測量を使った地図に置換えられるまで使われた。