6月1日 記念日 その3 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
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柴犬ハルがお伝えします

真珠の日。
東京都中央区日本橋茅場町に事務局を置く、真珠の養殖業者から小売業者、輸出関係業者の団体、社団法人日本真珠振興会(現在は、一般社団法人となっている)が、1965(昭和40)年から、真珠のPRのために実施。真珠が6月の誕生石となっているため、その初日である6月1日を記念日とした。1949(昭和24)年に任意団体として設立された日本真珠振興会は、1956(昭和31)年に社団法人化されている。真珠は、貝の体内で生成される宝石である。貝殻成分を分泌する外套膜(背側で内臓を覆う体壁)が、貝の体内に偶然に入り込むことで、天然真珠が生成される。つまり、成分は貝殻と等しい。日本の養殖真珠の発明とは、球体に削った核を、アコヤガイ(二枚貝の一種で、「真珠貝」という別名もよく知られている)の体内に外套膜と一緒に挿入し、真珠層を形成させる、というものである。真珠の重量の計量単位には、養殖真珠の産業化に成功したのが日本であったことから、日本の尺貫法の単位である匁(3.75グラム)や貫(3.75キログラム)が主に用いられる。真珠の大きさの単位はミリメートルであるが、真珠のネックレスの長さは、業者間の取引では、主にインチが使われている。真珠は、冠婚葬祭のいずれの場面でも使える便利な装飾品であるが、炭酸カルシウムが成分であるため、汗が付いたまま放置すると真珠特有の光沢が失われるので、使用後に柔らかい布で拭く等の手入れが大切である。なお、1893(明治26)年7月11日、三重県志摩郡鳥羽町(現:三重県鳥羽市)の御木本幸吉夫妻が、初めて真珠の養殖に成功したことから、7月11日は「真珠記念日」とされている。御木本幸吉夫妻が養殖場を始めてから3年目で、半円形ながら5粒の養殖真珠が収穫された。真円真珠の養殖に成功したのは、1905(明治38)年のことになる。三重県鳥羽市の鳥羽湾内に浮かぶ小島、ミキモト真珠島は、養殖真珠発祥の地の1つで、全島がレジャー施設となっており、島内では真珠工芸品が展示されている他、海女の実演が催される。島へは、橋(パールブリッジ)で渡ることができる。 
電波の日。
電波と放送の監督に関する事項を司る第三者機関であった独立行政委員会、電波監理委員会が1951(昭和26)年に制定。1950(昭和25)年、いわゆる「電波三法」が施行され、電波が一般に開放された。この「電波三法」とは、「電波法(昭和25年5月2日法律第131号)」「放送法(昭和25年5月2日法律第132号)」「電波監理委員会設置法(昭和25年5月2日法律第133号)」 の3つであるが、「電波監理委員会設置法」は1952(昭和27)年に廃止された。同時に電波監理委員会は廃止され、電波行政を継承した郵政省(現在の総務省と日本郵政[JP]グループの前身)が、1954(昭和29)年に、新たに電波の日として制定した。また、1985(昭和60)年の電気通信自由化を機会に、郵政省は6月1日から6月15日までを「テレコム旬間」とし、電波のみならず、情報通信の普及・振興を図る諸行事を執り行なうようになった。1994(平成6)年に「テレコム旬間」は、5月15日から6月15日までの1ヶ月間に「情報通信月間」と改称・拡大された。さらに、6月1日から6月10日までは「電波利用保護旬間」となっている。毎年6月1日には、電波行政への協力者や、通信技術の発達・向上に貢献した功労者を表彰する「電波の日・情報通信月間記念式典」が開かれる。なお、「テレコム」とは、「電気通信(telecommunication)」の略であるが、教育現場では、「光」を含めた通信として、「遠距離通信」の呼び方が正しいとする向きもある。因みに、「6」を「ム」、「1」を「セン」と、語呂合わせによって「ムセン」(無線)と読めることから、電波の日と呼ばれるようになった、という説もある。電波は、テレビ・ラジオ放送、無線通信だけではなく、携帯電話、インターネットの無線通信、アメリカ合衆国によって運用される衛星測位システム(地球上の現在位置を測定するためのシステム)、グローバル・ポジショニング・システム(GPS)等、さまざまなところで利用されるようになり、人々の生活に欠かせないものとなった。しかし、利用できる電波は限られている。限られた電波を有効に使うにはどうしたらいいのか。この問題を解決するために、総務省が行なった政策の1つが、テレビ放送のデジタル化である。テレビ放送をデジタル化したことにより、以前より大量の情報のやりとりができるようになった。鮮明な映像や高規格の音声の提供、双方向通信、多チャンネル化が可能となる等、非常に大きなメリットがある。2012(平成24)年の春からは、東京都墨田区押上にある電波塔(送信所)で、現存する電波塔としては世界一高いタワー、東京スカイツリーから、地上波によるデジタル放送や「携帯電話・移動体端末向けの1セグメント部分受信サービス(一般にワンセグと呼ばれる、主に携帯電話等の携帯機器を受信対象とする地上デジタルテレビ放送)」の電波送信が開始されている。 
NHK国際放送記念日。
1935(昭和10)年6月1日、日本放送協会(NHK)ラジオが、短波による海外向けラジオ放送「海外放送」の本放送を開始した。北アメリカ大陸の西部と、太平洋中央部の洋上に位置するハワイに向けたもので、日本語と英語で1日1時間の放送であった。その後、ヨーロッパ向けや北アメリカ東部、南アメリカ向け等に拡大して放送されたが、第二次世界大戦後の1945(昭和20)年9月、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の命令によって放送は中止された。後の1952(昭和27)年2月1日、「ラジオ日本(Radio Japan)」として海外向けが再開された。1996(平成8)年6月には、日本放送協会(NHK)の機構改革と共に「NHKワールド・ラジオ日本」となり、現在18の言語を網羅して放送されている。
世界牛乳の日 (World Milk Day)、牛乳の日。 
飢餓の撲滅を、世界の食糧生産、及び、分配の改善と生活向上を通して達成することを目的とする、国際連合の専門機関の1つ、国際連合食糧農業機関(FAO)が2001(平成13)年に、牛乳への関心と共に、酪農・乳業の仕事を多くの人に知ってもらおうと、「世界牛乳の日(World Milk Day)」を制定したことを受け、東京都中央区築地に事務局を置く、酪農乳業関係者で構成された業界団体、一般社団法人日本酪農乳業協会(現在の一般社団法人Jミルク)が、2007(平成19)年に牛乳の日を定めた。「世界牛乳の日(World Milk Day)」は、牛乳への関心を高め、酪農・乳業の仕事を多くの人に知ってもらうことを目的に制定されたもので、 国際連合食糧農業機関(FAO)加盟国の複数の国で、既に6月1日を「牛乳の日」としていたことからこの日が選ばれた。「牛乳の日」は、牛乳への関心を高めて消費の拡大を図り、人々の健康の増進と食生活の向上を目的としている。また、一般社団法人Jミルクでは、6月を「牛乳月間」として、各地で牛乳の魅力を伝えるイベントや工場見学を実施している。 一般社団法人Jミルクの活動内容は、生乳・牛乳・乳製品の消費拡大を図るための普及活動、生乳等の生産・流通・取引の合理化を図るための情報収集他、となっている。なお、9月2日の「92」が「牛乳(ぎゅう[9]に[2]ゅう)」と読めることから、9月2日も、牛乳の消費拡大を推進するため、那須塩原市畜産振興会が2007(平成19)年に制定した「牛乳の日」となっている。