5月26日 記念日 その2 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
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柴犬ハルがお伝えします

東名高速道路全通記念日。
1969(昭和44)年5月26日、神奈川県足柄上郡大井町にある大井松田ICと、静岡県御殿場市にある御殿場ICとの間が開通し、東名高速道路の東京IC - 小牧IC間、346.8kmが全線開通した。東名高速道路は、全区間を中日本高速道路(NEXCO中日本)が管理・運営している。中央自動車道・名神高速道路・新東名高速道路・新名神高速道路・東名阪自動車道・西名阪自動車道と共に、東京23区付近から名古屋付近を経由し、大阪付近に繋がる日本の大動脈となっている。名神高速道路と一体とした呼称で、東名神と呼ぶこともある。「高速道路」という呼称を使用しているのは、現在、新東名高速道路・東名高速道路と新名神高速道路・名神高速道路のみであるが、これは、東名高速道路・名神高速道路の計画・建設の進められる過程で、広く民間において「高速道路」という通称が使用され、一般的に定着して馴染みがある名称となったという、歴史的な背景を考慮して採用されたものである。但し、新聞等のメディアでは、東名高速道路開通後も暫く「東名高速自動車道」「名神高速自動車道」と表記していた。しかし、現在では、東名高速道路を指して「東名自動車道」或いは「東名道」と呼んだり、逆に、他の高速自動車国道を指して「中国高速道路」「関越高速」「東北高速」等と呼ばれることは少ない。但し、日常生活の場面において、しばしば沿線案内においては、○○高速と呼ばれることもある。なお、中央自動車道については、開通当初「中央高速道路」と称していたこともあり、現在でも中央高速と呼ばれることがある(中央道日野バス停付近を並走する一般道路の看板には、中央高速と書かれている)。近年開通した新東名高速道路、新名神高速道路については、それぞれ東名高速道路、名神高速道路のバイパスルートとして建設されたという経緯を踏まえた特例である。逆に、一部のサービスエリアの案内板や一部の公的文書等において、「東名高速道路」「新東名高速道路」「名神高速道路」「新名神高速道路」の略称として「東名道」「新東名道」「名神道」「新名神道」と表記されるケースもある。他路線と比べた東名高速道路の利用の特徴としては、東海道の物流の大動脈を担っていることから、夜間でも走行台数が余り減らないことと、大型車の割合が高いことが挙げられる。全区間を通して、大都市圏並の交通量があることも特徴となっている。また、高速道路の中では交通量が(平日・休日、昼・夜を問わず)多く、車線数が増やされても、渋滞が年中激しい上に路面等の損傷も早く、車線規制を伴なう全線(2012[平成24]年以降は三ヶ日IC以東に短縮)に亘る集中工事が、毎年10月頃に2週間程の工期で行なわれている。東京IC - 厚木ICは大都市近郊区間(東京、及び大阪の近郊において、1km当たりの料金が普通区間の2割増に設定されている区間)であり、普通区間に比べて通行料金が割高になっている。東京IC・横浜青葉IC・裾野ICの3ヶ所のICを除き、全てトランペット型IC(全ての車線で平面交差を許容しない「完全立体交差型」で、楽器のトランペットのように輪を描いているもの)となっている。また、台風接近時は高波の影響で、下り線(名古屋方面)の富士IC - 清水JCTが度々通行止になる。東京ICから小牧ICまでの直線距離は248.4kmであるが、東名高速道路の延長距離は346.8kmと、約98kmも迂回している。これは、東海道新幹線の東京駅 - 名古屋駅間とほぼ同じ距離である。東名高速道路は、中央自動車道と比べると、平地部のルート中心で全体的に直線が多く、概ねの区間が時速100km制限であるが、一部の区間は時速80kmに規制されている。特に、大井松田IC - 御殿場IC間は、山間部のルートで急勾配や急カーブが連続しているため、走行には十分な注意が必要とされる。高速道路において路面に水が溜まると、車が滑り易く、また、前方を走る車の水しぶきにより、視界が悪くなり危険である。そのため近年、高速道路では水を通し易く排水機能を持つ「高機能舗装」(透水性舗装)が採用されている。高機能舗装には、高耐久性や騒音を低減する効果もある。神奈川県海老名市から、静岡県を経由して愛知県豊田市へ至る高速道路(高速自動車国道)、新東名高速道路は、東名高速道路と並行しながらもより短絡しており、御殿場JCT - 三ヶ日JCTで新東名 - (浜松いなさJCT) - 引佐連絡路を利用した場合、従来の東名高速道路経由より約10km短縮、さらに、約10分から約20分の短縮になっている。複数ルートが選択できる場合は、最短ルートの通行料金が適用されるため、御殿場IC以東⇔豊川IC以西を相互に利用した場合は、従来より通行料金が値下げされた。また、新東名高速道路においては、台風等の高波による通行止めや、大規模地震による路面点検等の通行止等、現行の東名高速道路では常識的に行なわれていた処置を、最小限に、かつ迅速に対応して、東西の物流確保に対応している。2012(平成24)年4月14日に御殿場JCT - 浜松いなさJCT、連絡道の清水JCT - 新清水JCT・浜松いなさJCT - 三ヶ日JCTが、2016(平成28)年2月13日には、浜松いなさJCT - 豊田東JCTが、さらに、2018(平成30)年1月28日には、海老名南JCT - 厚木南ICがそれぞれ開通した。東名高速道路と並行する道路として計画され、連絡路を介して相互に補完し合う計画とされている新東名高速道路は、三重県四日市市から滋賀県、京都府、大阪府を経由し、兵庫県神戸市北区へ至る高速道路(高速自動車国道)、新名神高速道路と共に、東京・名古屋・大阪を結ぶ日本の新しい大動脈として期待されており、愛知県豊田市の豊田東JCTから三重県四日市市の四日市JCTに至る高速道路(高規格幹線道路)、伊勢湾岸自動車道を介し、「新東名神」として一体で呼ばれる。2022(令和4)年4月時点での開通区間は、計画延長の約9割に当たる、海老名南JCT - 新秦野IC間、新御殿場IC - 豊田東JCT間となっており、途切れている新秦野IC - 新御殿場IC間の開通時期は、2027(令和9)年度の予定である。「道路法(昭和27年6月10日法律第180号)」の規定に基づき、道路を新設し、又は改築する場合における、道路の構造の一般的技術的基準を定めた「道路構造令(昭和45年10月29日政令第320号)」による設計速度は、全区間で第1種第1級の毎時120kmとなっているが、伊勢原市 - 豊田市間では、毎時140kmを担保する構造となっている。これは、諸外国の設計速度や、アウトバーン(世界で初めての本格的な高速道路ネットワーク[速度無制限道路として有名であるが、全区域ではなく制限もある]で、ドイツのアウトバーンは、スイス、フランス、オーストリア、オランダ、チェコ、スロバキア、デンマーク、ポーランド等、隣合う各国の高速道路と密接に接続されている)の走行実態等から判断の上、将来における走行性、安全性等の調査、研究の進展によって、条件が整えば、乗用車において毎時140km走行の実現の可能性があることを考慮して決定された。また、計画時点(2010[平成22]年)における新東名、新名神の平均断面交通量を62,000台(日)と推計したことで、車線数は往復6車線で計画された。この道路規格は、建設コストの面から批判を浴び、後に暫定往復4車線に縮小され、一部付加車線として往復6車線区間がある他は、基本往復4車線で供用している。