5月13日 記念日 その3 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

竹酔日(ちくすいじつ)、竹植うる日。
竹酔日は、竹を移植するのは旧暦5月13日に行なうと良いという、中国の言伝えによる。この日は竹が酔っていて、移植されても分からないから、と言われる。竹迷日、竜生日、竹誕日等ともいう。もし、この日に竹を植えられなくても、「5月13日」と書かれた紙を竹に貼るだけで同様の効果が得られる、との話もある。また、この日は、かぐや姫が月に戻った日とする説がある。旧暦5月13日は新暦の6月23日頃となり(今年、2023[令和5年は、6月30日となる)、「竹植う」や「竹移す」等として夏の季語にもなっている。 なお、旧暦5月(皐月、新暦6月)は、夏の中でも「仲夏」と称される。江戸時代前期の人物で、俳諧(連句)の芸術的完成者であり、蕉風と呼ばれる芸術性の極めて高い句風を確立し、後世では俳聖として世界的にも知られる、日本史上最高の俳諧師の1人である松尾芭蕉は、「降らずとも竹植うる日は蓑と笠」という句を詠んでいる。これは、「蓑笠(みのかさ)を着た姿は、竹を植えるのにまことに似つかわしい。たとえ雨が降らずとも、竹を植える日には蓑と笠を着て植えたいものだ」という意味である。竹は、気候が温暖で湿潤な地域に分布し、アジアの温帯・熱帯地域に多い。北アフリカ、ヨーロッパ、北アメリカの大部分には見られない。通常、地下茎を広げることによって生息域を広げる。一部の竹類は、周期的に開花し、一斉に枯れることが知られている。その周期は極めて長く、マダケの場合は120年周期であると推定されている。しかし、まだ周期が分かっていない種類も多い。竹類は成長力が強く、ピークの時は1日で1m以上成長する。竹林の近くにある民家の中に竹が侵入する(タケノコが生える)被害もある。地下茎が地面を広く覆うことからがけ崩れには強いが、逆に強風、地滑り、病気等には弱く、放置された竹林で地滑りの発生が多いという研究もある。事実、放置竹林による地すべりの事例が幾つも報告されており、問題が指摘されている。また、放置竹林によって山地が覆われ、元々植生していた広葉樹や針葉樹の光合成が妨げられ、結果として森林の減少を招く、という問題も起こっており、各地で対策が講じられている。乾燥が十分なされたものは、硬さと柔軟さを備えており、様々な素材として利用される。その繊維を利用して、紙も作られている。竹酢液(竹を蒸焼きにして炭化する時に煙突から出る排気ガスを採取し、それを冷却することで液化させ収集したもので、消臭や殺菌・防菌・防虫効果等があるとされる)や竹炭(竹を人為的に炭化させたもので、調湿脱臭・空気浄化・水質浄化・土壌改良等、生活補助機能目的として利用されることが多い)としても利用される他、飼料、建材、工芸材料等としても用いられている。また、食材としては、若いものを筍として食べる他、葉を食料として利用する動物もおり、現在では、中華人民共和国のごく限られた地域(西南部の四川省や中部の陝西省等)に僅かな頭数が残存する、草食傾向が比較的高い雑食性の大型哺乳類ジャイアントパンダは、これを主食としている。竹の枝葉を切落とした主軸は、竿と呼ばれる。内部が空洞なので、管としての性質を強く持つ。つまり、しなやかでそれなりに強い素材である。しかも、それを構成するのが細長い繊維細胞であり、これも管である。従って、特に引っ張りには強い。しかし、横からの力には、管が壊れる形での破壊が起こり易い。また、加重を支えるのには向かない。状況に応じ、そのまま、また、割って細い板状にして使用される。横から潰したものは、ロープのようにも使用される。さらに、細い棒状にしたものは竹ひごと呼ばれる。繊維が強く丈夫であり、一般の材木と同様に建材として利用される。また、弾力性に富んでいるため、バネ様の素材として利用される場合もある。さらに、細工が容易なので、簡易的な利用にも向く。竿はほぼ円柱状で中空であり、軽量、丈夫でよくしなる。そのため、釣り竿や棒高跳の竿等の特殊な使用例がある。伐採の時期により、耐久性に違いがあることが知られる。一般的に、水を上げている活動期に伐採されたものは耐久期間が短く、晩秋から冬の休眠期に伐採された物は耐久期間が長い。
カクテルの日。
アメリカの雑誌『バランス』の1806(文化3)年5月13日号に、「カクテル」という名称が初めて登場した。また、他の説によると、1806(文化3)年5月6日、アメリカ合衆国北東部、ニューヨーク州ニューヨークの週刊新聞『バランス・アンド・コロンビア・リポジトリ』に「カクテル」という名称が初めて登場した。その翌週の5月13日号に、読者からの問合わせに対して、「カクテルの定義」が初めて文書化されたという。アメリカでは、これを記念して、5月13日が「カクテルの日(World Cocktail Day)」として広く知られている。日本では、2011(平成23)年に、日本バーテンダー協会(NBA)、日本ホテルメンバーズ協会(HBA)、プロフェッショナル・バーテンダーズ機構(PBO)、全日本フレア・バーテンダーズ協会(ANFA)のバーテンダー協会4団体により制定され、イベントが開催されている。カクテルとは、酒(種類は何でも良い)に砂糖と水とビターを混ぜた興奮飲料で、俗に『ビタースリング』と呼ばれ、選挙運動の妙薬ということになっている、と紹介されている。カクテルを具体的に表現した時、しばしば「酒+何か」と表現される。しかし、「マティーニ」というカクテルは「ジン+ドライ・ベルモット」、つまり「酒+酒」ということになる。ここから、カクテルをより正確に定義付けるには、「酒+その他の酒、又はその他の副材料」と考えることができる。1920年代から1930年代のヨーロッパに、ジャズ等のアメリカ文化が流入し、その一端としてカクテルブームが起きた。イギリスでは、第一次世界大戦以前は、ディナーの前に酒を飲む習慣は殆ど無かったが、アフタヌーン・ティーの時間に、女性も含めた仲間が連れ立ってホテルのバー等に集まり、強いカクテルを飲むことが当たり前のようになった。カクテル・タイムと呼ばれるこの新しい習慣は、若い世代を中心に、瞬く間に間に受入れられた。近年、日本では「カクテルの街」として町おこしを図っているところが幾つかある。栃木県宇都宮市と北海道旭川市が特に有名で、カクテルの国内大会で優勝経験を持つバーテンダーを中心に、観光協会等がイメージ作りを進めている。他には、神奈川県横浜市等もカクテルの街を名乗っている。1989(平成元)年に日本で公開された、アメリカの長編映画『カクテル』は、映画のカテゴリーとしては、青春群像劇と言える。野望、出世、金、挫折と成功、師弟関係、友情、恋愛、幸福感等のテーマが入り混じった物語構成で、主人公が人生のアップダウンを繰返しながら、大切な愛を掴むまでが描かれている。ハリウッドのトップスターで、親日家としても知られるアメリカの俳優・映画プロデューサー・歌手、トム・クルーズが主演し、そのスマイルと、フレアバーテンディング(バーテンダーが、ボトルやシェーカー、グラス等を用いた曲芸的なパフォーマンスを披露し、カクテルを作り提供するスタイル)による、カクテル作りの派手なパフォーマンスでヒットを博した。 
トップガンの日。
映画の輸入、配給を主事業とする映画会社、東宝東和株式会社の子会社で、パラマウント・ピクチャーズ(アメリカの大手映画会社)作品の劇場配給を行なう企業、東和ピクチャーズ株式会社(本社所在地は、東京都千代田区一番町)が制定。1986(昭和61)年5月16日にアメリカで公開された、トム・クルーズ(ハリウッドのトップスターで、親日家としても知られる)主演の大ヒット映画『トップガン』。東和ピクチャーズ株式会社は、その続編の映画『トップガン マーヴェリック』を配給する。日付は、毎年アメリカでイベントが行なわれる、映画の初公開日に近い5月13日に。多くの『トップガン』ファンの人達に、世界中で行なわれているファン同士の交流を、日本でも行なうことが目的。この記念日は元々、2009(平成21)年に、アメリカのある1人のファンがネット上で、「5月13日 = トップガンデー」と呼掛けたところ、幅広い世代の多くのファンに支持され、瞬く間に波及し、定着したという経緯がある。映画の公開から30年以上が経過した今でも、毎年世界中の『トップガン』ファンにより、大いに盛上がるメモリアルデーとなっている。映画タイトルでもある「トップガン」とは、1969(昭和44)年3月に創立されたアメリカ海軍戦闘機兵器学校のことで、エリート戦闘機パイロットの上位1%のパイロット達の、空中戦技を指導するために創られた養成機関である。
花袋忌。
作家、田山花袋の1930(昭和5)年の忌日。田山花袋は、自然主義(19世紀末、フランスを中心に起こった文学運動で、自然の事実を観察し、「真実」を描くために、あらゆる美化を否定する主義)派の代表的な作家の1人である。代表作には、私小説の出発点に位置する作品とされる中編小説『蒲団』や、長編小説『田舎教師』等がある。また、紀行文も秀逸で、『南船北馬』『山行水行』等がある。さらに、日本全国の温泉を巡り、温泉に関する本も数多く残している。晩年は宗教的心境に至り、精神主義的な作品を多く残した。