5月13日 記念日 その2 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

愛犬の日、国際畜犬連盟(FCI)デー(続き)。
ブームに比例して、ドッグウェア(犬に着せる服)も様々な多様化したブランドが進出し、これもまたブームとなっている。ドッグウェアは、ペットウェアの中でも一番のシェアとなっており、犬服と呼ばれる場合もある。室内犬の抜け毛対策や、散歩時の寒さ対策、汚れ防止等の観点から、愛犬にドッグウェアを着用させるオーナーは、近年増加傾向にある。但し、犬は元来、厳しい自然に対応する能力を持っており、犬種によっては、わざわざ服を着せることを疑問視する意見もある。ダックスフントは、ドイツ語のアナグマを表わすダックスと、猟犬を表わすフント(Hund)を合わせた「アナグマ犬」を意味する。巣穴の中にいるアナグマを狩る目的で、手足が短く改良された。なお、ドイツ語のフントは、英語で猟犬を表わすハウンドと同根である。プードルは、水中回収犬、鳥獣猟犬や愛玩犬(ペット)として飼育される犬種である。古くからヨーロッパで広くみられ、特にフランスでの人気が高く、「フレンチ・プードル」と呼称されることもある。一般に利口であり、ブリティッシュコロンビア大学(カナダ最西部、ブリティッシュコロンビア州にある州立の研究総合大学)の研究によると、知能の高さにおいては、全ての犬種の中でボーダー・コリー(イギリス原産の犬種で、牧羊犬[牧場で放牧している家畜、主に羊の群れの誘導や見張り、人間による盗難やオオカミ等の捕食動物から守るように訓練された作業犬]として、世界で最も使われている犬種と言われ、運動・訓練性能の良さを買われて、様々なドッグスポーツを一緒に楽しめる犬種でもある)に次ぐ第2位とされる。プードルは泳ぎが得意で、元々は鴨猟の回収犬として用いられていた。その後は、フランスやイギリス等で小型化が行なわれ、次第に美的な要素も加味されて、今日の愛玩犬となった。フランスでは、16世紀頃から上流階級の婦人の間でプードルの人気が高まり、ミニチュア・サイズのプードルが作出され、18世紀後半には、さらに小さいトイ・プードルも作出された。日本での飼育は1949(昭和24)年、アメリカから黒のミニチュア・プードル等の3頭が輸入されたのが始まりで、2000年代に入ると爆発的な人気を得た。最も小型のトイ・プードルが大多数を占め、一般社団法人ジャパンケネルクラブの犬籍簿登録数では、全犬種中第1位となっており、第2位のチワワ、第3位のダックスフンドを含めた、これら3犬種のトップ3は、2004(平成16)年以降変わっていない。ブルドッグは、18世紀頃のイギリスで、雄牛(ブル)と犬を戦わせる「牛いじめ」という見世物が流行した際、牛に対抗できる犬として開発された犬の品種の1つである。1835(天保6)年、イギリスで動物虐待法が成立し、「牛いじめ」を含めたブラッド・スポーツ(動物に暴力をふるう、或いは、動物同士を戦わせて楽しむスポーツであり、余興である)が禁止されると、ブルドッグは番犬や愛玩犬となった。闘争に必要であった獰猛な性格も取去られ、現在では、強面とは裏腹に、温厚で柔和な性格となっている。18世紀、イギリスの織物職人がフランスに渡った時、一緒に連れて行ったブルドッグが元となり、パグ(短鼻の小型犬で、短毛でダブルコート、垂れ耳、巻き尾等の特徴がある)やテリア(主に、地中に生息する小動物を狩るために改良された品種)との交配で誕生したフレンチ・ブルドッグは、日本には大正時代に紹介され、昭和初期には数多く飼育された。その後、日本での人気は衰えたが、2000年代に入ってから人気が復活している。がっしりとした体つきの、極めて鼻が短い小型犬で、利口で愛情深い性格である。特徴的なのは、コウモリが羽を広げたような耳で、バット・イアと呼ばれる。尾は通常短く、殆ど振ることはできない。暑さにはかなり弱く、日本では飼育には向かない場所もある。時には、ボストン・テリアと混同される場合があるという。アメリカ合衆国原産の小型犬、ボストン・テリアは、数少ないアメリカ原産の犬で、誕生の記録がしっかりとある犬の種類は珍しいとされている。1800(寛政12)年頃、アメリカ合衆国北東部、マサチューセッツ州ボストン地域で、ブルドッグとブルテリア、白いイングリッシュテリア(現在は絶滅した、イギリス南部、イングランド原産の闘犬・ネズミ狩り・ショードッグとして使われていたテリア犬種)等を掛合わせて誕生した。僅か4頭から始まったボストンテリアは当初、かなりの大型であったが、ブリーダー達により、改良と努力が重ねられ、現在のコンパクトでスクエアな洗練された体型となった。小型化するにつれ、ブルドッグやブルテリアのような闘争本能は影を潜め、ユーモアある表情で、知能は高く、温厚な性格となった。活発でありながらお行儀が良いため、その毛色から、「アメリカ犬界の紳士」「タキシードを着た紳士」「小さなアメリカ紳士」とも呼ばれている。秋田県原産の日本犬の一種で、国の天然記念物に指定されている6つの日本犬種の内、唯一の大型犬種である秋田犬は、「あきたけん」と読まれることも多いが、天然記念物秋田犬の保護や繁殖等を目的とする公益社団法人、秋田犬保存会では、読み方を「あきたいぬ」としている。。奥羽山脈一帯で、狩猟犬として飼育されていたマタギ犬(古より、古い方法を用いて集団で狩猟を行なうマタギによって、クマやシカの狩猟目的で使われていた、日本の中型の狩猟犬)や、秋田県北部の大館地方の地犬を基にして作られた犬であり、江戸以前には、地名から「大館犬(おおだていぬ)」と呼ばれた時代もあった。江戸時代から明治時代にかけては、闘犬の為に洋犬と交配される等、品種改良された「新秋田」が増える一方で、純血系の秋田犬は、極一部の狩猟犬や番犬として残るのみに激減した。こういった純血種の減少は、他の日本犬も同様であり、血統が絶えるものもあった。このことから、大正時代には希少となった秋田犬を守り、再作出していこうという保存運動が高まり、1931(昭和6)年には、優秀犬9頭が天然記念物「秋田犬」として、初めて認定された。第二次世界大戦対米英戦の戦時下には、再び純血系の犬が激減し、戦後に残った少数の犬達から再作出が行なわれ、固定化に至った。固定化の過程では、人への依存心が強かったり、物怖じしたりする犬は除かれた。このように、歴史的に繰返し、他犬種の影響を受けてきた犬種ではあるが、2004(平成16)年にアメリカ合衆国の研究チームが、犬とオオカミでのDNA(核酸の一種で、地球上の多くの生物において、遺伝情報の継承と発現を担う高分子生体物質であるデオキシリボ核酸)を比較した調査によると、調査対象になった世界の85種類の犬種の中で、秋田犬は、シャー・ペイ(中国南部、広東省原産の闘犬用犬種[中型犬])、柴犬(遺伝的には、古くからの血を受継ぐ現存古代犬種で、国の天然記念物に指定されている6つの日本犬種の中では、日本における飼育頭数は最も多く、基本的には小型犬[日本犬種の中では]に分類される)、チャウチャウ(中国北部、華北原産の中型犬で、濃い藍色の舌を持ち、発祥地が中国という共通の特徴があることから、シャー・ペイとは、共通の祖先犬から派生したものと考えられている)に次いで、オオカミに近い犬種であることが判明している。なお、「ワン・ワン・ワン」の犬の鳴き声から、ペットフード工業会(現:一般社団法人ペットフード協会)等6団体が1987(昭和62)年に、11月1日を「犬の日」としている。