5月3日 記念日 その4 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

ゴミの日。
5月3日の「5」と「3」で、「ゴ(5)ミ(3)」の語呂合わせから。なお、4月22日が、生活環境整備の重要性の普及徹底を図る趣旨で、「清掃法(昭和29年4月22日法律第72号)」が制定されたことを記念して制定された「清掃デー」となっている他、1971(昭和46)年9月24日、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法、廃掃法、昭和45年12月25日法律第137号)」が施行されたことから、9月24日が「清掃の日」とされている。ゴミは、誰がその物体をゴミと考えるかに依存した、相対的な定義である。ある集団にとってはゴミでも、別の集団にとっては宝の山、という状況が存在する。そこに含まれているものに対して、価値をいかに見出すかであり、そのために、必要な労働力と賃金とも密接に関係している。その故に、リサイクル(製品化された物を再資源化し、新たな製品の原料として利用すること)やオークション(競売とも呼ばれる、販売目的で何らかの場に出された物品を、最も良い購入条件を提示した買い手[入札希望者]に売却するために、各々の買い手が提示できる購入条件を競わせること)、フリーマーケット(自分の使っていた古物を持寄って開催する市場)等により両者の接点を設けることが、ゴミの減量においては重要となる。例えば、日本では、昔から原材料から液体成分を抜取った残留物をカスとして再活用する。ゴミは、その主体者が何に価値を見い出し所有したかを反映するため、その主体者に関する情報源となる。遺跡の1つである貝塚(古代の人類のゴミ捨て場の内、当時の人々が捨てた貝殻が積み重なったもの)は、古代人の生活様式等を知る上で、多くの情報を持っている。現在でも、産業スパイ活動、犯罪捜査、軍事、諜報活動等において、企業、犯罪被疑者、敵対する軍隊等から出てくるゴミは、大変重要な情報源と言える。このゴミを使った調査を「ガーボロジー」と呼ぶ。ゴミを分析することで対象の実態解明を行なう学問(調査方法)である「ガーボロジー」は、社会科学の一分野でもある。ストーカーが狙いの相手のゴミを漁ることで、情報を得ようとすることも知られる。主に先進国の、特に、都市部において大量に発生するゴミと、その処理の問題は年々深刻になっている。いわゆる「燃えないごみ」と「燃やせないごみ(燃やすとダイオキシン[発癌性等の毒性が特に高く、環境汚染による人間の健康や生態系への影響が最も懸念されている有機塩素化合物]を発生するもの等)」や、処理が技術的に難しかったり、単純に埋立てるだけでは環境に悪影響を及ぼすようなゴミが出現したことが、状況を悪化させている。なお、5月30日は、各都道府県の環境美化推進協議会が実施する、「ごみゼロの日、環境美化の日」となっている。当初は、空き缶の持帰り、及び不法投棄防止の呼掛けと、一斉清掃の実施を呼掛けをしていたが、社会情勢の変化から、廃棄物の再生利用推進の啓発も併せて行なわれるようになった。
そうじの日。
東京都中央区銀座に本部を置き、掃除技術についての研究や普及活動等を行なっている一般財団法人、日本そうじ協会が制定。日付は、5月3日の「5」と「3」の語呂合わせの「ゴ(5)ミ(3)」と「護美」からで、「ゴミを減らすこと」と「環境の美しさを護ること」が目的。この日には、全国一斉に「おそうじしましょう!」と呼掛ける。掃除には「精神的効果」「肉体的効果」「経済的効果」「時間的効果」「対人的効果」という五大効果がある。また、部屋や空間は、その個人や組織の習慣(社風)を表わしている。一般財団法人日本そうじ協会は、「掃除の技術を高めることと、良い習慣づくりを目的」とした「掃除道」を創案し、掃除道を世に広め、より良い社会をつくるために貢献している。掃除の基本的な目的は、塵や埃、しみ等を除去することである。基本的には、帚、塵取り、ハタキ、モップ、雑巾、ブラシ等を用いて行なわれてきた。また、現代では電気掃除機も用いられている。最近では、ロボット掃除機(自律的に動く点が従来の電気掃除機と異なる、掃除をするロボット[人の代わりに何等かの作業を自律的に行なう装置]も用いられることが増えてきた。因みに、伝統的な大手家電企業は当初はロボット掃除機は出しておらず、アメリカのベンチャー企業で、軍事用・業務用・家庭用のロボットメーカー、iRobot社や、北ヨーロッパのメーカーがニッチ市場(市場全体の一部を構成する特定のニーズ[需要、客層]を持つ規模の小さい市場のことで、狭義には、その中でも商品やサービスの供給・提供が行なわれていない市場とされ、隙間市場ともいう)を埋める形で商品化を実現してきた歴史がある。なお、ちり・ほこり・しみの主な原因は、人間、ペット、観葉植物等やその活動である。また、衣服・カーテン・カーペット類の劣化による繊維ごみもある。人やペットの体毛、皮脂、汗、糞尿、また、食品の残滓やハネ、他にもインク類のハネこぼれや子どもの落書き、区域外から持込まれたり舞込んだりした土埃、粉塵、花粉等がある。ちり・ほこり・しみ等は、ダニ・ノミ・雑菌類の繁殖培地となり、虫刺され、かぶれ、喘息や、各種炎症・感染症の原因となる他、カビの発生、腐敗等により、悪臭の原因や什器類の劣化の原因となる。地方によっては、蚊の発生がマラリア等の深刻な感染症の原因となるため、観葉植物用の潅水容器、屋外の雨樋や排水設備、防火水槽、エアコン室外機等に溜まった雨水等に、ボウフラが発生しないよう、とりわけ注意が必要である。電気まわりの汚れ・粉塵等は、絶縁不良、トラッキング(ほこりの蓄積による漏電現象)を引起こし、火災の原因となるので掃除を行なう。コンピュータやテレビ、換気扇等の電気製品、作業機械や工作機械等が粉塵に汚染された状態で放置されていると、排熱不良や稼動部の消耗、咬合不良等により、故障の原因となるので掃除を行なう。一般生活においては、目視で発見できる程度の汚れを除去する程度の管理で、まず問題は発生しないが、病院や食品工場、半導体工場等、高度に衛生、粉塵管理を求められる区域では、清掃作業者や清掃活動そのものが新たな汚染源となっていることもあるため、綿密な区域管理と清掃計画を立てる必要がある。掃除によって回収されたゴミの処理方法は、重要な問題である。一般に家庭では、自治体等のゴミ収集や下水道へ放流する等によっているが、自己の管理区域から非管理区域に、ゴミを分別なく投棄している場合は、投棄されたゴミが新たな汚染源や悪臭元となって、管理区域外を汚染している場合がある。例えば、下水管の詰まり、ゴミ置き場の悪臭、地中に埋めたゴミ類の腐敗、焼却処理による粉塵、悪臭等である。
ゴミ片付けの日。
香川県高松市三谷町に本社を置く、一般廃棄物や産業廃棄物の回収、食品リサイクル等の事業を展開する企業、株式会社MCSが制定。年末の大掃除から半年近く、1年の折返しの意味で、身の回りをきれいにしてもらうことが目的。日付は、年末にゴミを集中して出すよりも、分散して出す方がリサイクルの観点から分別がスムーズになることと、5月3日の「5」と「3」で、「ゴ(5)ミ(3)」と読む語呂合わせから。なお、1990(平成2)年に、環境関連の団体である日本リサイクルネットワーク会議(東京都港区西新橋に所在)と、地域交流センター(東京都千代田区東神田に所在し、2000[平成12]年に特定非営利活動法人[NPO法人]となった、環境問題を出発点に、まちづくり等に関わる情報や意見の交換等で、相互研鑚を行なうと共に、実践活動に反映することを意図して発足した組織)が、10月20日の「10」と「20」を、「ひとまわり(10)」「ふたまわり(20)」とかけて、10月20日を「リサイクルの日」としている。