4月29日 記念日 その5 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
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柴犬ハルがお伝えします

ナポリタンの日。
ナポリタンに欠かせないケチャップの製造・販売を手掛ける、愛知県名古屋市中区錦に本社を置く、飲料、食品、調味料の大手総合メーカー、カゴメ株式会社が制定。長年に亘り、多くの人から親しまれてきたスパゲッティナポリタンを、さらに愛してもらうことが目的。日付は、ナポリタンが昭和生まれの日本の洋食であることから、「昭和の日」である4月29日とした。2017(平成29)年4月29日には、千葉市美浜区中瀬にある大型の会議・展示施設、幕張メッセで開催された「ニコニコ超会議」で、ナポリタンをこよなく愛する妖精「ナポリたん」が誕生している。日本のパスタ普及に貢献したのが、スパゲッティ・ナポリタンの流行である。スパゲッティ・ナポリタンは、スパゲッティをタマネギ、ピーマン等と共にケチャップで炒めた洋食で、第二次世界大戦後、アメリカ合衆国から入ってきたヌードルが日本で土着化した料理とされる。類似の名を持つスパゲッティ・アッラ・ナポレターナとは関係が無く、むしろイタリア料理で言うと、スパゲッティ・アマトリチャーナに近い。バブル期(日本における1980年代後半から1990年代初頭の好況期)以前の昭和日本では、喫茶店、軽食堂等で広く提供されていた他、家庭的なおそうざいとして喫食される庶民の味であった。昭和30年代に、国産スパゲティーが開発された。そこで、販売促進のデモンストレーション用に調理が比較的簡単なメニューとして、ナポリタンが選ばれ、さらに、学校給食のメニューにも取入れられる等して、ナポリタンの知名度は急速にアップした。当時、トマトピューレ(トマトを煮込み、ピュレした[裏漉しした]もの)は庶民の手には入り難く、また、庶民には肉も高価であったため、代用としてケチャップと、安価な赤い色のウインナーや魚肉ソーセージ等を使う調理法が生み出され、現在の一般的なナポリタンが確立された。このナポリタンの、予め茹置きした麺を、フライパンで味付けしながら炒め直しする調理法は簡便なことから、ナポリタンは給食以外にも家庭、喫茶店、及び学生食堂(学食)等の庶民的定番メニューとして親しまれ、全国的に定着していった。昭和30年代の時点では、まだ当該ケチャップスパゲッティはナポリタンという名で呼ばれていなかった。昭和40年代にソース入りゆで麺のパックがナポリタンという商品名で発売されたことにより、ナポリタンの名で広く知られるようになった。ただ、この際、大阪を中心とする関西圏では、「イタリアン」という商品名で発売されたため、この地域の喫茶店では、ケチャップスパゲッティは、ナポリタンではなくイタリアンと呼ばれている。グルメ激戦区として知られる愛知県名古屋市の名物料理を指す造語、「名古屋めし」は、全国的に知られているメニューに、更なるアレンジを利かせたアイデア料理が特徴で、味付けが濃厚で、クセが強い点で共通している。B級グルメと呼ばれるカテゴリーに属する料理の集合体であり、その発祥も、古いものであると、半世紀前後以前に辿れるものもある。発祥が名古屋ではない料理でも、「名古屋めし」のカテゴリーに含まれる場合もある。「名古屋めし」の中には、ナポリタンに似た独自の料理をイタリアンと呼んでいるものがあり、店により違いはあるが、熱したステーキ皿にナポリタンを盛り、溶き卵を流し込む場合が多い。このため、「鉄板スパゲティ」や「鉄板イタリアン」、或いは「鉄板ナポリタン」とも呼ばれ、店舗によって呼び名が異なる。静岡県富士市には、麺をトマトソースベースのダブルスープにつけて食べる、「つけナポリタン」というご当地料理がある。スープはトマトソースをベースとしたWスープとし、提供する際は、麺とスープを分けた「つけ麺」スタイルとしている「つけナポリタン」は、各店毎に味が大きく異なることが特徴で、各店を回って「食べ歩き」ができる、という利点に繋がっている。  
近江赤ハヤシの日。
「近江赤ハヤシ」を協働で開発した、「近江牛」生産・流通推進協議会(所在地は、滋賀県近江八幡市長光寺町)、滋賀県食肉事業協同組合(所在地は、滋賀県大津市打出浜)、カゴメ株式会社大阪支店(所在地は、大阪市淀川区宮原)の三者が制定。国内最古のブランド牛「近江牛」や、「近江米」「近江の漬物」「カゴメのトマトソース」を使った「近江赤ハヤシ」を、ご当地グルメとして滋賀県の名物にすることが目的。日付は、4月29日の「4」と「29」で、「滋賀の肉(し[4]がのに[2]く[9])」の語呂合わせから。近江赤ハヤシの「赤」はトマトの色であり、これは、近江国(現在の滋賀県)の北部を領有した彦根藩の主家である井伊家が、鎧や旗指物等、武器類を赤色で統一したことで「井伊の赤備え」と称されたことに由来し、滋賀に縁の深い縁起の良い色の象徴である。近江牛は、松阪牛や神戸牛と共に、三大和牛の1つとされる黒毛和種の和牛で、約400年という圧倒的に長い歴史を持っている。近江赤ハヤシは、歴史ある近江牛と、日本で最大の面積と貯水量を持つ琵琶湖を始め、滋賀の豊かな自然に育まれた近江米を組合わせたメニューである。また、付合わせとして、近江野菜のカブの漬物が添えられ、さっぱりとした後味を楽しむことができる。 
四国・幸福の日。
高知市南はりまや町に事務局を置き、「4つの愛が 一つの未来に向かう 幸せな四国」を掲げて活動する公益社団法人、日本青年会議所四国地区協議会が制定。日付は、4月29日の「4」と「29」で、「四国・幸福(し[4]こく・こうふ[2]く[9])」と読む語呂合わせから。四国に所縁のある人が、身近な幸せや幸福感をこの記念日に一斉に発信し、四国の魅力をより多くの人と共有することが目的。四国に残るお遍路等の独自文化、海を活かした産業、山や川でのレジャーといった風土や文化も合わせて発信し、四国ファンを増やしていく。公益社団法人日本青年会議所四国地区協議会は、四国の未来ビジョンを示し、新しいトレンドのビジネスの新天地となるエリアを創造、強靭なインフラ整備の観点から、新しい海峡ルートや四国新幹線の議論を推進、豊かな心が溢れるメンタルヘルスの問題に強い地区を創造、社会に求められる運動を生み出し、多様な繋がりをもつ幸せを生み続ける人財を育成、これら4項目を目的とする。日本列島を構成する島の1つ、四国は、北海道・本州・九州と共に、日本の主要4島の1つでもあり、この中では最も小さい。四国の古代の呼称は、「伊予之二名島」「伊予二名洲」(いずれも読み方は、「いよのふたなのしま」)である。四国には、徳島県、香川県、愛媛県、高知県の4つの県があり、4県の総人口は約363万(2022[令和4]年時点)で、概ね、都道府県人口順位第10位、静岡県の人口約358万に相当する。近世以降は、五畿七道の南海道の内、紀伊国と淡路国を除いた阿波国・讃岐国・伊予国・土佐国の4つの令制国が存在したことから、「四国」と呼ばれた。日本の主要4島の中で、唯一政令指定都市が存在しない。四国地方を構成する4県の中で、徳島県・香川県・愛媛県は島内交流と合わせて、本州四国連絡橋(本四架橋)もあり、本州との交流も盛んである。高知県は、陸路が険しく船での往来が発達した関係上、古くから上方(現在の京都や大阪)、近世は江戸(現在の東京)からの影響も強く、政治・文化的な中央への意識が高いとも言われている。近年は高速道路網の発達により、四国内指向が強まっている。