4月28日 記念日 その3 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
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柴犬ハルがお伝えします

象の日。
1729(享保14)年、交趾国(東南アジアのインドシナ半島東部に位置する現在のベトナム)からの献上品として、中国清朝の商人により初めて日本に渡来した象が、第114代天皇、中御門天皇の御前で披露された。上覧(天皇が御覧になること)には位階が必要なため、オスの象には「広南従四位白象」と、位と姓名が与えられている。その後、江戸に運ばれ、5月27日に江戸幕府第8代将軍徳川吉宗の御覧に供された。この時、オスメス各1頭が連れてこられた。メスは上陸地の長崎で約3ヵ月後に死亡したが、暴れることを想定し、それに耐えうる頑丈な国産船が当時無かったことから、オスは長崎から陸路歩行で江戸に向かった。その後、象は将軍家の別邸である浜御殿(現在の東京都中央区浜離宮庭園にある都立庭園、浜離宮恩賜庭園)で飼育されていたが、飼料代が掛かり過ぎるため、1741(寛保元)年4月に中野村(現在の東京都中野区)の源助という農民に払下げられ、翌年12月に病死した。現在も馴象之枯骨(じゅんぞうのここつ)として、中野の宝仙寺(現在の東京都中野区中央にある真言宗豊山派の寺院)に牙の一部が遺されている。現存する文献上、現世の象が日本へ人為的に初渡来したのは、1408(応永15)年に東南アジア方面からの南蛮船により、室町幕府第4代将軍足利義持への献上品として現在の福井県小浜市に入港。上京した後、朝鮮に贈られた記録がある。また、それ以前から、象という生き物の存在は知られていたようで、12世紀から13世紀(平安時代末期から鎌倉時代初期)に成立したと言われる紙本墨画の絵巻物『鳥獣人物戯画(鳥獣戯画)』の乙巻には、長い鼻や太い足、牙等、象の特徴をよく捉えた絵が描かれている。象は首が短く、立ったままでは口を地面に付けることができない。膝をついてしゃがむか、筋肉質の長い鼻を使って、食べ物や水等を口に運ぶ。鼻を使って水を体に掛け、水浴をすることもある。この鼻は、上唇と鼻に相当する部分が発達したものであり、先端にある指のような突起で、直径3mm程度の口中清涼剤『仁丹』のような小さな物から、豆腐のような掴みにくい物までを器用に掴むことができる。また、嗅覚も優れており、鼻を高く掲げることで、遠方より風に乗って運ばれてくる匂いを嗅ぎ取ることができる。さらに、聴覚も優れている。しかし、視力は弱く、色覚もなく、外界の認識は主に嗅覚と聴覚によっている。第2切歯(歯列の最前面にある、門歯と呼ばれるもの)が巨大化した「牙」を持ち、オスのアフリカゾウでは、牙の長さが3.5mにまで達することもある。牙は象牙として珍重され、密猟の対象となる。巨大な板状の臼歯(歯列の両端後方にある歯)が、上下に1本ずつの計4本しかない。自分の体重や、歩くことによって足に掛かる負担を少なくするため、足の骨と足の裏の間には、脂肪に包まれた細胞が詰まっており、足の裏の皮膚は固く角質化している。蹄を持つため、有蹄類として分類されることもある。象は、大きくて重いものの代表になり、大きさを示すのに象何頭分という表現が使われたり、「ゾウが踏んでも壊れない」ことがキャッチフレーズになった商品(筆箱)もある。「群盲象を評す(群盲象をなでる)」ということわざは、3人の盲人が象を触り、それぞれが足を触り「これは丸太だ」、鼻を触り「これはロープだ」耳を触り「平べったいものだ」と三者三様の意見を発言するという話からきている言葉である。個々の意見はそれなりに正しいが、全体像としては間違っているという意味で使用される。なお、カナダの映画監督で、象擁護者のパトリシア・シムスと、東南アジアに位置するタイに本部を置き、象を保護する慈善団体、エレファント・リイントロダクション・ファウンデーションが、象牙等の密猟や生存環境の変化によって、絶滅の危機にある象の保護について考える日として、2012(平成24)年に制定した「世界象の日(World Elephant Day)」は8月12日とされている他、1926(大正15)年4月15日、東京府東京市小石川区(現在の東京都文京区)に所在する真言宗豊山派の寺院、護国寺で、初めて象供養が行なわれたことに因み、東京都台東区西浅草に所在する、判子や置物等に使われる象牙を扱う業界団体、東京象牙美術工芸協同組合が制定した「象供養の日」が4月15日とされている。
アクアフィットネスの日。 
水温む4月のゴールデンウィークの前日となるこの日を、アクアフィットネスを始めることにふさわしい日として、大阪市住之江区南港北に本社を置く総合スポーツ用品メーカー、美津濃株式会社(ミズノ)が制定。水やアクアフィットネスに親しんでもらうことが目的。アクアフィットネスとは、「水の特性を生かした水泳を含む水中運動」の総称で、水の運動をスポーツとして楽しみ、健康・体力づくりに生かし、運動療法にも役立てようとする考え方がある。水中運動には、水中歩行(ウォーキング)、水中ランニング(ジョギング)、水中ストレッチング、アクアエアロビクス等、様々な方法があり、体力に応じて楽しむことができる。フランス医学アカデミーの定義で「海洋気候の作用の中で、海水、海藻、海泥を用いて行なう治療」とされている海洋療法(タラソテラピー)には、直接利用として、海水によるハイドロセラピー(水治療法)、海水の浮力や水圧を活かしたマッサージや水中運動等があり、文字通り海水に直接接することで、物理作用、薬理作用、さらには心理作用が期待できる。1906(明治39)年創業の美津濃株式会社(ミズノ)は、長年に亘ってスポーツ振興に力を注ぎ、小さなスポーツ大会から、オリンピックを始めとするさまざまな国際大会に至るまで、幅広く協力しており、世界屈指の総合スポーツ用品メーカーとして、国内外から高い評価を受けている。漢字では「美津濃」と書くが、カタカナ表記では「ミヅノ」とならず、「ミズノ」となっている。1987(昭和62)年、社名表記は、漢字の「美津濃」からカタカナの「ミズノ」に統一化されているが、登記上の商号は美津濃株式会社である。 
溶射の日。
大阪府堺市西区築港浜寺西町に事務局を置く、溶射技術の利用をあらゆる産業界に普及・拡大させることを目的とする業界団体、日本溶射工業会(JTSA)が制定。「溶射(ようしゃ)」とは、金属等の表面に加熱して溶融した材料の粒子を吹付けることで、耐摩耗性向上・防錆・防食等を目的として用いられる、表面処理加工技術のことである。吹付けられる物質は「溶射材」、被施工物は「基材」と呼ばれる。また、熱源には、燃焼炎やプラズマ等が用いられる。記念日の日付は、溶射の父と言われるスイスのマックス・ウルリッヒ・ショープ博士が、世界で初めて溶射の発明(金属溶射プロセスの基本特許)をドイツにて登録した、1909(明治42)年4月28日に由来する。溶射技術の普及・アピールをすることで、溶射という素晴らしい技術をより多くの人に知ってもらい、業界と社会の発展・繁栄に繋げることが目的。溶射の適用例として、海や川に架かる橋や高速道路、水門、化学プラント、航空機、新幹線、自動車、二輪車、ソーラーパネル等が挙げられる。
洗車の日。 
洗車を行ない、愛車を「良い艶をもったクルマにしましょう」と、一般社団法人自動車用品小売業協会(APARA)が、4月28日と11月28日を「洗車の日」に制定。日付は、4月28日の「4」と「28」で「ヨイツヤ(良[4]い艶[28])」、11月28日の「11」と「28」で「イイツヤ(良い[11]艶[28])」と読む語呂合わせから。東京都港区芝に所在する、カー用品の小売業を経営する企業の業界団体、一般社団法人自動車用品小売業協会(APARA)は、1998(平成10)年に会員企業57社で設立され、2009(平成21)年に一般社団法人へ移行している。自動車用品の販売や取付けに関する情報の提供、業界の活性化のための事業等を行なっている他、「楽しくドライブしよう!」をスローガンとして、「楽しいドライブのための安心・安全点検実施の啓蒙・啓発活動の推進」をテーマに活動している。自動車は使用に伴ない、空気中の埃や土砂等によって外装が次第に汚損してくる。また、内装についても、車内に取込まれる外気中のチリや埃等により汚損してくる。これら汚損を取除き、内外装の美化を保つ為に行なう行為が「洗車」である。洗車を実施するタイミングは、その所有者や使用者が判断するものであり、明確な基準は存在しない。但し、汚損が激しいと車体の骨格等の腐食等が懸念されるので、安全上の理由から自動車メーカーの殆どが定期的な洗車を推奨している。洗車の方法には幾つかの種類があるが、その作業を自動車のユーザー自身が行なう場合と、ガソリンスタンドや専門店等の業者に依頼する場合とで2つに大別できる。また、その作業内容は、主に人間の手作業による方法、主に機械に作業を任せる方法の2つに大別できる。何度も間違った洗車を繰返すと、艶も光沢もなくなってくる原因となる。デリケートなクリア部分に傷が付いてしまうので、細心の注意を払って洗車を行なうのが望ましい。表面に付いた土埃等を大量の水等で洗い流した後、シャンプーを使えば洗車キズは防止できる。