4月27日 記念日 その5 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
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柴犬ハルがお伝えします

世界生命の日。 
1991(平成3)年4月25日から4月27日まで、東京都千代田区紀尾井町に所在する上智大学で開催された、国際生命尊重会議東京大会で制定されたもので、「胎児の人権宣言」が宣言された最終日を記念日とした。国際生命尊重会議は、国際連合の諸機関と公式な関係をもつ非政府組織(NGO)、国際連合NGOの国際生命尊重連盟(International Right to Life federation)が主催しており、国際生命尊重会議東京大会には、30ヶ国から約50名の出席者があった。人類最後の人権とも言われる「胎児の人権宣言」とは、「人間は受精の瞬間から自然死に至るまで、生来の尊厳と固有の価値を有する」というもので、「胎児は受精の時から、科学的、医学的、または医学外的実験や利用に供されない権利を有する」等の宣言がされた。胎児とは、生物学上は胎生(雌親が体内で卵を孵化させ、子は親から栄養を供給されて成長した後に体外に出るような繁殖形態)の動物の母体の中で、胚(個体発生におけるごく初期の段階の個体)が器官原基の分化が完了してから出産までの成長中の子を指す。ヒトの場合は、生物学、医学のみならず、法律上の扱いも加わる。ヒトの産科医療では、妊娠第8週目からが胎児とされる。胎児の人権とは、胎児の法的、倫理的権利で、日本の法においても、胎児に権利能力(権利・義務の帰属主体となり得る資格)を認める条文に、胎児の権利の概念が反映されている。「民法(明治29年4月27日法律第89号)」では、権利・義務の主体となることのできる資格である権利能力は通常、出生によって全ての人が取得する、と規定され、胎児は、厳密には出生していないので、原則として権利能力がない。しかし、胎児の父親が交通事故に遭って死亡した場合、もし、この原則をそのまま適用するとすれば、胎児が出生する前に死亡すれば、妻(胎児の母親)が3分の2、父親の両親(健在である場合)が3分の1を相続するが、胎児が出生した後に死亡すれば、妻と生まれたばかりの子が2分の1ずつ相続することになる。僅かな時間の差で、このような問題が発生することも有り得る、不合理を解消するため、「民法」第886条(相続に関する胎児の権利能力) は、胎児は相続の場面において、既に生まれたものと看做すことにより、権利能力を認めている。「民法」第721条(損害賠償請求権に関する胎児の権利能力) においては、胎児は、既に生まれたものと見做し、損害賠償請求権についての権利能力も認められている。また、胎児に遺贈(遺言により、人に遺言者の財産を無償で譲る行為)することは、「民法」第965条(相続人に関する規定の準用[ある事柄について、別の類似した事柄に関する一定の規定に、論理的に必要な修正を行なった内容の効力を及ぼすこと])で認められている。
絆の日。
人と人との「絆」を大切にと、兵庫県神戸市中央区元町通に所在する企画プロデュース会社、株式会社アートファーマーが制定。「絆」は社会を支える上での基本的なものとして、その重要性を広く社会にアピールすることが目的。日付は、絆を忘れないようにと、勿忘草(古来より、友愛や誠実の象徴として広く親しまれている植物で、花期は3月から5月)の月とされる4月と、「27」を絆の「つ(2)な(7)」と読む語呂合わせから。「絆」とは、馬・犬・鷹等の家畜を繋ぎ止めるためのの綱のことで、転じて、断とうにも断ち切れない、人と人の結び付きの意味がある。支え合いや助け合いを意味ようになったのは、比較的最近である。因みに、「絆し」は「ほだし」と読み、人の心や行動の自由を縛るもの、自由を妨げるものという意味である。  
駒ヶ根ソースかつ丼の日。
長野県駒ヶ根市の名物で、白飯の上に千切りキャベツを敷き、その上に秘伝のソースをくぐらせたカツを乗せた丼「駒ヶ根ソースかつ丼」。その「駒ヶ根ソースかつ丼」の美味しさを、より多くの人に味わってもらうことと、駒ヶ根の街おこしを目的に、駒ヶ根市内の飲食店の有志で結成した団体、駒ヶ根ソースかつ丼会が制定。日付は、駒ヶ根ソースかつ丼会が結成された1993(平成5)年4月27日から。駒ヶ根ソースかつ丼会は、長野県駒ヶ根市上穂栄町に所在する駒ヶ根商工会議所内に事務局を置いている。「駒ヶ根ソースかつ丼」は、シンプルな料理ではあるが、熱々のカツと冷たいキャベツの歯ざわり、それらに絡む甘辛味のソースが絶妙で、一度食べたらクセになる美味しさでもあり、カツライスをヒントにして開発されたという。ウスターソース(とんかつソースに代表される濃厚ソースを含む)で味付けするスタイルのカツ丼は、「ソースカツ丼」と呼ばれる。味付け方法は複数の様式があり、上からソースをかけるもの、ソースを入れた容器にカツを漬けるもの、ソースで煮込むもの等があり、店舗によっても異なる。豚カツの付け合せとして、一般的な千切りキャベツを取入れて、千切りキャベツを敷いた丼飯の上にトンカツを盛付ける様式の地域や店もある。豚カツをウスターソースで味付けすることは日本全国で一般的であり、これを丼飯に載せて「カツ丼」とする店は各地に点在しており、各々「誕生のきっかけ」とされるエピソードに、明確な資料も少ない状況である。複数の地域が発祥地を主張しており、長野県駒ケ根市と、隣接する長野県伊那市のように、市長すらも加わった論戦に発展する事例もある。福井県や、山梨県甲府市等の地域では、単に「カツ丼」と呼ぶと「ソースカツ丼」を指しており、卵とじのカツ丼の方を「卵カツ丼」「上カツ丼」「煮カツ丼」等と呼び、別の料理とされている。因みに、卵とじカツ丼の器を重箱にしたものは、「カツ重」とも呼ばれ、弁当屋、スーパーマーケット、コンビニエンスストア等では、プラスチックの四角い容器が用いられる。また、山梨県や新潟県等の地域では、卵とじカツ丼を「煮カツ丼」と呼ぶ。一般に、卵でとじたカツだけを皿に盛った料理は、「カツ煮」「カツとじ」と呼ばれ、「カツ煮定食」として、別盛りの米飯と共に提供されることも多い。カツ丼の上の部分であることから、「アタマ」という符牒で呼ばれ、「アタマライス」「かつ頭定食」等と称する店もある。岡山市のご当地グルメには、ドミグラスソースカツ丼とも呼ばれ、デミカツ丼、ドミカツ丼等の略称で呼ばれることが多い、デミグラスソースカツ丼がある。丼に飯を盛ってデミグラスソースをかけ、その上に千切りキャベツを乗せ、その上から揚立ての豚カツを幾つかに切分けて乗せ、その上からデミグラスソースをかけるもの、或いは、デミグラスソースの中にくぐらせた豚カツを乗せるものである。トッピングとして、グリーンピースを数個乗せたり、うずらの生卵を乗せたりする場合も多い。デミグラスソースカツ丼を古くから提供している店は、デミカツ丼を単に「カツ丼」の名でメニューとしており、通常の卵とじのカツ丼も並行して置いてある場合は、「卵とじカツ丼」「卵カツ丼」「カツたま丼」等の名称を用いている。なお、この特長は、岡山市の中心市街地(つまり、元々の岡山市)にみられるものである。郊外(市町村合併によって岡山市となった地域等)では、こうした特長はあまり見られない。さらに、岡山市中心市街地においては、ラーメン店で、ラーメンと共に提供されることも多い。これは、ラーメンの出汁が、デミグラスソースに応用ができるから、との説がある。