4月25日 記念日 その5 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

世界マラリアデー(World Malaria Day)。 
2000(平成12)年4月25日、アフリカ西部に位置するナイジェリアで、マラリア撲滅国際会議が開かれたことを記念して、同会議でこの日を「アフリカ・マラリア・デー」として制定したもの。2008(平成20)年からは、世界保健機関(WHO)が「世界マラリアデー」として実施している。この日は、世界中で起こっているマラリアの現状を理解し、そして、根絶にはさらなる世界的な取組みが必要であることを知る機会となる日、とされる。この日を中心に、世界中でマラリアの撲滅を呼掛けるイベントやキャンペーン等が開催される。「悪い空気」という意味の、古いイタリア語が語源とされるマラリアは、熱帯から亜熱帯に広く分布する原虫(寄生性で、特に病原性のある原生動物)感染症である。高熱や頭痛、吐き気等の症状を呈する。悪性の場合は、脳マラリアによる意識障害や腎不全等を起こし死亡する。古典等で出てくる瘧(おこり)とは、大抵このマラリア(麻剌利亜)を指していた。マラリアは、予防可能、治療可能な病気である。マラリアを発症すると、40度近くの激しい高熱に襲われるが、比較的短時間で熱は下がる。しかし、三日熱マラリアの場合は約48時間置きに、四日熱マラリアの場合は約72時間置きに、繰返し激しい高熱に襲われることになる。いずれの場合も、一旦熱が下がることから油断し易いが、すぐに治療を始めないと、より重篤な状態に陥ってしまう。一般的に、3度目の高熱を発症した時には、大変危険な状態にあると言われている。放置した場合、熱帯熱マラリア(重症マラリア)以外は慢性化する。慢性化すると発熱の間隔が延び、血中の原虫は減少する。ワクチンが実用化される以前は、マラリアの流行地に行く場合は、まず感染を防ぐ為には、蚊に刺されないようにすることが最重要事項であった。マラリア流行地域から帰国してから、約1週間から約2週間後に高熱が発生した場合は、マラリアが疑われるため、熱が下がっても安心せず、直ちに病院を受診することが必要である。マラリアの治療薬としては、キニーネ(アカキナノキ[キナ]という木の樹皮に含まれる成分からできた、マラリア原虫に特異的に毒性を示すマラリアの特効薬)が知られている。キニーネは、19世紀中期以降の帝国主義時代から、第二次世界大戦を経てベトナム戦争まで、ずっと掛けがえのない薬であった。キニーネの構造を元に、クロロキンやメフロキン等の人工的な抗マラリア薬が開発され、副作用が強いキニーネそのものは代替されて、余り用いられなくなっていった。 しかし、東南アジア、及び南アジア、アフリカ、南アメリカ中北部といった赤道直下の地域において、熱帯熱マラリアにクロロキンやメフロキンに対して耐性を持つものが多くみられるようになったため、現在ではその治療に利用される。また、強い苦味を持つ物質として知られている。そのため、トニックウォーターに苦味剤として添加される。日本では、劇薬に指定されている。しかし、近年は殺虫剤に耐性を持つハマダラカ(マラリア原虫をヒトに媒介している蚊)や、薬剤に耐性のあるマラリア原虫が現れていることが問題になっている。また、地球温暖化による亜熱帯域の拡大と共に、マラリアの分布域が広がることも指摘されている。流行地で生まれ育ち、度々マラリアに罹患し免疫を獲得したヒトでは、発熱等の症状が殆ど診られないこともあるが、免疫が無ければ発症する。マラリアの発生、流行は、現在、熱帯、亜熱帯地域の70ヶ国以上に分布している。最も影響が甚大な地域は、サハラ砂漠(アフリカ大陸北部にある砂漠)以南のアフリカ諸国である。過去には、日本やヨーロッパ等でもマラリアが流行したと考えられている。イタリアの都市の多くが、丘の上に作られているのは、低湿地がマラリアの多発地帯であることを恐れた結果であった、とする指摘がある。実際、過去にはイタリアでもマラリアが存在し、19世紀の政治家で、「イタリア統一の三傑」の1人と称されるカミッロ・カヴール等の著名人も死去している。しかし、現代では、日本やヨーロッパ等の温帯地域は、マラリアの流行地帯ではなく、流行は熱帯地域に多い。太平洋戦争(第二次世界大戦対米英戦)では、南方のジャングルに長期滞在する兵士が多かったため、マラリア患者が続出した。アメリカ軍は厳重なマラリア対策を行なっていたが、それでも患者は多かった。アメリカ陸軍は、この経験から1946(昭和21)年に、蚊の忌避剤としてディート(昆虫等の忌避剤[虫除け剤]として用いられる化合物)の使用を開始。後の民生用虫除け剤の開発の契機となった。日本軍に至っては、殆ど対策を取っておらず、ガダルカナル島(南太平洋にあるニューギニア島の東に位置するソロモン諸島最大の島であり、第二次世界大戦対米英戦の激戦地で、展開した日本軍部隊の多くが補給路を絶たれ、多数の餓死者を出したことから、餓島[がとう]とも呼ばれた)では約1万5,000名、インパール作戦(インド北東部の都市インパール攻略を目指した作戦)では約4万名、沖縄戦では石垣島の住民ほぼ全員が感染して約3,600名、ルソン島の戦い(フィリピン最大の島、ルソン島での日本軍とアメリカ軍との陸上戦闘)では、約5万名以上がマラリアによって死んだ。当時は戦況の悪化による補給不足により、栄養失調状態になりながらマラリアに罹る者が多かったため、一度罹ると殆ど助かる見込みはなかった。明治時代から昭和初期頃までの日本では、全国で土着マラリアが流行し、多数の感染者を出した。第二次世界大戦対米英戦後も、約500万名を超える復員者による再流行が危惧されたが、1946(昭和21)年の約28,200名をピークに減少し、現在では外国でマラリアに感染し、日本に帰国してから発症する例が、年間約100例から約150例程度あるものの、土着マラリアは流行していない。その理由としては、マラリアの媒介者であるハマダラカの多く発生する水田地帯の環境変化、稲作法の変化等による発生数の減少や、日本の住宅構造や行動様式の変化により、夜間に活動するハマダラカの吸血頻度が低下したこと等が挙げられる。しかし、これらの状況が、温暖化や自然災害等により変化した場合は、再び流行を起こす可能性もある。マラリアは、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法、平成10年10月2日法律第114号)」の規定により、四類感染症(人同士の感染は無いが、動物・飲食物等を介して人に感染する為、早急な届出が必要になるもの)に指定されており、診断した医師は、7日以内に保健所に届け出る必要がある。 
ファーストペイデー(初任給の日)。
一般的に、多くの企業での4月の給料日で、新入社員が初めての給料を受取る日となることが多いため。初任給とは、学校を卒業して正規雇用されるようになった人が、最初に受取る給料のことで、それまで家族の扶養の下で学生生活を行なっていた人が、そこから自立し、自活するようになる第一歩の象徴とされる。それまでの感謝の意味を込めて、初任給を使って、両親等、家族に贈り物をする人も多い。その他の使い道としては、貯金をする、友達に贈り物をする、人に食事をご馳走する、自分への記念品を買う、等がある。 
しあわせニッコリ食で健康長寿の日。
福岡市中央区草香江に本社を置く、ヘルスケア商品、スキンケア商品等の製造、販売を行なう食品加工メーカー、キューサイ株式会社が2018(平成30)年に制定。健康寿命について考え、ただ長生きするのではなく、幾つになっても明るく元気に、いきいきと美しく、幸せな時間を過ごしてほしい、との想いから、100歳まで楽しく歩ける人生を全力でサポートする「100歳まで楽しく歩こうプロジェクト」を推進しているキューサイ株式会社が、健康長寿には「運動・食事・交流」が重要として、2月25日の「ひざ関節の日」(運動)、3月25日の「みんなでニッコリみんなで健康長寿の日」(交流)と共に、食事の大切さを多くの人に知ってもらうことが目的。日付は、4月25日の「4」と「25」で、「しあわせ(4)ニッ(2)コ(5)リ」の語呂合わせから。キューサイ株式会社が行なった「100歳100人実態調査」において、100歳以上の人に「自身が思う長寿の秘訣」を聞いたところ、「好き嫌いなく何でも食べる」「腹八分目」等、「食」について回答した人が約6割と最も多く、健康長寿には「食事」が重要としている。この調査では、食事は1日3回を欠かさず食べ、加えて、おやつを日常的に取っている人が多かった。また、好きな食べ物ランキングは、1位「魚料理」、2位「菓子」、3位「肉料理」で、魚料理は、刺身や寿司等の生魚が約半数を占め、菓子は、饅頭が人気との結果であった。