4月25日 記念日 その6 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
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柴犬ハルがお伝えします

DNAの日。 
1953(昭和28)年4月25日発行のイギリスの総合学術雑誌『ネイチャー』誌(世界で特に権威のある学術雑誌の1つと評価されており、主要な読者は世界中の研究者で、雑誌の記事の多くは学術論文が占め、他に解説記事、ニュース、コラム等が掲載されている)に、イギリスの物理学者で分子生物学者、フランシス・クリックと、アメリカの分子生物学者、ジェームズ・ワトソンのデオキシリボ核酸(DNA)の二重らせん構造を発表する論文が掲載された。更に、2003(平成15)年の同日に、ヒトゲノム計画(ヒトの遺伝情報の1セットの全塩基配列[核酸の塩基の並び方で、遺伝情報を表わす]を解析するプロジェクト)のほぼ完了を示す「残り僅かなギャップは、埋めるにはコストが掛かり過ぎると考えられる」と宣言された。デオキシリボ核酸(DNA)は、核酸の一種で、地球上の多くの生物において、遺伝情報の継承と発現を担う高分子生体物質である。リボ核酸(RNA)は、デオキシリボ核酸(DNA)を鋳型にして転写(合成)される。デオキシリボ核酸(DNA)とリボ核酸(RNA)は、共にヌクレオチドの重合体である核酸であるが、両者の生体内の役割は明確に異なっている。デオキシリボ核酸(DNA)は、主に核の中で情報の蓄積・保存、リボ核酸(RNA)はその情報の一時的な処理を担い、デオキシリボ核酸(DNA)と比べて、必要に応じて合成・分解される頻度は顕著である。二重らせんモデルの提唱によって、遺伝がデオキシリボ核酸(DNA)の複製によって起こることや、塩基配列が遺伝情報を担っていることが見事に説明できるようになり、その後の分子生物学の発展にも決定的な影響を与えた。DNA鑑定は、デオキシリボ核酸(DNA)の多型(生物において、本来同一である筈のものが、不連続的に異なった形態を示すこと)部位を検査することで、個人を識別するために行なう鑑定である。犯罪捜査や、親子等の血縁の鑑定に利用される。また、作物や家畜の品種鑑定にも応用されている。1984(昭和59)年、『ネイチャー』誌にイギリスの遺伝学者アレック・ジェフリーズが論文を発表し、多くの研究者が関心をもった「遺伝子の働き」でなく、「デオキシリボ核酸(DNA)によって個人を区別できるか否か」の観点に着目したと言われる。その結果、「ヒトのDNA型は十分に個性があり不同性がある。そして、終生不変である」こと、従って、デオキシリボ核酸(DNA)で「個人の特定ができる」ことを説いた。この発表により、DNA型鑑定は、個人特定の切り札として飛躍的に発展した。デオキシリボ核酸(DNA)は、知られている限りで最も大きな分子の1つである。アルデヒド(カルボニル炭素に水素原子が1つ置換した構造を有する有機化合物)基を含む単糖(それ以上加水分解されない糖)であるデオキシリボースとリン酸が、交互に長く繋がった鎖が2本、螺旋状にねじれた二重らせん構造になっている。二重らせんの一方の鎖の塩基の並び方(塩基配列)が決まると、もう1本の鎖の塩基配列も自動的に決まってしまう。このことを、「本鎖の塩基配列は互いに相補的である」という。これが、いわゆるジェームズ・ワトソンとフランシス・クリックのモデルの最も重要な点でもある。ヒトの細胞は1個の受精卵から出発して、誕生までに約3兆、成体になると約60兆にも及ぶと言われる。そして、ヒトの細胞1個に入っているデオキシリボ核酸(DNA)は60億塩基対程度とされている。ヒト細胞は2倍体であり、ゲノム(配偶子、又は生物体を構成する細胞に含まれる染色体の組、又は、その中のデオキシリボ核酸[DNA]の総体)当たりは約30億塩基対である。デオキシリボ核酸(DNA)の塩基配列の内、同じ塩基配列が繰返して存在する、特殊な「縦列反復配列」と呼ばれる部分を検査し、その繰返し回数が人によって異なることを利用して、個人識別を行なう手法が最も一般的であり、世界的に共通した検査法が確立している。2009(平成21)年現在、同じ型の別人が現れる確率は、4兆7,000億人に1人とされている。 
室蘭カレーラーメンの日。 
北海道室蘭市公式による「室蘭カレーラーメンの会」設立の日、2006(平成18)年4月25日に因む。北海道室蘭市は、2006(平成18)年より、経済産業省の外局で、中小企業の育成、発展に関する事務等を所掌する行政機関、中小企業庁による「地域資源∞全国展開プロジェクト」の一環として公式に推進している。北海道南西部に位置し、胆振総合振興局(旧:胆振支庁)の所在地である室蘭。人口は約91,000人で、北海道を代表する重化学工業都市でもある。この室蘭市内の多くのラーメン店が、カレーラーメンをメニューに加えている。室蘭市では、やきとりと共に市の名物と位置付け、プロモーション活動を行なっている。北海道ならではの、ちぢれ麺と考え抜かれたカレースープで注目を集めているという。カレーラーメンは、ラーメンをカレー仕立てのスープで調理した料理で、日本各地で自然発生的に誕生したと考えられている。それでも、「起源」等を主張する地域もある。新潟県三条市では70年の歴史があると言わる他、北海道の苫小牧市や岩見沢市でも発祥説がある。室蘭市内の多くのラーメン店でも、カレーラーメンをメニューに加えている。北海道室蘭管内(室蘭市・登別市・伊達市)でのカレーラーメン発祥の店は、室蘭市の「味の大王 室蘭本店」とされ、1972(昭和47)年にメニューに加えられて、室蘭カレーラーメンの名で親しまれている。室蘭市では、室蘭やきとり(豚肉とタマネギを使用した串焼き料理)と共に市の名物と位置付け、プロモーション活動を行なっており、2006(平成18)年4月25日には「室蘭カレーラーメンの会」が発足した。インスタントラーメンにおいては、1961(昭和36)年に袋麺の日清食品(インスタントラーメンを中心とした食品加工会社)「チキンラーメン プラスカレー」とエースコック(インスタントラーメンを製造販売する食品加工会社)「カレーラーメン」が発売されており、カレーとラーメンの融合というコンセプト自体、比較的古い時期から確立されていた。カレーラーメンの存在を一躍有名にし、メニューを定着させたのが、1973(昭和48)年発売の日清食品「カップヌードル カレー」であった。これ以降、各社から様々なカレーを取入れたインスタントラーメンが発売されている。カップヌードル(世界初のカップ麺であるロングセラー商品であり、時代と共に起こった食の多様化によって、さまざまな風味の商品や、「ミニ」「BIG」等の異なるサイズの商品も発売されていて、このいずれも、カップに熱湯を注いで3分で食べられるタイプであり、扁平の細麺と粉末スープ、フリーズドライ化された具材が入っている)の一種、「カップヌードル カレー」は1973(昭和48)年5月に販売を開始した。カレーが絡むように、太めの油揚げ麺(60g)に、野菜の甘味が付いた、とろみのあるスープが特徴のカップ麺であり、内容量は85gである。具材は、「カレー専用コロ・チャー」他、ジャガイモ、ニンジン等である。他のカップヌードルと同様、基準線まで(約300mlの)熱湯を入れ、3分待つと完成する。 
志授業記念日。
東京都国立市中に事務局を置き、「全ては未来ファーストのために!」を合言葉に活動する一般社団法人、志授業推進協議会が制定。「志授業」とは、小中学生が「自分の人生は自分で決める」というスタートラインに立つための授業のことで、子ども達に主体性を持って目的を考え行動することの大切さを学んでもらうもの。記念日を通じて、全国に広がりつつある「志授業」を、47都道府県に普及させることが目的。日付は、「志授業」が初めて公立小学校(岐阜県羽島市立正木小学校)で行なわれた、2008(平成20)年4月25日から。「志授業」は、小学校の5年6年生合同、中学校の2年生全員、等、かなり纏まった人数を対象に90分単位で行なわれる。その授業で生み出される主体性や意思決定力が、他のキャリア教育の効果をも更に引上げてくれる。講師は、一般社団法人志授業推進協議会が主催する「講師認定試験」に合格した講師が務める。その授業を受けた生徒を担任の先生がフォローし、「お役立ち山」と「夢作文」の作成指導を行ない、然るべき場で発表を行なっている。社会に出るということは、自分の個性を活かして、世界から一番多くの「ありがとう」を集めることができる「お役立ち山」を登頂すること。その登山イメージを図式してもらう。一読すれば、「お役立ち山」を登る時に現れる壁を乗越える「勇気・やる気」が湧き上がる自分宛の作文を書いてもらう(「夢作文」)。各地の立志教育推進プロジェクトでは、この「お役立ち山」や「夢作文」を書く手引きであり、「志授業」のテキストともなる「副読本」を、それぞれの都道府県毎に制作している。制作費用は、財政赤字の時代、補助金(血税)には頼らないという一般社団法人志授業推進協議会の基本方針の下、地元協賛企業の協賛金で賄い、学校関係者には無償提供されている。また、内容は、基本的には全国共通ながら、各県が生んだ「志高き偉人」を紹介するページのみが差替えとなっている。子ども達に、我が郷土に対する誇りを持ってもらうことも、大事な授業成果と考えるからである。