4月19日 記念日 その3 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
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柴犬ハルがお伝えします

聖エクスペディトゥスの祝日。
聖エクスペディトゥスは、物事の早期解決・商人・航海士、さらには、プログラマー・ネットユーザー・コンピューター関係等の守護聖人とされる。聖エクスペディトゥスに関しては、実在が疑問視されている聖人で、日本では殆ど馴染みの無いキリスト教の聖人ではあるが、伝説によると、アルメニア(地理的には、西北アジアに分類される地域に位置するものの、長らくソビエト連邦領であったこともあり、西アジアや中東には含めないことが多い)の方にいた古代ローマ(イタリア半島中部に位置した多部族からなる都市国家から始まり、領土を拡大して、地中海世界の全域を支配する世界帝国までになった国家)のケントゥリオ(古代ローマ軍の基幹戦闘単位であるケントゥリア[百人隊]の指揮官のことで、日本語では、一般的に「百人隊長」「百卒長」と訳される)で、284(応神天皇15)年から305(応神天皇36)年まで在位した、ローマ皇帝ガイウス・アウレリウス・ウァレリウス・ディオクレティアヌスの迫害に遭った殉教者とされる。最も有名な伝説によると、聖エクスペディトゥスがキリスト教徒になると決めた時に、悪魔がカラスに身を変えて、聖エクスペディトゥスに改宗を翌日にするようそそのかしたところ、そのカラスを捕まえて踏み殺し、「今日だ!」と高らかに宣言した。この言伝えから、聖エクスペディトゥスは、物事の早期解決に関する守護聖人になったという。
自転車の日 (Bicycle Day)。 
1943(昭和18)年4月19日、スイスの化学者アルバート・ホフマンが、リゼルグ酸ジエチルアミド(LSD)の幻覚作用を発見したことを記念したもの。アルバート・ホフマンは、研究室でリゼルグ酸ジエチルアミド(LSD)を服用する実験をした後、幻覚状態のまま自転車で帰宅したが、その間も、視野にある全ての像が揺れ動き、自転車が一向に進んでいるように感じられなかった、と記していることから、この名前が付いている。リゼルグ酸ジエチルアミド(LSD)は、非常に強烈な作用を有する半合成の幻覚剤である。純粋な形態では透明な結晶(このまま市場に出回ることはない)であるが、液体の形で製造することも可能であり、これを様々なものに垂らして使うことができるため、形状は、水溶液を染み込ませた紙片、錠剤、カプセル、ゼラチン等様々である(日本では、吸取り紙のような紙に、リゼルグ酸ジエチルアミド[LSD]をスポットしたペーパー・アシッドが有名)。リゼルグ酸ジエチルアミド(LSD)は無臭(人間の場合)、無色、無味で、極めて微量で効果を持ち、その効用は摂取量だけでなく、摂取経験や、精神状態、周囲の環境により大きく変化する(セッティングと呼ばれる)。一般にリゼルグ酸ジエチルアミド(LSD)は、感覚や感情、記憶、時間が拡張、変化する体験を引起こし、効能は摂取量や耐性によって、6時間から14時間程度続く。日本では、1970(昭和45)年に麻薬に指定された。  
良いきゅうりの日。 
名古屋市中区錦に本部を置く、全国の農業協同組合が出資し組織している「全国農業協同組合連合会[JA全農]」の中の県本部組織の1つ、愛知県経済農業協同組合連合会(JAあいち経済連)の「西三河冬春きゅうり部会」が制定。冬でも温暖な気候と豊富な日射量、そして、高い栽培技術を生かして生産された、この地域の美味しいきゅうりをアピールすることが目的。この日を中心に、地元の行政や学校等と連携してイベントを行なっている。日付は、4月19日の「4」と「19」で、「良いきゅうり(よ[4]い[1]き[9]ゅうり)」と読む語呂合わせから。「西三河冬春きゅうり部会」部会員が栽培する、冬春きゅうりの愛称(ブランド名)は「三河みどり」で、きゅうりの旬は、一般的には夏真っ盛りの6月頃から8月頃であるが、「三河みどり」はハウスで栽培され、収穫時期は11月頃から7月頃で、ピークは4月頃となる。「西三河冬春きゅうり部会」や「三河みどり」には、三河弁をしゃべるキモかわいい「きゅりん。」というマスコットがいて、部会員の名刺やポロシャツ、出荷袋等に登場し、LINEスタンプの発売も行なっている。名前の由来は、「きゅうりをたべよう。」の三河弁「きゅうりたべりん。」からである。きゅうりは、インド北部、ヒマラヤ山麓の原産で、日本では平安時代から栽培される。胡瓜(きゅうり)の「胡」という字は、シルクロード(中国と地中海世界の間の歴史的な交易路を指す呼称)を渡って来たことを意味している。かつては、熟した実を食用としたこともあったが、甘みが薄いためにあまり好まれず、現在では、未熟な実を食用とするようになった。温暖な気候を好むつる性植物で、栽培されているきゅうりの内、約3分の2は生で食することができる。きゅうりは、古くから食用の野菜として栽培されている。栄養価は非常に低いが、歯ごたえのある食感とすっきりとした味わいがあり、そして、水分を多く含むことから、暑い地方では水分補給用として珍重されてきた。江戸時代末期までは、人気がある野菜とは言えなかったが、きゅうりの産地であった砂村(現在の東京都江東区)で、きゅうりの品種改良が行なわれ、成長が早く、歯ごたえがよく、味も良いきゅうりができたことで、一気に人気となった。生のまま、味噌やもろみを付けて齧ったり、サラダ、寿司(かっぱ巻き)、酢の物、和え物、塩揉み等で供される他、かっぱ漬け、奈良漬け、醤油漬け、わさび漬け、ピクルス、オイキムチ等の漬物の材料として使われる。日本の料理で加熱調理されることは少ないが、中華では、煮物や炒め物としても利用される。トルコ料理のシャジュク、スペイン料理のガスパチョ等、スープにして食することも多い。きゅうりの調理の際には、表面を滑らかにして色を鮮やかにするため、塩を振ったまな板の上で転がすようにして塩を擦り込む、板摺り(いたずり)と呼ばれる調理法が用いられることも多い。採れたばかりのきゅうりには、薔薇のとげのようなイボがあり、素手で触ると痛い。このイボは、鮮度が失われるにつれて硬さを失っていくため、このことから、きゅうりの鮮度を見分けるための目安にもなる。ただ、イボの部分に雑菌等が付く恐れがあるため、近年では、イボの無い品種も開発されている。きゅうりは、全体の90%以上が水分で、ビタミンC、カロチン、カリウム等の栄養素が含まれているが、含有量は非常に低い。きゅうりは河童の大好物とされ、きゅうりの異称となっている(かっぱ巻き、かっぱ漬け等)。また、江戸時代は、輪切りにすると徳川家の家紋である葵の御紋に似ているところから、それを食べるのは不敬であるとして、きゅうりを輪切りにされることは慎まれていた。祇園信仰は、元々は仏教的な陰陽道の神で、一般的には祇園精舎(釈迦が説法を行なった場所)の守護神とされる牛頭天王、及び、日本神話に登場する神であるスサノオに対する、神仏習合の信仰である。明治の神仏分離以降は、スサノオを祭神とする神道の信仰となっている。祇園信仰において、スサノオ(牛頭天王)を祭神とする、京都市東山区祇園町北側にある神社、八坂神社の神紋が木瓜であり、きゅうりの切り口と似ていることから、祭礼の期間はきゅうりを食べないという地方(福岡市博多区で、毎年7月1日から7月15日にかけて開催される、700年以上の伝統のある祭、博多祇園山笠等)もある。八坂神社がある福井市網戸瀬町では、きゅうり栽培を行なわない。毎年7月14日には、きゅうり祭りが行なわれ、この日は食べることも禁じられる。きゅうり加持祈祷会、きゅうり封じ等とも呼ばれるきゅうり加持は、特に土用の丑の日頃に、きゅうりにあやかって暑い夏を乗切ろうとする祈祷儀式である。夏の食物の中で、水分が多く栄養価が高い「きゅうり」に、疫病、厄難を封じ込めて、夏の暑い時期を無病息災に過ごすために、中国、朝鮮、日本で広まった庶民信仰である。弘法大師の諡号(死後に奉る、生前の事績への評価に基づく名で、921[延喜21]年に醍醐天皇から贈られた)で知られる真言宗の開祖、空海が、きゅうりに疫病を封じて病気平癒を祈願したことに因み、厄病除けの祈祷「きゅうり封じ(きうり加持)」が行なわれるようになったともいう。