宇宙戦艦ヤマト2205、登場勢力・登場天体、その10 ( 週刊BBY-01 第449号 ) | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

ガミラス(リメイクシリーズ)、さらに、続き

『宇宙戦艦ヤマト2199』における組織構造は概ね、第二次世界大戦時の軍事国家体制をモチーフにしている。旧シリーズ同様、アベルト・デスラーを総統として仰ぐ独裁政治体制である。独裁体制は、アベルト・デスラーの圧倒的カリスマによって成立している部分も多く、国民や一般軍人の多くは、旧シリーズ同様に総統を慕い、帝国に絶対の忠誠を誓っている。上層部は旧シリーズと違い、政治的思惑がかなり交錯しており、一枚岩とは言い難い状態となっている。特に、大ガミラス帝星への改称以降、貴族制度の撤廃と被征服民族の同化政策が行なわれたが、それを快く思わない貴族出身者や純血主義者もおり、実際に劇中では、貴族の家柄でなおかつ、純血主義者の中央軍総監ヘルム・ゼーリック国家元帥が、クーデターを画策している。また、親衛隊等による苛烈な弾圧により、一等、二等問わず、現体制に不満を抱く国民もいる。さらに、過剰な版図拡大政策による人員不足で、ガミロイド兵なしでは領土を維持できなくなっており、国家としての基盤は弱くなっている。旧シリーズとは異なり、文官がはっきりと存在しており、制服は対点線を共通として、旧シリーズでの緑基調の他、青基調・茶色基調・黄色基調・クリーム色基調等がある。また、制服は、階級によっても若干形状が異なっている。旧シリーズ同様、右腕を真横に伸ばして肘を真上に曲げ、掌を正面に向けた状態で開く、ガミラス式の敬礼が存在する。この敬礼は軍人以外も行なう模様で、『宇宙戦艦ヤマト2199』第8話では、文官の副総統レドフ・ヒスが、アベルト・デスラーに対して行なっている。軍事面以外は、副総統であるレドフ・ヒスが統括しており、下位にヴェルテ・タランの軍需省や国防総省、ミーゼラ・セレステラの宣伝情報省等がある]。各植民惑星も支配統治省の管轄ながら、暴動の鎮圧等には親衛隊が出動している。国軍として、「帝星国防軍」が存在している。規模は非常に大きく、艦艇はバラン星の観艦式に参加したものだけで1万隻を超える。旧シリーズ同様、地球以外の勢力とも交戦しており、外宇宙から侵攻してきた勢力に対する防衛行動等も取っている。旧シリーズでは、将官は「将軍」として一括りにされ、将校や司令官と兵卒の違いは、外見や役職によって区別できたが、『宇宙戦艦ヤマト2199』では階級が細分化されている。総統直属の準軍事組織として、デスラー親衛隊が存在している。大ガミラス帝星建国の際に創設され、ハイドム・ギムレーが長官に就任してからは、独自の艦隊戦力である「航宙親衛艦隊」を組織し、軍事面でも急成長を遂げている。傘下の秘密警察を使って、反体制派と見なした者への苛烈な弾圧も辞さず、他の軍人や国民からは忌み嫌われている。親衛隊員は、灰色基調の軍服を着用しており、一般隊員は旧シリーズの幕僚をベースにした服装をしている。隊員はごく一部を除いて、思想・能力共に優れた人物を幹部や一般兵等のランクごとのモデルに分けたクローン兵である。また、宣伝情報省と連動して、「デスラー少年団」や「ガミラス少女同盟」といった団体も創設しており、帝星臣民の子ども達へのガミラス主義の浸透と、将来の青年隊員の育成を行なっている。
『宇宙戦艦ヤマト2199』では、メカニカルデザインは主に、石津泰志と出渕裕が担当した。所有するメカの大半には、旧シリーズよりも細かいディテールアップがされている一方で、デザイン自体に大きな変更はないが、艦艇等はサイズが大幅に拡張されているものが多く、「デストリア級航宙重巡洋艦」等の艦級・艦種名が設定(本編で登場したネームシップは、ゼルグート級一等航宙戦闘艦の1番艦「ゼルグートII世」のみ)されている。艦級・艦種名については、出渕裕による意向で、ガミラス側に「〜級」と「航宙〜」という接頭辞 / 接尾辞を付け、地球側には「〜型」と「宇宙〜」と付けることにより、両者を区別している。ダークグリーンがガミラスの国防色と設定されており、艦体色は旧シリーズ同様、基本的には濃い緑色で統一されているが、所属する基地・軍団によっては、同じ等級艦でも配色が異なるものも存在している。また、ほぼすべての艦体に、旧シリーズで登場した駆逐型デストロイヤー艦の最大の特徴であった目玉状の発光部が、意匠のように追加されている。この部分は、巡航時は薄緑色で、戦闘時のみ黄色から赤へ段階を踏みながら発光するが、機関停止時は全く発光しなくなり、黒ずんだ色になる。これは、どのガミラス艦にも共通する特徴である。なお、この機構自体に設定は特になく、メカにキャラクター性を与えるという演出的意図で作られた。主兵装は陽電子砲で、ビームは概ね、赤みがかったピンク色をしている。また、兵器の装甲には防御装備として帯磁性特殊加工(ミゴウェザー・コーティング)が施されており、宇宙戦艦ヤマト登場以前の地球の宇宙艦艇光線砲程度なら易々と弾く。機関についても、波動エンジンと同じ次元波動理論に基づく「ゲシュ=タム機関」を搭載していると、改めて設定されている。また、ガミラス側ではワープを「ゲシュタムジャンプ」と呼称している。ゲシュ=タム機関に異次元空間の航行能力はなく、航行には「ゲシュ=ヴァール機関」という別機関が必要であるため、ゲシュ=ヴァール機関を搭載している次元潜航艦を除くガミラス艦は旧シリーズと異なり、異次元空間での航行能力は持合わせていない。艦艇の艦橋内等には、模様の入った黄色いパネルが使用されているが、これはガミラスの勢力圏内で採掘される「ガミラス大理石」という材料である。『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』では、第2話でクラウス・キーマンが、地球連邦政府の監視から逃れようとしていた古代進に接触する際、手首に装着したリングによって肌の色を地球人(黄色人種)と同じ色に変化させている。