4月14日 記念日 その4 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

椅子の日。 
人間に最も近い存在の家具であり、背骨を支え、快適と安楽を与えてくれる椅子。座り心地の良い椅子と出会うことは、健康で幸せな気分を与えられるとの考えから、オフィス家具のアウトレット店、オフィスレット株式会社が制定した日。日付は、4月14日の「4」と「14」で、「良い椅子(よ[4]い[1]いす[4])」と読む語呂合わせから。また、新入学、就職、転居等で新しいスタートを切る時期に当たることから、座り心地の良い椅子を贈る日となることを目指している。なお、オフィスレット株式会社は、文房具やオフィス家具、事務機器のメーカー、コクヨ株式会社の子会社であったが、2015(平成27)年に、コクヨ株式会社の物流システム等を手掛ける、コクヨ株式会社の関連企業、株式会社コクヨロジテム(本社は、コクヨ株式会社と同じ、大阪市東成区大今里南に所在する)に中古家具販売事業を事業譲渡し、株式会社コクヨロジテムオフィスレット事業部となっている。椅子は、室内外で人が腰を掛け座る際に体を支えるために用いる器具で、腰掛けるための家具であり、「腰掛け」とも言う。座るための道具であることから、構造的に全ての椅子は「座面」を持っている。典型的な椅子では、この座面を支えるための「脚」を持っており、さらに、「背もたれ」や「肘掛け」が付いているものもある。椅子は、1人掛けと2人以上で腰掛けられる複数掛け(座部が複数、或いは座部が長い等)に分けられる。構造的に、座面や脚部を折畳めるものもある。また、劇場等では、座面を跳ね上げることができるものもある。この他、テーブル、収納部、音響装置、足乗せ台を付加するものもある。椅子は、ある特定の人物の座席として用いられることから、地位の象徴でもある。王や貴族等の君主が、公的な場所で用いる椅子は玉座という。椅子であること以上に、権威の象徴として用いられる。そのために、豪奢な装飾が施されている場合が殆どであるが、機能的には、一般的に通常の四つ脚の椅子で、しばしば肘掛けが付く。また、逆に「玉座」と言った場合に、それに座るであろう者の権威を暗喩していることもある。椅子の座面の高さは、姿勢と作業性に最も大きな影響を及ぼす。例えば、浴室の椅子等は座面が低い程、体全体が安定し、手先に力を入れ易くなる。但し、立位への移行が難しく、背中が丸まってしまうため、長時間の使用は体に負担が掛かる。一方、座面が高い場合、上体の姿勢は良くなる。しかし、下肢への負担は多くなる。作業性は高く、ほぼ立位なので、歩行への移行もスムーズである。また、座面の角度や柔らかさ、奥行きも重要な要因である。事務作業等で長時間使う椅子には、背もたれが必須である。背もたれの角度や高さ、背もたれと座面の間の角度が考慮される。日本では、平安時代に身分によって、椅子、床子等が用いられることがあったが、広く継続・普及しなかった。屋外では、戦場等で折畳み椅子(「床几(しょうぎ)」)や、露天の茶店等でベンチに相当する椅子(「縁台(えんだい)」)は用いられた。但し、これらは一時的に腰を掛けるものであり、普段は畳に直接座る生活習慣を持っていた。また、仏教寺院では曲椂(法会[ほうえ]の際等に僧が用いる椅子で、背のより掛かりを半円形に曲げ、脚をX字形に交差させたもの)が多いが用いられることもあった。邦楽の世界では、合曳(あいびき)と呼ばれる、現代の正座椅子に酷似した形状の指物の椅子が長く使われてきた。江戸時代以前でも、西洋と交流・交易のあった場所や、教会や洋館等では用いられていた。明治時代に入って文明開化(明治時代の日本に西洋の文明が入ってきて、制度や習慣が大きく変化した現象)を経ると、学校や役場等では椅子が用いられるようになったが、一般家庭に普及するにはまだ時間が掛かった。和室・畳文化の生活習慣の中では、座布団等が椅子の役目を担っており、椅子を用いる必然性が低かったためである。その後、西洋文化の影響で洋間が取入れられるようになると、一般家庭でも椅子が用いられるようになった。現代では、学校や一般家庭を始め、多くの場所で用いられている。
家具の町東川町・椅子の日。
北海道のほぼ中央に位置し、大雪山国立公園のある自然豊かな北海道上川郡東川町が制定。日付は、4月14日の「4」と「14」で、「良い椅子(よ[4]い[1]いす[4])」と読む語呂合わせから。家具や椅子に感謝する習慣と文化を創造していくことが目的。東川町の東部は山岳地帯で、大規模な森林地域を形成している。そんな東川町は、木工業が盛んな町で、多くの家具職人が集い、その匠達が技を競って、芸術性の高い家具を作り続けている。そして、全国的にも名高い「旭川家具」の約30%を生産する「家具の町」であり、新生児の誕生祝いに、町内の業者が作った木製の椅子を贈る事業、「君の椅子」を行なっている。2006(平成18)年に始まったこの事業では、毎年選定されるデザインを町内の工房で製作している。「君の椅子」には、東川町の手作りの椅子を通じて、子どもの成長を温かく見守りたい、そんな願いが込められている。記念日は、こうした東川町での暮らしを育む文化「東川スタイル」を通じ、新しいライフスタイルや未来の社会のあり方を考えるきっかけとなる日でもある。
柔道整復の日。 
1970(昭和45)年4月14日、「柔道整復師法(昭和45年4月14日法律第19号)」が公布されたことから、大阪市北区曽根崎に事務局を置く特定非営利活動(NPO)法人、全国柔整鍼灸協会が制定。柔道整復が東洋医学に基づく医療であることを、広く認識してもらうことが目的。2003(平成15)年に設立された全国柔整鍼灸協会は、2016(平成28)年、公益社団法人に改組されている。柔道整復とは、柔術に含まれる活法(裏技として継承されてきた医術)の技術を応用して、骨・関節・筋・腱・靭帯等の原因によって発生する、骨折・脱臼・捻挫・挫傷・打撲等の損傷に対し手術をしない「非観血的療法」という、独特の手技によって整復や固定を行ない、人間の持つ自然治癒能力を最大限に発揮させる治療術とされ、日本独自の治療技術である。大正時代に、この技術を持つ者は柔道整復師として認定され、柔道家や柔術家の収入源となった。厚生労働省では、医業類似行為として扱っており、「医療法(昭和23年7月30日法律第205号)」に基づく医療行為(人の傷病の治療・診断又は予防のために、医学に基づいて行なわれる行為)ではない。なお、医業類似行為とは、「医師の医学的判断及び技術をもってするのでなければ、人体に危害を及ぼし又は危害を及ぼす恐れのある行為」である医行為を、「業、すなわち反復継続する意志を持って行うこと」である医業の周辺行為のことをいう。受身を重視する柔道では、他の打撃等を重視する格闘技と比較して、打撃等による身体の重大な損傷は少ない。しかし、体を組み、投げを打ち、関節を極めるという柔道そのものの特性から、脱臼や骨折、捻挫等の怪我を負う比率が多い。柔道整復術は、柔道の技と表裏一体の関係(活殺自在)にあるので、回復に役立つ。昔から、柔道場の隣に接骨院(整骨院)が多かったのは、その道場主が、柔道の技と共に柔道整復術(接骨術)を身に付けており、道場経営の余技として接骨院を営んでいたからとされる。単に施術するだけではなく、そのスポーツ経験や伝統の技によって、早く使える状態に戻すことができる。但し、現在では、柔道経験と柔道整復師の資格には関係がない。資格を取るのに柔道の経験は不要であるものの、養成施設においては、柔道の実技を必須授業として、カリキュラムに組込んでいるところもある。業務として骨折・脱臼・捻挫等を扱えるのは、医師の他は柔道整復術(接骨術)を身に付けている柔道整復師のみである。