4月14日 記念日 その3 | スズメの北摂三島情報局

スズメの北摂三島情報局

2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

SOSの日。 
1912(明治45)年4月14日、イギリスの豪華客船『タイタニック』が北西大西洋上、カナダの東海岸に位置するニューファンドランド島沖で氷山に衝突した。この時に発せられた『SOS信号』が、マルコーニ式電信機(イタリアの無線研究家、グリエルモ・マルコーニによって発明された、商業レベルでの実用化に成功した世界初の無線通信機)を積んだ船の中で、世界で初めて使われた『SOS信号』という説が広まったことから。『SOS』とは、世界中で用いられるモールス符号(電信で用いられている可変長符号化された文字コード)のための遭難信号である。 また、一般的には、遭難に限らず救助や助けを求める際の合図として使用することもある。1904(明治37)年にイタリアの無線研究家、グリエルモ・マルコーニによって提案された『CQD』(「全受信局へ、遭難せり」の略)が遭難信号として定められた。その2年後、聞取り易いとされる『SOS』に置換えられる。実際に、『SOS』を初めて発信したのは1909(明治42)年6月10日、大西洋の中央部(マカロネシア)に位置するポルトガル領の群島、アゾレス諸島沖で難破した、イギリスの海運会社であるキュナード・ライン社の客船『スラボニア』である。『タイタニック』が沈没した時にも使用され、古い遭難信号である『CQD』も併せて使用された。なお、キュナード・ライン社は、『タイタニック』を建造したイギリスの海運企業、ホワイト・スター・ライン社を吸収合併した企業で、現在は世界最大のクルーズ客船運航会社であるアメリカのカーニバル・コーポレーション傘下となっている。モールス符号による遭難通信の取扱いは1999(平成11)年で廃止され、航空機や船舶からの遭難信号の発信には、「海上における遭難及び安全に関する世界的な制度(GMDSS)」(国際航海に従事する旅客船、総トン数300t以上の貨物船に、安定した遭難・非常通信を確保すると共に、航行警報や気象警報等の海上安全情報を自動で伝達できる通信システム)による非常用位置指示無線標識装置(EPIRB)が使われている。なお、モールス符号による通信は、日本では、一部の漁業無線や陸上自衛隊の野戦通信、また、アマチュア無線で用られている。無線電話における遭難信号は「メーデー」である。映画やテレビ番組で、遭難時にマイクに向かって「えすおーえす」と絶叫する場面が出ることがあるが、規定に反するのみならず、遭難の事実が伝わらない場合もあるため、注意を要する(特に、外国局が相手の場合)。また、『SOS』は、緊急を知らせる言葉として、非常に知名度が高いため、今でも民間人の間では、遭難や災害の発生時に救助を求める合図として使用されることがある。2011(平成23)年の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)や、2016(平成28)年の平成28年熊本地震の際には、食糧や水の他、負傷者の搬送等を求めるため、避難所となった学校の校庭や屋上等に、上空を飛ぶ飛行機やヘリコプターに見えるように、大きく『SOS』の文字を作っている様子が見受けられた。但し、対空救難信号は、国際民間航空機関(ICAO)により「V」と定められている。東京都千代田区五番町に事務局を置く、「運輸、及びその関連分野における移動円滑化(交通バリアフリー)の推進、並びに環境対策の推進を図ることを目的」とした公益財団法人、交通エコロジー・モビリティ財団(略称は、交通エコモ財団)が、「SOS」の文字と受話器や押しボタンを組合わせて、非常電話・非常ボタンを表わす案内用図記号(ピクトグラム、不特定多数の人々が利用する公共交通機関や公共施設、観光施設等において、文字・言語によらず、対象物や概念、又は状態に関する情報を提供する図形)を策定しており、鉄道車両内や鉄道駅等に表示されている場合がある。モールス符号の「SOS」からの派生として、何かの信号を3回ずつ、一定間隔で繰返すことで、救助を求める信号となる(例:光を3回点滅させる、笛を3回鳴らす、銃を3回発砲する、石を3個重ねる、3本の棒切れを等間隔に立てる、周辺の物を燃やし、3つの煙を等間隔に立てる、三角を描くように飛行する)。  
フレンドリーデー。
新学期、新入学、新社会人等、新しくスタートを切る4月。その2週間後のこの日を、友人との絆を深め、新たな友人づくりの日にと、静岡県浜松市中区瓜内町に本社を置き、商業デザイン・企画製作、店舗業態開発等を手掛ける企業、株式会社スーパープランニングが2000(平成12)年11月に制定。日付は、4月14日「4」と「14」で、「友達ってよ(4)い(1)よ(4)ね」の語呂合せから。自分にとって大切な友達と友情を確認し合う日、とされている。株式会社スーパープランニングは、記念日の名称から、地球上の全ての人々も、自然も、動物も「みんなが仲良くする日」として、活動を行なっている。 
オレンジデー。
愛し合う2人が、オレンジやオレンジ色のものを贈り合って、愛をさらに深める日。オレンジは、樹に沢山の実を成らせる「繁栄」「多産」のシンボルであり、「花嫁の喜び」という花言葉を持つことから、愛の記念日にふさわしいと、日本を代表する柑橘類の産地の1つである愛媛県の柑橘類生産農家が1994(平成6)年に発案し、愛媛県松山市南堀端町に本部を置く、全国の農業協同組合が出資し組織している「全国農業協同組合連合会(JA全農)」の中の県本部組織の1つ、全国農業協同組合連合会愛媛県本部(JA全農えひめ)が2009(平成21)年に制定。日付は、2月14日の「バレンタインデー」、3月14日の「ホワイトデー」に続く意味から。2月14日の「バレンタインデー」で愛を告白し、3月14日の「ホワイトデー」でその返礼をした後で、その2人の愛情を確かなものとする日として、オレンジ、又はオレンジ色のプレゼントを贈り合う。この日には、「オレンジまつり」等、記念日を広めるためのイベントが実施される。オレンジは、花と実を同時に付けることから、ヨーロッパでは愛と豊穣のシンボルとされ、オレンジの花は花嫁を飾る花として、頭に付けるコサージュに使われる。これに着目した企業等が、バレンタインデーやホワイトデーに続き、2人の愛を確かなものにし、オレンジやオレンジ色のプレゼントを贈る日としてPRしている。なお、こうしたことから、「第3の愛の記念日」と表現されることもある。オレンジの和名はアマダイダイで、日常生活において単にオレンジというと、非常に多く栽培、流通されているスイートオレンジ(オレンジの中で、広く栽培されている品種の1つ)のネーブルオレンジやバレンシアオレンジを指すことが多い。また、英語の「orange」という単語が、よく「みかん」と日本語訳されることが多いが、日本で単に「みかん」というと、マンダリンオレンジ(果皮が薄く手で剥くことができるのが特徴のオレンジの品種の1つ)の近縁である日本の代表的な果物、温州みかんを指すことが多く、同じ柑橘属であるが、別の種類である。なお、オレンジの果実のような暖色をオレンジ色という。
パートナーデー。
家庭・職場・地域等でお互いを思いやり、男女が共に参画する社会を目指す日として、1998(平成10)年に佐賀市が制定。2月14日がバレンタインデー、3月14日がホワイトデーであることから、その1ヶ月後を「パートナーデー」とした。 
ロスゼロの日。
大阪市西区北堀江に所在する、食品ロス削減事業等を手掛ける企業、株式会社ビューティフルスマイルが制定。イベント等のために大量に製造された食品は、イベントを過ぎると、賞味期限が残っているにも係わらず販路を失う。そんな販売し切れずに残ってしまった「もったいない」食品を、自社の通販サイト「ロスゼロ」を活用することで、食品ロスを減らし、地球環境とお財布に優しい日、としてもらうことが目的。日付は、食品が大量に製造されるイベントの「バレンタインデー」(2月14日)、その1ヶ月後の「ホワイトデー」(3月14日)に続く1ヶ月後で、分かり易い4月14日とした。食品ロス(食料ロスやフードロス等とも呼ばれる)とは、売残りや食残し、期限切れ食品等、本来は食べることができた筈の食品が廃棄されることである。食品の廃棄や損失の原因は多様で、生産、加工、小売、消費の各段階で発生する。「日」まであると、無駄な廃棄を招くので、賞味期限の「年月」だけの表示が、飲料や加工食品に広がり始めている。