4月12日 記念日 その5 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

ジェネレーション・キカイダー・デイ。
『人造人間キカイダー』は、1972(昭和47)年から放送された、SF漫画から学習漫画まで幅広い分野で作品を量産し、「漫画の王様」「漫画の帝王」と評された漫画家で、特撮作品の原作者としても活躍した、石森章太郎(後に、石ノ森章太郎と表記されるようになる)原作の特撮テレビ番組である。当時は空前の「変身ブーム」であり、特撮変身ヒーロードラマ『仮面ライダー』の成功を背景に、同じ原作者・制作会社が『仮面ライダー』との差別化を図って世に送り出したテレビ作品である。初回視聴率は9%であったが、第1クールを過ぎる頃には16%にまで上昇。ザ・ドリフターズ主演の国民的人気コント番組『8時だョ!全員集合』という強力なお化け番組の裏としては高視聴率を獲得し、続編『キカイダー01』も製作、放映された。『人造人間キカイダー』の主人公、キカイダーのデザインは、人体模型(ヒトの体の全部、若しくは一部を模した人形で、概して、人体の内部構造を見ることができるようになっており、また、それぞれの臓器が1つ1つのパーツとして取出すことが可能となっているものも多い)をモチーフとしている。体色の青は正義の心、赤は悪の心を象徴しており、「不完全な良心」を表現している。「左右非対称のデザイン」や「中身が透ける部分があまりにも気持ち悪い」という批判も、放映前から業界内にあり、出演者すらもあまり好ましく思っていなかったというが、原作・デザイン担当の石森章太郎は、「自身のデザインワークの中でも1、2位を争う傑作だと自負している」と述懐している。『人造人間キカイダー』と『キカイダー01』は共に、太平洋中央部の洋上にあるアメリカ合衆国のハワイ州でも放映され、初放映から40年以上経過した現在でも、大変な人気を持つ。1974(昭和49)年の初放映時は、日本語版に字幕のみの放映で、平均視聴率26%を叩き出す大ヒットを記録している。放送終了と共にブームは一先ず去ったが、2001(平成13)年11月から再放送され、人気が再燃。ハワイの人々がキカイダーのファンで在り続けていることを証明すると共に、多くの新しいファンを生み出した。この人気再燃現象は後に「GENERATION KIKAIDA(ジェネレーション・キカイダー)」と呼ばれた。2002(平成14)年4月12日には、アメリカ合衆国ハワイ州知事によって、4月12日が「ジェネレーション・キカイダー・デイ」に制定されている。因みに、キカイダーがアメリカでここまでの大規模な人気を得ているのは、ハワイだけであるという。
徳島県にんじんの日。
徳島県のにんじんをPRしようと、徳島市北佐古一番町に本部を置く、全国の農業協同組合が出資し組織している「全国農業協同組合連合会(JA全農)」の中の県本部組織の1つ、全国農業協同組合連合会徳島県本部(JA全農とくしま)に事務局を置く、徳島県にんじん振興協議会が制定。徳島県の「新にんじん」(春にんじん)は、冬から播種が始まり、大型トンネルで栽培される。にんじんを栽培するには、土中の水分バランスが重要となる。大型トンネルを利用することで、雨に当たらない適度な乾燥状態を維持して栽培された春にんじんは、普通のにんじんより水分が多いため日持ちはしないが、甘くて柔らかいことが特徴となる。日付は、4月をピークに出荷されることと、4月12日の「4」と「1」と「2」で、「よ(4)い(1)に(2)んじん」の語呂合わせから。一般的な「にんじん」の旬は、10月から12月頃である。徳島県で行なわれる「にんじんのトンネル栽培」は、土の中の温度を上げることで、収穫時期を早めることができる。そのため、以前は貯蔵ものしかなかった春の時期でも、おいしいにんじんを届けることができるようになった。全国の春夏にんじんの出荷量の内、約30%を徳島県が占めている。にんじんは、中央アジアに位置するアフガニスタン原産の、セリ科ニンジン属の2年草である。なお、元々、にんじん(人参)とはオタネニンジン(朝鮮人参・高麗人参)を指す語であり、本種は本来、胡蘿蔔(こらふ・こらふく)と呼ばれた外来野菜であった。因みに、「蘿蔔」とは「すずしろ」(ダイコンの異名)のことであり、「胡」は外来であることを示している(胡麻 = ゴマ・胡椒 = コショウ・胡桃 = クルミ・胡瓜 = キュウリ等も同様)。にんじんは、原産地のアフガニスタン周辺で東西に分岐し、世界各地に伝播した。オランダを通り、イギリスへと西方へ伝来しながら改良が行なわれた西洋系、中国を経て東方へと伝わった東洋系の2種類に分類できる。東洋系は細長く、西洋系は太く短いが、共に古くから、薬や食用としての栽培が行なわれてきた。日本への伝来は16世紀頃で、この当時は葉も根と同様に食用としていたが、明治時代以降では、一般に根のみを食べるようになった。現在でも地域によっては、間引きのため抜去された株が、葉を食べる商品として出荷されることがある。日本で江戸時代に栽培されていた品種は東洋系が主流であったが、栽培の難しさから生産量が減少し、西洋系品種が主流になっている。なお、一般に薬草として用いられているオタネニンジン(朝鮮人参・高麗人参)はウコギ科の植物であり、植物分類学上、にんじんとは異なる植物である。中国で改良された東洋系のにんじんは、16世紀に日本に伝えられ、各地で作られるようになった。赤色の金時にんじんを筆頭に、甘味が強くてにんじん特有の臭いは強いが、煮ても形が崩れにくいので、和風の料理に重宝される。中でも、京料理では比較的多く用いられることから、金時ニンジンは「京人参」とも呼ばれ、京野菜の1つに数えられている。しかし、栽培しにくいことがネックとなり、第二次世界大戦後は、西洋系ニンジンが主流となってきている。正月料理用等として、現在でも、晩秋から冬にかけて市場に出回るが、栽培量が少ないため、この季節以外では入手が難しい。西洋系ニンジンは、オランダやフランスで改良が進み、江戸時代末期に日本に伝来した。主にオレンジ色をしており、甘味もカロテン(黄色、又は赤色の色素で、動物体内でビタミンAに変わる)も豊富に含んでいる。東洋人参とは異なり、ニンジン臭が少ない。季節に応じた品種が栽培されていて、1年中市場に出回っているが、にんじん本来の旬は、9月頃から12月頃である。日本では『馬の好物』とされ、観光牧場では、エサやりイベント用飼料の定番となっている。このイメージから、「馬の鼻先にニンジンをぶら下げて走らせる」という連想が生まれ、人にやる気を出させるための「褒美」の例えとして、「にんじん」が使われるようになった。馬に限らず、動物は一般に甘味のあるものを好むため、家畜の調教等で、褒美として甘い飼料を与えることがある。馬の場合、ヨーロッパではリンゴ等の果物やパン・角砂糖が、日本では(安価であった)にんじんが用いられた。このため、日本で育った馬はにんじんを好むが、他国で育ち、にんじんを食べ慣れていない馬は食べなかったり、むしろ嫌うこともある。未調理の状態のごく少量のにんじんを、電子レンジで加熱すると、電子レンジのマイクロ波によってにんじん内に電気が発生し、眩いスパーク現象と共に、発煙して炭化することがある。これらの現象を回避するには、にんじんに少量の水をかけるか、一度に調理する量を100g以上に増やすことが必要である。
タイルの日。
愛知県名古屋市東区代官町に本部を置く、陶磁器タイル生産業の業界団体、一般社団法人全国タイル工業組合が制定。マンションやショッピングセンター、住宅等の外壁、風呂場等、さまざまな場所に使われている「タイル」。1922(大正11)年、それまで「化粧煉瓦」「貼付煉瓦」「敷瓦」等と呼ばれていた名称を「タイル」に統一してから、2022(令和4)年で100周年となることから、この機会に「タイル」の魅力をより多くの人に発信し、身近に感じてもらうことが目的。日付は、1922(大正11)年4月12日に、東京・上野で全国タイル業者大会が開催され、「タイル」という名称の使用を宣言したことに由来する。タイルは、主として建築用に用いられ、モザイク画や陶板複製画のように美術性の高いタイル、陶板浴のように健康を目的としたタイル等がある。通常、タイルは1枚ずつ接着剤やモルタル、金物によって躯体に固定されるが、非常に手間が掛かり、施工技術も要求される。そのため、細かいタイルが予めシート状に敷き詰められたものが製造されている。
豊橋「つまもの」の日。
愛知県豊橋市高洲町字小島に事務局を置く、「つまもの」の販売を主たる業務とする豊橋温室園芸農業協同組合が制定。日付は、春は「つまもの」の生産・出荷量が増え始めるタイミングであり、「良い(よ[4]い[1])つ(2)まもの」と読む語呂合わせから、4月12日を記念日としたもの。豊橋温室園芸農業協同組合は、全国的にも珍しい「つまもの」専業の農業協同組合で、大葉、菊花、菊葉、花穂・穂じそ、ハーブ、エディブルフラワー、ベルローズの生産を中心に、「つまもの」の出荷シェアは全国1位を誇る。食卓を彩る名脇役の豊橋の「つまもの」を、和食はもちろん、洋食等にも普及させることが目的。1929(昭和4)年に豊橋温室園藝組合として設立され、その後の1949(昭和24)年12月、「農業協同組合法(農協法、昭和22年11月19日法律第132号」)の規定により、現在の豊橋温室園芸農業協同組合となった。「つまもの」は「つま」とも呼ばれ、刺身や吸物に用いられる付合わせのことである。料理の季節感を演出したり、香りや彩りを添えたりする野菜を指す。