4月10日 記念日 その5 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

シートの日。
岡山県倉敷市水島中通に本社を置き、ブルーシート等の多種多様なポリエチレンシートを製造販売する化学繊維製品メーカー、萩原工業株式会社が制定。工事現場や建築現場、運動会、花見、さらには、災害時の防護用等、幅広い用途で使われるブルーシートを、より多くの人にPRすることが目的。日付は、4月10日の「4」と「10」で、「シー(4)ト(10、十)」の語呂合わせと、新年度の節目となることから。1892(明治25)年、岡山県浅口郡西阿知町(現在の岡山県倉敷市西阿知町)に、イグサ(単子葉植物イグサ科の植物)を使用した畳表や花筵を扱う萩原商店が創業し、1963(昭和37)年に花筵縦糸用ポリエチレン糸の製造販売を目的として、株式会社萩原商店水島工場が分社独立し、萩原工業株式会社が設立された。現在は、岡山県の中核的工業地帯として、同県経済に圧倒的な比率を占め、全国的にも有数の巨大工業地帯へ成長している、水島臨海工業地帯の一画に本社を置く、ブルーシートのトップメーカーとなっている。ブルーシートとは、最も単純な構造をもつ高分子であり、容器や包装用フィルムを始め、様々な用途に利用されているポリエチレン等の合成樹脂製のシートのことで、殆どの汎用品は青色であることから、この呼び名が一般化した。但し、これはいわゆる和製英語で、アメリカでは「tarp(タープ)、tarpaulinの略」と呼ばれる。元々は、建築、土木工事一般の工事現場で用いていた資材の1つである。工事現場の周囲を囲って埃の飛散を防いだり、乾燥中のコンクリートが雨風に曝されないようにするため、建築中やリフォーム等で、まだ屋根の防水が終わっていなかったり、部分的に屋根を剥がした建物の屋根代わりに、或いは、既に内装が済んでいる建物内で、床等を汚れから守るため等、様々な用途に用いられている。不透水性をもち、また、耐候性が高く、折畳めば、軽くて場所を取らずに収納できることや、安価で丈夫なこと等から汎用性は高い。複数を使うことで、広い面積を覆うことにも適する。こういった特徴から、工事用以外にも、アウトドアキャンプ用や花見用等で地面に座るためのござの代用品、或いは、そのござの下に敷いて、地面からの湿気を防ぐために一般家庭用としても広まった。また、手軽で安価、耐候性の高いことから、路上生活者の仮設住居の材料として常用されている。ブルーシートの大手メーカーである萩原工業の場合、1964(昭和39)年にポリエチレン・フラットヤーンの防水加工を開発し、翌1965(昭和40)年に「万能シート」として発売した。それまでは、オレンジ色のものが主流で、「オレンジシート」とも呼ばれていたが、1965(昭和40)年頃に、「オレンジ色の顔料に有害なカドミウムが含まれている」という噂が流れたため、青色が用いられた。青色であった理由は、「空や海の色に近い」「青色の顔料が一番安かった」等、諸説あるが、「さわやかな色」という説が有力視されている。1995(平成7)年1月17日の兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)では、避難所の設営、破壊された屋根の雨漏り対策等に使われ、防災グッズとしての利点も見出されたことから、対策の備蓄品として防災倉庫にストックする自治体も増えた。また、台風や突風等で屋根が破損した際の応急処置的にも利用されるが、平時には、自治会レベルでストックされているブルーシート等は、自治会の催し物でも利用されていたりもする。不透明であることにより、いわゆる「目隠し」に使われることも多い。犯罪容疑者の移送時、移送車両の乗降に際して、建物と車両の間の目隠しや、事件現場捜査時の目隠し等に使われる。殺人事件の現場や、鉄道人身事故等でも、乗客やマスコミが映した画像に対して、視聴者に凄惨な事故現場を見せないように、との配慮から用いられることもある。ホームセンター等で売られている汎用品は、運び易さを考慮して薄手、軽量のものが多いが、工事用のシートでは、数年間の使用に耐えられるよう、耐紫外線加工を施したものや、厚手のシートも存在する。また、機能性シートとブルーシートの境界にあるような製品では、難燃剤を添加する等して防炎機能を持たせたシート、建築現場周辺を囲うため等に風が抜けるスリットを加えたシート、遮光性を高め断熱性を持たせるため、金属フィルムをラミネート加工したシート等も存在する。
スポーツシートの日。
愛知県東海市東海町に本社を置く、自動車レーシングスポーツのスペシャルカーシートメーカー、ブリッド株式会社が2016(平成28)年に制定。より快適でより安全なドライビングのための自動車用スポーツシートのPRが目的。日付は、4月10日の「4」と「10」で、「シー(4)ト(10、十)」と読む語呂合わせと、4月はドライブに最適な季節であり、10日の「10」を「ド(10、十)ライブ」と掛けていることから。乗員の操作性や安全性を向上させるため、左右の「へり」を高め、尻や肩を深く包むことで体の固定機能を高めた形状の座席、バケットシート等を製造・販売しているブリッド株式会社の製品は、全てのシートを日本国内で製造し、車検適合モデルとなっている。製品特徴としては、日本メーカーならではのきめ細かな製品バリエーションと、豊富なラインアップが挙げられる。
建具の日(良い戸の日)。
4月10日の「4」と「10」を、語呂合せで「良い戸(よ[4]いと[10、十])」の意味を込めて、東京都千代田区神田東松下町に事務局を置く建具関連の業界団体、社団法人日本左官業組合連合会(現在は、一般社団法人となっている)全国建具組合連合会が、1985(昭和60)年に制定。住宅の新築・増改築が盛んになり、建具に関心の集まる春に、ということもある。建具とは、建築物の開口部に設けられる開閉機能を持つ仕切りである。主に、壁(外周壁や間仕切壁)の開口部に取付けられて扉や窓として用いられることが多い。用途は、出入口、通風口、採光、遮音、防犯等、多岐に亘り、様々なタイプの建具が用いられている。主な「建具」の種類として、戸、扉、木製の和風建具である板戸、格子戸、障子、襖(ふすま)、雨戸、洋風建具であるフラッシュ戸、ガラス戸、ガラス障子等が挙げられる。また、金属製建具(スチール製、アルミニウム合金製、ステンレス鋼製他)としては、フラッシュ戸、ガラス戸、ガラス障子、網戸、シャッター等がある。格子(周期的に並んだ区切り、仕切り)状の引き戸、若しくは扉が格子戸で、古くから、寺院建築の正面には扉形式の格子戸が多用されており、平安時代後期になると、引違いの格子戸が広く使用されるようになった。雨戸は、防風・防犯・遮光・目隠しといった目的のために、建物の開口部に設置する建具であり、窓や庭へ出る戸等の外側に立てる建具でもある。日本の住宅では一般的であるが、海外の住宅ではあまり見られない地域も多い。さらに、日本国内でも地域差が見られる。施行現場における安全が求められる時代背景から、2016(平成28)年には、「建設工事従事業者の安全及び健康の確保の推進に関する法律(建設職人基本法、平成28年12月16日法律第111号)」が成立して公布され、2017(平成29)年に施行された。当初は、2020(令和2)年開催予定の「東京オリンピック(第32回オリンピック競技大会)、及び東京パラリンピック(第16回パラリンピック競技大会)に向け、関連工事や国が促進する木質化による建設工事の増大化が予想され、建具施工現場における安全性や、コンプライアンスを確保するスペシャリストを育成し、対応する必要から、施工現場における安全とコンプライアンスを確保するスペシャリスト資格、木製建具施工士制度が創設されており、一般社団法人全国建具組合連合会独自の認定資格となっている。なお、東京オリンピック(第32回オリンピック競技大会)と、東京パラリンピック(第16回パラリンピック競技大会)は、開催が延期され、2021(令和3)年7月23日から同2021(令和3)年8月8日までとなった。