4月8日 記念日 その3 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

タイヤの日。
東京都港区虎ノ門に所在する、日本国内のタイヤメーカーによる業界団体、社団法人日本自動車タイヤ協会(現在は、一般社団法人に移行している)と、全国自動車タイヤ販売店協会連合会、及び全国タイヤ商工協同組合連合会の3団体が制定。タイヤは、自動車にとって必要不可欠なものであるにも係わらず、ドライバーの関心があまり高くないことから、タイヤの正しい使い方をアピールし、交通安全に寄与しようと制定された。日付は、春の全国交通安全運動が行なわれる4月と、輪(タイヤ)をイメージした「8」の8日を組合わせたもの。毎年4月8日に制定3団体共催、地元警察等の協力の下、札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡の全国7ヶ所で路上タイヤ点検が実施され、その結果が日本自動車タイヤ協会から公表される。また、毎年4月にはこの日を中心に、各タイヤメーカーや全国のタイヤ販売店等でも、タイヤの正しい使用方法等の広報活動が実施されている。タイヤは、車輪のリム(車輪の外縁部にあって全体の形状を支えている硬質の円環)を丸く囲む帯状の構造で、路面・地面、或いは軌道の上を転がる踏面(トレッド)を形成するものの総称である。1867(慶応3)年、車輪の外周にゴムを取付けるようになり、それまでの金属、木の車輪から脱皮する。ゴムとはなったが、まだ空気入りはなく、ソリッド(総ゴム)タイプであった。自動車用の空気入りタイヤは、フランス人のアンドレ・ミシュラン、エドゥアール・ミシュランのミシュラン兄弟が、1895(明治28)年に開催されたフランスの首都パリから、フランス南西部に位置するボルドーまでを往復する、全行程約1,200kmのレースに使用したのが最初である。このレースで、ミシュラン兄弟は100回近いパンクにもめげず、規定時間を超過しながらも完走した。耐久性に問題があったとは言え、乗り心地、グリップ力、安定性に格段に優れていることを証明したため、これ以降、空気入りが急速に普及する。なお、エドゥアール・ミシュランは、世界で初めてラジアルタイヤ(回転方向に直角にタイヤコード[タイヤの形状を保持するための補強材]を配置したタイヤ)を製品化したフランスのタイヤメーカー、ミシュラン社の創業者である。ミシュラン社は、世界のタイヤ業界における老舗で、世界最大級のタイヤ会社であるが、レストランの評価を星の数で表わすことで知られるレストラン・ホテルガイドに代表される、さまざまなガイドブックの総称『ミシュランガイド』の発行元でもある。2005(平成17)年、フランスのミシュラン社を抜き世界シェアトップとなったタイヤメーカー、株式会社ブリヂストンの社名は、創業者の石橋正二郎に因み、英語の「ブリッジ」(橋)と「ストーン」(石)を合成したもので、姓を直訳して、「ストーンブリッジ」では語呂が悪いので、逆さにして「ブリヂストン」になったという。また、その当時タイヤの世界的ブランドであったアメリカのタイヤメーカー、ファイアストン社のような一流企業になりたい、という思いも込められた。なお、株式会社ブリヂストンは、ファイアストン社を1988(昭和63)年に買収している。  
出発の日。 
東京都中央区京橋に本社を置き、新生活のスタートの時期に合わせ、忙しく乱れ勝ちな生活もリズムを整えるために、朝食を摂ることを提案する大手食品メーカー、味の素株式会社が制定。日付は、新年度のスタートの時期であり、4月8日の「4」と「8」で、「出発(しゅっ[4]ぱ[8]つ)」と読む語呂合わせから。味の素株式会社が販売している「クノールカップスープ」は、慌ただしい朝でも、簡単に温朝食をプラスして摂ることができる。カラダが芯から温まり、起きたばかりでぼんやりとした気分にスイッチを入れ、元気が湧いてくる。種類も豊富で、「コーンクリーム」「トマトのポタージュ」「栗かぼちゃのポタージュ」「オニオンコンソメ」等がある。「クノール」は、食品・飲料のブランドで、1838(天保9)年にドイツで誕生した。日本に登場したのは1964(昭和39)年)で、「クノールスープ」が発売された。「クノールと言えばコーンスープ」と思われ勝ちであるが、当時の5種類のメニューにコーンクリームはなかった。その9年後の1973(昭和48)年、コーンクリームの「カップスープ」が発売された。現在、「クノール」ブランドは、オランダとイギリスに本拠を置く世界有数の一般消費財メーカー、ユニリーバ社が保有しており、日本では、味の素株式会社の子会社であるクノール食品株式会社がライセンス生産を行ない、味の素株式会社が販売を行なっている。2019(平成31)年4月1日、クノール食品株式会社を承継会社として、味の素株式会社の食品事業工場の一部、及び、主に味の素株式会社製品の包装を手掛けている企業、味の素パッケージング株式会社を吸収し、「味の素食品株式会社」と商号変更した。   
指圧の日。 
正しい指圧の普及を通して、人々の健康に貢献しようと、東京都文京区本郷に事務局を置く日本唯一の指圧専業連合団体、日本指圧協会が制定した日。4月8日は釈迦生誕の日とされ、釈迦の慈悲の心は、指圧の母心に通じるものがあることからこの日に。また、4月8日の「4」と「8」が、「指圧(し[4]あつ[8])」の語呂に似ていることも、その理由の1つ。日本赤十字奉仕団と協力してチャリティ指圧等も行なう。指圧とは、疾病の予防、並びに治療を目的に、母指を中心として四指並びに手掌のみを使用し、全身に定められたツボと呼ばれる指圧点を押圧し、その圧反射により生体機能に作用させ、本来人間の身体に備わっている自然治癒力の働きを促進させる、と謳われる日本独特の民間療法、手技療法である。指圧療法創始者の浪越徳治郎は、国内外の著名人を治療したことにより、日本は元より全世界に指圧(SHIATSU)を普及させ、テレビドラマやバラエティ番組等にも数多く出演した。その浪越徳治郎が、1946(昭和21)年に創設された日本指圧協会は、1999(平成11)年に特定非営利活動法人(NPO)となり、2009(平成21)年には、一般社団法人となっている。
貝の日。 
荒々しい太平洋と三河湾の内海、その地形からアワビ、サザエ、赤貝、あさり、カキ、ハマグリ、アオヤギ等、多様な貝が採れ、日本一の貝の半島と呼ばれる渥美半島。その渥美半島の付け根部分を除く殆どの部分を占める、愛知県田原市に所在し、自慢の貝料理でもてなす等の活動を行なっている小規模業者団体、渥美商工会が制定。日付は、貝類の美味しい季節が春であることと、「貝」の字を上下に分けると「目」と「八」になり、「目」を90度横にすると「四」と似ていることから。渥美半島で水揚げされる大粒の大アサリは、10cm前後の大きさになり、貝殻が厚くて固いのが特徴である。また、愛知県田原市には、縄文時代後期末の吉胡(よしご)貝塚の遺跡があり、発掘調査で300体以上の縄文人骨が出土しており、縄文時代から豊かな水産資源があったことで知られる。貝は、二枚貝(二枚貝綱)、巻貝(腹足綱の大部分)、ヒザラガイ(多板綱、扁平な体で、背面に一列に並んだ8枚の殻を持っている軟体動物の一群)、ツノガイ(掘足綱、一見水牛の角のような形状の軟体動物の一群)やそれらの殻のことであるが、「貝の仲間」という意味で「貝類」と呼ぶ場合、殻の有無等の見掛けではなく、分類上のグループとして貝類、イコール軟体動物と見做していることになる。貝類図鑑等はこの例に当たり、ウミウシやナメクジはもちろん、イカやタコも貝類の一部として掲載されているのが普通である。貝類の中には食用のものも多く、貝殻も装飾品等として用いられる。