4月3日 記念日 その3 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
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柴犬ハルがお伝えします

シーサーの日。
シーサーの発祥地とされる、沖縄県那覇市の中西部に位置する壺屋(安里や牧志等と隣接する地域で、沖縄でも最も賑やかな地域の1つである)で、2002(平成14)年より実施。日付は、4月3日の「4」と「3」で、「シー(4)サー(3)」の語呂合せから。シーサーは、沖縄県等でみられる伝説の獣の像で、建物の門や屋根、村落の高台等に据え付けられる。家や人、村に災いをもたらす悪霊を追払う魔除けの意味を持ち、屋根の上に設置されるケースが多いとされる。名前は「獅子(しし)」を沖縄方言で発音したもので、スフィンクス(神話に登場する、ライオンの身体と人間の顔を持った神聖な存在、又は怪物)や中国の石獅(石獅子)、日本本土の狛犬(獅子や犬に似た日本の獣で、想像上の生物とされるもので、像として神社や寺院の入口の両脇、或いは本殿・本堂の正面左右等に一対で向合う形、又は守るべき寺社に背を向け、参拝者と正対する形で置かれることが多く、またその際には、無角の獅子と有角の狛犬とが一対とされる)等と同じく、源流は、現在の中東地域に興った古代文明、古代オリエントのライオンと伝えられている。仏教の影響か、阿吽像(阿吽[阿は口を開いて最初に出す音、吽は口を閉じて出す最後の音であり、そこから、それぞれ宇宙の始まりと終わりを表わす言葉とされ、次いで、対となる物を表わす用語としても使用された]の相を表わした像)一対で置かれることもあり、単体よりも一対で置かれることの方が多いとも言われる。阿吽の違いにより雌雄の別があり、各々役割があるという。一般的に、口の開いたシーサーが雄で、向かって右側に置き、福を招き入れ、口を閉じたシーサーが雌で左側に置き、あらゆる災難を家に入れないとされているが、口の開け閉めによる雄雌の区別には議論がある。各戸の屋根の上に置かれるようになったのは、庶民に瓦葺きが許されるようになった明治時代以降である。それまでは、寺社や城の門、御嶽(うたき、琉球[現在の沖縄県]の信仰における祭祀等を行なう施設)、貴族の墓陵、村落の出入り口等に設置されるのみであった。材質は、石や陶器(素焼き、又は本焼き)、漆喰(しっくい)によるものが基本であるが、近年では、コンクリートや青銅製のものもある。造形は一定ではなく、さまざまな表情や姿勢を見せる。沖縄本島南部に位置する、沖縄県島尻郡八重瀬町富盛(勢理城)にあるシーサー、富盛のシーサーは、記録のある中では、沖縄県内で最も古いものである。「富盛の石彫大獅子」、又は、所在地から「勢理城の石彫大獅子」ともいう。18世紀中期に、琉球國(琉球王国、15世紀中期から約450年間、琉球諸島を中心に存在した王国)の正史として編纂された歴史書『球陽』の記録には、1689(元禄2)年に設置されたと記されているが、製作者は不明である。高さ約142.2cm、全長約175.8cmで、沖縄県村獅子として最古最大の石獅子であり、沖縄県指定有形民俗文化財に指定されている。地域住民にとっては、地域の守り神のような存在である。第二次世界大戦対米英戦末期の1945(昭和20)年3月から6月にかけて、沖縄諸島に上陸したアメリカ軍とイギリス軍を主体とする連合国軍と、日本軍との間で行なわれた地上戦、沖縄戦の際には、日本軍は富盛の八重瀬岳付近に陣地を構え、周辺は激しい地上戦の最前線となった。アメリカ軍に弾除け等として使用され、現在はその時の弾痕を残している。   
いんげん豆の日。
いんげん豆を中国から伝えたとされる中国明朝の禅僧、隠元隆琦の命日、1673(寛文13)年4月3日〈旧暦)に因む。隠元隆琦は、独特の威儀を持ち、禅とさまざまな教えを兼ね併せる当時の「禅浄双修」の念仏禅や、「禅密双修」の陀羅尼禅を特徴とする、中国明朝の禅である「明禅」を日本に伝えた他、当時の中国における文化や文物をも伝え、いんげん豆の名称に名を残し、日本における煎茶道(急須等を用いて、煎茶や玉露等の茶葉に湯を注いで飲む形式を採る茶道)の開祖ともされる。隠元隆琦は、いんげん豆を禅の普茶料理(江戸時代初期に中国から日本へもたらされた精進料理[仏教の戒律に基づき、殺生や煩悩への刺激を避けることを主眼として調理された料理]で、葛と植物油を多く使った濃厚な味、卓を囲み、大皿に乗った料理を各人が取分けるのが特徴である)の材料として普及させたという。 古代からいんげん豆は、南北アメリカ大陸での主要作物となっており、16世紀末にヨーロッパを経由して中国に伝わり、17世紀に日本に伝わったと言われている。いんげん豆は、安価で低脂肪、高たんぱくの非常に優れた食品で、世界中で主食、又は主要な蛋白源として利用される。若いさやを食べる軟莢種(サヤインゲン)と、成熟した種子を食べる種実用種がある。 サヤインゲンは、生のまま天ぷらにするか、塩茹でにして和え物やおひたしにするか、バター炒めにすることが多い。成熟した種子は、乾燥させて貯蔵し、煮豆や甘納豆、菓子用の餡等に用いられる。フランス料理やイタリア料理では、白いんげん豆が煮込み料理に好んで使用される。乾燥重量の2割余りをたんぱく質が占める。アミノ酸組成のバランスも良く、特に、必須アミノ酸(その動物の体内で十分な量を合成できず、栄養分として摂取しなければならないアミノ酸)であるリシンを豊富に含み、リシンが不足している主要3大穀物(小麦、トウモロコシ、米)との食べ合わせも良い。さらに、血糖値を抑制する効果のあるα-グルコシダーゼ阻害作用があるポリフェノールが含まれている。但し、生、又は加熱不十分ないんげん豆を摂取すると、激しい嘔吐や下痢といった急性中毒症状が生じるため、豆を十分に加熱する必要がある。 
葉酸の日。 
4月3日の「4」と「3」を、「葉酸(よ[4]うさん[3])」とする語呂合わせから。胎児の先天障害のリスクを減らす栄養素「葉酸」の摂取を呼掛けようと、京都市西京区御陵大原に事務局を置く、葉酸の学術研究者や管理栄養士らを発起人とする任意団体、葉酸と母子の健康を考える会(2007[平成19]年から任意団体として活動を開始し、2009[平成21]年5月27日に一般社団法人化されている)が、4月3日を「葉酸の日」と名付け、啓発を行なっている。葉酸を多く含む食品は、レバー、緑黄色野菜、果物である。但し、調理や長期間保存による酸化によって葉酸は壊れるため、新鮮な生野菜や果物が良い供給源となる。妊娠や授乳による要求量の増加、小腸の病理的変化、アルコール中毒等の薬剤投与によって引起こされる。ビタミンM、ビタミンB9、プテロイルグルタミン酸とも呼ばれる葉酸は、アミノ酸や核酸の合成に必要となる補酵素であるため、細胞分裂の盛んな箇所において欠乏症が現れ易い。葉酸は、下半身麻痺等を伴なう胎児の「二分脊椎症」を始めとする、神経管閉鎖障害の発症リスクを低減する栄養素として、諸外国では既に、積極的な勧告・摂取の政策が進められ、成果が上がっている。一方、日本では、積極的な推進策がなされないまま、「二分脊椎症」の発症は、むしろ増加傾向にあるのが現状で、これは、葉酸の摂取・認知の遅れが一因とも考えられている。また、ライフスタイルの変化に伴ない、晩婚化や少子化等、現代社会における女性の結婚や出産事情も、大きな様変わりを見せている。葉酸と母子の健康を考える会は、こうした女性を取巻く環境の変化や、葉酸に纏わる認知の現状について調査を行ない、葉酸が果たす役割と共に、積極的に情報発信する、としている。