3月14日 記念日 その2 | スズメの北摂三島情報局

スズメの北摂三島情報局

2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

円周率の日。
3月14日は、多くの国の表記で「3-14」の並びで表記されることから、「円周率の日」と呼ばれる。これは、「3-14」の並びが、円周率の値の最初の3桁に一致することに由来している。通常は、この日の1時59分か午後3時9分(15時9分)にこの日を祝う。この2つの時間は、数字で表記するとそれぞれ「1:59」と「15:9」であり、日付の「314」と合わせて、円周率の最初の6桁を表わしている。円周率は、円の周長の直径に対する比率として定義される数学定数である。通常、ギリシア文字「 π(パイ)」で表わされる。円周率は、円という日常でもよく知られた図形についての単純な定義でありながら、小数部分が無限に続くという不思議さから、数学における概念の中で、最もよく知られたものの1つである。数学以外にも、物理学、工学といった様々な科学分野に出現し、最も重要な数学定数とも言われる。円周率は無理数、つまり、その小数展開は循環しない。円周の直径に対する比率が、円の大きさに依らず一定であり、それが「3」 より少し大きい程度ということは、古代エジプトやバビロニア、インド、ギリシャの幾何学者達には既に知られていた。20世紀以降、コンピュータの発達により、計算された円周率の桁数は飛躍的に増大した。1973(昭和48)年には100万桁を超えた。この進歩は、高速なハードウェアの開発だけによるものではなく、効率のよいアルゴリズム(問題を解くための手順を定式化した形で表現したもの)が考案されたためである。2014(平成26)年現在では、円周率は小数点以下13.3兆桁まで計算されている。日本語では、語呂合わせにより、円周率の長い桁を暗記するのも比較的簡単である。有名なものとして、「産医師異国に向かう、産後厄なく産婦みやしろに虫さんざん闇に鳴く(3. 1 4 1 59 2 6 5 3 5 89 7 9 3 2 3 8 4 6 2 64 3 3 83 2 7 9)」(30桁)がある。また、アメリカ合衆国の下院では、学校でこの日を利用して生徒に円周率について教え、「数学を学ぶ魅力を伝える」よう呼掛ける決議案が、2009(平成21)年に承認された。なお、7月22日は、ヨーロッパ式では「22/7」と表記される。この区切り文字である「/」を、割り算の記号(又は、分数の割線)と見做すと、古代ギリシャの数学者・物理学者・天文学者で、古典古代(ヨーロッパ史において、古代ギリシャ・古代ローマ時代を指す名称)における第一級の科学者という評価を得ている、アルキメデスが求めた円周率の近似値となることから、7月22日は「円周率近似値の日」とされている。
数学の日。
東京都台東区上野に本部を置き、実用数学技能検定を主催する日本数学検定協会が、1997(平成9)年に制定。円周率の日でもあることや、20世紀最大の物理学者とも、現代物理学の父とも呼ばれるドイツ生まれのユダヤ人の理論物理学者、アルベルト・アインシュタインの誕生日(1879[明治12]年3月14日)であることに因む。数学を生涯学習として、子どもから大人まで楽しめるものに発展させようと制定された。1992(平成4)年に発足した日本数学検定協会は、1999(平成11)年に財団法人日本数学検定協会となり、2013(平成25)年には、財団法人から公益財団法人に法人格を移行した。一般に数学検定、又は算数検定と呼ばれる実用数学技能検定は、数学・算数の検定で、計算には、単純計算・複雑計算・抽象計算等がある。単純計算では、正思考(順思考)による3回程度の計算で結果を導くことができる問題で構成、複雑計算では、3回以上の計算や逆思考を伴なう計算問題で構成、抽象計算では、置換えや仮定を伴なう思考計算の問題で構成される等、検定階級毎に割振られている。 
パイの日。
「3.14≒π」ということで、「パイ」の語呂合わせ等から、日本パイ協会が2002(平成14)年に制定。パイは、小麦粉とバター等から作った生地(パイ生地)に、甘く煮た果実類や、ナッツ類、肉類その他を包み込む等して、オーブンで焼き上げた料理、或いは菓子である。バターの代わりにショートニング(植物油を原料とした、常温で半固形状[クリーム状]の食用油脂)やラード(豚の脂肪組織から精製した食用油脂)を用いることもあり、卵や砂糖を入れる場合もある。イギリスでの初期のパイは、ベイクド・ミート・パイ(パイ生地の中に豚肉を包み込んだもの)のようなパイ包み焼き料理であった。原始的な竃での長時間の炙り焼きに耐えられる容器として、パイ皮は非常に厚く硬く作られ、食用には適さなかった。16世紀になり、オーブン(熱した空気、又は壁面等から発する赤外線によって食品を加熱し、焼いて、又は乾燥を行なう閉じた空間の調理器具)の改良とペストリー(油脂の多いパイ状の生地を使った菓子パン)の進歩により、食べるためのパイ皮のレシピが現れ始める。一方、アラブ世界から伝わった菓子パンの影響から、イタリアではルネサンス期(15世紀初めから16世紀半ばにかけての期間)に、小さくて甘いパイが発展し、ヨーロッパ全域に広まった。パイ生地中には、多量のバターが含まれる。加熱によりバターが溶け、沸騰する際に生地中に気泡を生じ、さっくりした独特の食感を生み出すことができる。パイ作りの作業中にパイ生地が温まると、焼く前にバターが溶けてしまい、軽い口当たりが損なわれるため、上等な生地作りには多少の熟練を要する。冷凍のパイ生地も市販されており、家庭でも短時間で簡単にパイを作ることができるようになった。パイは、層になっているためフォークやスプーンでは切取ることが難しい。中でも、ミルフィーユ(パイ生地にクリームを挟み、表面に粉砂糖がまぶされた、又は糖衣がけされているもの)は食べにくいパイの代表格であり、美しく食べることが難しい。横に倒してからナイフで切ると、散らかさずに食べることができ、これはマナーにも適っている。パイ皿(厚手の紙やアルミ箔で作られた深さのある皿)にホイップクリームや、食品ではないシェービングクリームを盛ったものは、コメディやバラエティ番組において良く用いられるガジェット(道具)で、特に、アメリカの映画やテレビドラマ、アニメによく登場する。他の登場人物の顔にぶつけるため、或いは、互いにぶつけ合うために用いられる。そういったシチュエーションは「パイ投げ」と呼ばれる。欧米では、政治家や大企業の経営者の会見等で、敵対意識を持った人に投付けられることもある。一般に、パイは切分けて食べられ、食べる人数によって1人当たりの量が変わることから、「複数者によって分け合われる収益や顧客等の総量」の比喩に使われ、「パイを奪い合う」「パイが大きくなる( = 市場規模が大きくなる)」等と言う。様々なスポーツ競技に使われるフライングディスク(フリスビーとも呼ばれるが、この名称は現在、アメリカのワーム・オー社の登録商標となっている)は元々、パイ皿を使った射的遊技であった。1940年代に、アメリカ合衆国北東部、コネチカット州にあるエール大学の学生が、キャンパス近くの「フリスビー・パイ」というパイ屋のパイ皿を投げて遊んだことが起源とされる。そして、その金属製パイ皿を投げて遊ぶ姿を見た建築検査官のウォルター・フレデリック・モリソンが、金属製にして試作した。1948(昭和23)年には、プラスチック製に改良し、プルートー円盤という名で商品化した。1955(昭和30)年、ワーム・オー社に買収され、1959(昭和34)年に「フリスビー・パイ」の"frisbie"のスペルを変えた"frisbee"で商標登録され、世界で推計約2億枚が売れた。円盤は通常プラスチック製で、直径約20cmから約25cm程度のものが多い。手で勢いよく回し投げると、揚力が生じるよう設計されており、そのまま手で受止められる。