3月3日 記念日 その2 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

闘鶏の節供。
宮中(天皇の平常時における宮殿・住居)では、平安時代から旧暦の3月3日に、鶏合(とりあわせ)と呼ばれる闘鶏が行なわれていた。闘鶏は、平安時代後期になると、さらに庶民の間にも、広く親しまるようになった。江戸時代の初めには、アユタヤ王朝期のタイから軍鶏(闘鶏用・観賞用・食肉用のニワトリの一品種)が輸入され、一層盛んになっていった。しかし、庶民の間で賭の対象とされることが多くなり、江戸幕府は幾度か禁止令を発し、明治時代に法的にも禁止されるも生き残っていった。およそ紀元前2600年から紀元前1800年の間、南アジアのインド亜大陸を流れるインダス川流域周辺に栄えた文明、インダス文明の遺跡からは、闘鶏をモチーフとした出土品が見られ、ニワトリを家禽とした初期の時代から闘鶏が行なわれていたことが伺われる。古代ギリシャや古代ローマ時代の文献には闘鶏が度々登場し、中国では、周の時代(紀元前10世紀頃)には既に闘鶏が行なわれていたという説がある。闘鶏は、東南アジアにおいても古くから行なわれてきた。特に、タイの軍鶏はその強さで知られている。元々は賭け事ではなく、喪に服す家族を慰問する行事の一種であった、とする見方が存在する。日本で闘鶏が始まったのがいつ頃なのかは、定かではない。最も古い記録は、8世紀前半に編纂された日本に伝存する最古の正史『日本書紀』であり、以後の公家の日記や史書にも、闘鶏の記事は数多く見られる。平安時代の頃より鶏合と呼ばれ、宮中や貴族において3月3日に行なわれるようになったのは、8世紀前半の中国唐朝の第9代皇帝、玄宗が乙酉生まれであったため、好んで清明の節(旧暦2月後半から3月前半で、「万物がすがすがしく明るく美しいころ」とされ、現在の暦では4月5日前後)に催した故事が由来とされる。鳥合の様子は、13世紀頃に編纂されたという世俗説話集『古今著聞集』に詳しいが、歌舞や酒宴が主体で、闘鶏というよりも、ニワトリの鑑評会というのが実態となっていた。 
金魚の日。
江戸時代後期頃、雛祭りの時に金魚を一緒に飾ったことから。日本鑑賞魚振興会が制定。鑑賞魚関連の生産者、問屋、メーカー等、計285社により、1965(昭和40)年に設立された業界団体、日本観賞魚振興会は、2010(平成22)年に休会とされ、事業の全てを、東京都千代田区鍛冶町に所在する鑑賞魚関連の事業者により、「中小企業等協同組合法(昭和24年6月1日法律第181号)」に基づいて設立された全国組織の協同組合、日本観賞魚振興事業協同組合に移行した。観賞魚業界の各企業は、いずれも規模が小さく、魚病対策、在来種保護活動等を含めた環境保全に関するコンプライアンスの周知徹底、経費の掛かる事業展開、顧客へのサービス等、不利な条件の下に置かれていることから、個々の企業では解決し得ない事業を実施する目的で、日本観賞魚振興事業協同組合が設立された。金魚は、フナの突然変異の中から、橙色のヒブナを人為的に選択して、観賞用に交配を重ねた結果生まれた観賞魚である。飼育が容易であるため、観賞魚として世界中で親しまれている。原産地は中国で、淡水性の魚類であり、主に藻や水草を食べる。卵生で、水中の植物に産卵し、通常30cm程度まで成長する。産地は日本の各地にあるが、愛知県弥富市、奈良県大和郡山市、茨城県・千葉県・埼玉県・東京都の1都3県を流れる江戸川の下流域が金魚の三大養殖地として知られており、他にも、山形県や熊本県玉名郡長洲町等が有名である。また、近年では、江戸川下流域から埼玉県北部、及び茨城県南部へ生産拠点を移す業者が増えている。各地に美しい魚体の保存・鑑賞を目的とした、愛好会・保存会が多数存在する。日本では、鎌倉時代にはその存在が知られていたが、金魚そのものは室町時代に中国から伝来した。ただ、当時はまだ飼育方法や養殖技術等が伝わっておらず、定着するには至らなかった。江戸時代に大々的に養殖が始まったが、江戸時代前期ではまだまだ贅沢品であり、江戸時代中期になって、メダカと共に庶民の愛玩物として広まり、金魚売りや金魚すくい等の販売形態も成立した。江戸時代後期には現在の三大養殖地で大量生産・流通体制が確立し、金魚の価格も下がったことから、本格的な金魚飼育が庶民に普及する。品評会が催されるようになった他、水槽や水草が販売され始める等、飼育用具の充実も見られた。幕末には金魚飼育ブームが起こり、開国後日本にやってきた外国人の手記には、庶民の長屋の軒先に置かれた水槽で金魚が飼育されているといった話や、金魚の絵等が多く見られる。明治維新後、ヨーロッパの「愛玩動物(ペット)」の概念が持込まれ、犬や猫と共に、家庭において愛玩用に飼育される、典型的な動物の1つとなった。学校の池等での飼育も始まり、また、明治時代から大正時代にかけて庶民の生活が次第に豊かになると、金魚の需要も多様化し、中国からの移入や新品種の作出等も盛んになった。 第二次世界大戦中は「金魚を飼っている家には爆弾が落ちない」という流言が東京中に拡がり、人々は争って金魚を求めた。しかし、戦争中であり、生きた金魚の入手は不可能に近く、陶器で作られた金魚のおもちゃが飛ぶように売れたという。一般に流通する品種は約20種であるが、第二次世界大戦後は理科の教材として取上げられ、更に普及した。現在も、縁日や夜店の金魚すくい等を通じて、日本人には馴染み深いものとなっている。金魚すくいは、水槽に入れられた金魚をすくう遊びである。縁日で的屋が出す屋台の代表的なもので、「スーパーボールすくい」や「アクリル宝石すくい」等と共に、「すくい物」(縁日すくい)の一種である。金魚の養殖が盛んな奈良県大和郡山市では、観光事業として、1995(平成7)年から毎年8月に「全国金魚すくい選手権大会」が開かれている。一般には、小さなボール(椀)と、ポイと呼ばれる金魚をすくう道具を用いて行なう。ポイは、円形のプラスチック枠に和紙が貼られたもので、これで水槽内の金魚をすくう。紙製であるために、これを水に浸すとふやけてもろくなり、すぐに破れてしまう。完全に破れて枠だけになれば、金魚はすくえなくなるため、そうなるまでに何匹の金魚をすくってボールに入れられるか、というのが、この遊びの骨子である。「金魚すくい選手権」は、この部分をスポーツ的に昇華させたものである。縁日の金魚すくいの場合には、通常、すくった金魚は持帰ることができる。但し、メインターゲットである小さな子どもにはかなり難しいゲームで、全くすくえなくても、数匹は持帰らせる店も多い。また、すくった金魚を持帰るか持帰らないかによって、別料金にしている店もある。金魚を客に渡す際には、通常、ボウルでは持運びに不便なので、「金魚袋」等の名称で市販されている金魚すくい用の、巾着状の専用のプラスチック製の袋が渡される。因みに、8月第3日曜日は「金魚すくいの日」とされている。
骨の健康デー。
東京都墨田区吾妻橋に本社を置き、乳酸菌飲料カルピスで培った長年の菌研究から、様々な健康に役立つ製品を開発・提供する「カルピス健康通販」を運営する企業、アサヒグループ食品株式会社が制定。日付は、骨の形の左右の輪郭が「3」に似ている、との思いから3月3日としたもの。また、この日は「ひなまつり」で、女の子の健やかな成長を祈る日なので、骨の健康を維持することで幾つになっても元気でいてほしい、との願いも込められている。アサヒグループ食品株式会社が扱う「骨こつケア」は、加齢と共に低下する大腿骨の骨密度を高める働きが報告された機能性表示食品。記念日を通して、骨の健康についてより多くの人に関心を持ってもらうことが目的。骨密度と密接に関係する骨量(骨を形成する成分の量)は、男女とも成人以降、加齢と共に減少する。特に、女性は女性ホルモンの分泌が低下する影響で、50歳頃を境に骨量が急激に減少する。開発者が着目したのは「骨代謝」である。人の骨は、骨を作る「骨芽細胞」と骨を壊す「破骨細胞」により、新しく作り変えられる。しかし、加齢やホルモンの乱れからこのバランスが崩れると、「破骨細胞」の働きが上回り、骨密度が低下する。「骨こつケア」の生きた枯草菌(バチルス・サブチルス)C-3102株は、骨代謝における「破骨細胞」の働きを抑制することにより、加齢と共に低下する骨密度を高めることに役立つ、と考えられている。さらに、「骨こつケア」に含まれる枯草菌は、腸内に元々いる善玉菌(ビフィズス菌・酪酸産生菌)を増やすことで、腸内環境(腸内フローラ)を整えることが報告されている。
33ガレージの日。
京都葛飾区東新小岩に所在する、中古車の買取販売、及び自動車メンテナンスを手掛ける企業、株式会社33ガレージが制定。日付の3月3日は「耳の日」であり、ドライバーからの話をよく聞き、「車からの不調の声」を注意深く聞き分けようという社内啓発の意味合いと、社名の「33」に因んで。さらには、創業者の三上佳孝の「ミ(3)カミ(3)」と読む語呂合わせでもある。みんなが安心して車と共存し楽しんでほしいとの思いから、全てのドライバーに車のメンテナンスの重要性を再認識してもらう日、とすることが目的。また、SDGsの観点からも、愛車をメンテナンスしながら大切に乗続けて、との願いも込められている。2021(令和3)年9月に創業した株式会社33ガレージは、元競輪選手の車屋さん。都心に近い場所で、中古車の買取販売やパーツの取付を行なっている。荒川に繋がる中川が近くを流れており、穏やかな環境で車の相談等を受けている。乗換えでの買取はもちろん、多走行・事故車等、他店では買取を断られるかもしれない車の相談にも乗ってくれる。