2月14日 記念日 その3 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
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柴犬ハルがお伝えします

ネクタイの日。
ネクタイメーカーが、バレンタインデーにチョコレートばかりでなく、男性にネクタイもプレゼントしてもらおうと記念日とした。他に、1884(明治17)年10月1日、東京の帽子製造業者であった小山梅吉が帯の生地を改造し、初めてネクタイを作ったことを記念して、日本ネクタイ組合連合会が制定した「ネクタイの日」が10月1日にある。ネクタイとは、男性の洋装で、首の周りに装飾として巻く布のことである。多くの場合、ワイシャツの襟の下を通し、喉の前で結び目を作って体の前に下げる。首に巻く細い方を小剣(スモールチップ)、前方に下げる太い方を大剣(ブレード)という。制服として、女性がネクタイを着用する場合や、カジュアルなファッションアイテムとしてネクタイを着用する場合もある。ネクタイにはさまざまな柄があり、時と場合により適切なものを選択しなければならない。海外では、特に気を使う人が多い。無地のネクタイであるソリッドは、よりフォーマルなものとされる。水玉模様のことであるドットは、水玉の径が小さい程フォーマル寄りになる。規則的に並んだものや、不規則に並んだもの等、多岐に亘る。 小さい紋が規則的に並んだ模様が小紋で、勾玉(日本独自に発達した不思議な形の玉)やキャラクター、動植物の柄も含まれる。柄の大きさは様々である。家紋や紋章、校章が用いられるのがクレストで、ストライプが入った物は「ロイヤルクレスト」と言う。格子模様と呼ばれるチェックには、タータンチェック、マドラスチェック、千鳥格子、グラフ(方眼紙)チェック、グレンチェック、タッタソールチェック、ウインドウペーン等が多く使われる。フランネル(柔らかく軽い毛織物)地の柔らかい見た目のものから通常のネクタイのように、はっきりとした線が書いてあるものまで多岐に亘る。勾玉模様が施された1800(寛政12)年頃から続く、伝統的な模様であるペイズリーは、模様の優美な曲線、草花を元にしたモチーフが繰返されるリズムが、人間の心理に安心感を与える効果があると考えられている。複数の色が斜めの縞模様になったストライプでは、縞模様が右上から左下へ流れる。ストライプの幅は、広いものから狭いものまで多岐に亘る。英語で「連隊の」という意味のレジメンタルは、17世紀頃から存在しており、隊毎に決まった柄を制定していた。ストライプとは逆に、左上から右下へ流れる。レジメンタルの幅は広いものから狭いものまで多岐に亘る。印刷された柄であるプリントには、ストライプやドット、小紋、ペイズリーが多いが、キャラクター、絵画、周期表等のイラストがプリントされたものがある。ネクタイには、主に青、赤、黄色の三色が使われることが多い、特に、寒色である青は良く用いられている。冬になると、暖色である赤や黄色が用いられることがある。面接等の目上の人に合う時は、青等の控えめな色を着用し、選挙等の強く自分をアピールしたい時は赤を、協調性をアピールしたい時は黄色を着用すると良いと述べているところもある。共通点は、光沢は控えめで、色は濃いめで、やや暗めの色を着用することである。慶事では、明るめの色でも良い。ネクタイの結び、或いは結び目をノット(knot)と呼ぶ。「knot」は、英語でものを結ぶという動詞、或いは結び目という意味の名詞である。ネクタイの結び目には、ディンプルと呼ばれるくぼみを付けて結ぶのが気が利いているとされている。結び目が小さくなるプレーンノットやスモールノットは太いネクタイに、また逆に、ボリュームのある結び目ができるウィンザーノットは細いネクタイに適しており、また、体格によっても似合うノットは変わってくる。儀礼用のノットや、くだけた場にふさわしいノットもある。他に、蝶ネクタイ、スカーフにも、共通した巻き方や独自の巻き方がある。 
ふんどしの日。 
日本古来の文化であり、伝統的な下着の「ふんどし」。その普及と、人々の「ふんどし」に対する理解と関心を高めることを目的に、東京都渋谷区宇田川町に所在する一般社団法人、日本ふんどし協会が2011(平成23)年に制定。日付は、2月14日の「2」と「14」で、「ふ(2)んどし(14、十四)」と読む語呂合わせから。バレンタインデーと同日であることから、女性から男性へ「ふんどし」を贈る提案も行なう。「ふんどし」には、概ね帯状の布を身体に巻付けて身体後部で完結するものと、紐を用いて輪状として用いて完結するものに大別されている。日本の伝統的な下着ではあるが、同様のものは世界各地に見られる。語源としては、「踏通(ふみとおし)」「踏絆(ふもだし・馬や犬を繋ぎ止める綱)」「絆す(ほだす・動かないよう縄等で繋ぎ止める)」から由来するという説が一般的である。また、「褌(ふんどし)」の漢字は「衣」偏に「軍」と書くように、戦闘服に由来する。昔は布が高価であったことから、戦国時代では、戦死者の身分は、褌の有無で見分けを行なっていた。当時は麻が主流であったが、江戸時代に入り木綿に代り、武士の他に一般庶民にも普及するようになった。第二次世界大戦中までは、日本人成人男性の主な下着となっていたが、第二次世界大戦後、洋装化が進んだことや、ブリーフ、トランクス等の新しい下着が出現したことで、急速に廃れた。日本ふんどし協会は、日本古来の文化であるふんどしの普及、及び、人々のふんどしに対する理解と関心を高めることを目的として活動し、日本人全員が「ふんどし」一枚は持っている、そんな時代の到来を目標としている。現在、世の中の「ふんどし」に対するイメージは、「古い」「堅苦しい」「男気」「難しい」等、決して親しみ易いものとは言えないものとなっており、第二次世界大戦前までは、当たり前に生活に根差していたこの文化もいつの間にか消え去り、話題になることも殆どない。日本ふんどし協会では、先人達が当たり前に使用し、愛していたふんどしの魅力の再発見と、ふんどし文化の再構築を目指し、ふんどしの文化や魅力、効果効能等、さまざまな角度から、ふんどしに関する情報を楽しく世の中に伝える活動を行なっている。また、ふんどしが本来持っている効果や効能は、世界中で注目されている持続可能性社会にも通じていることから、「エコ」「ロハス」「自然」「健康志向」等の、ふんどしが持つ良いイメージを、日本だけではなく世界にに拡げていくことを目指すという。2月14日を「ふんどしの日」と制定した日本ふんどし協会は、愛する男性にチョコレートを渡すというバレンタインデーに便乗した訳ではなく、たまたま同じ日になってしまっただけ、としている。褌祝(ふんどしいわい、へこいわい)は、日本の一部地方で行なわれる、男子が成人になるための通過儀礼で、第二次性徴期を迎える十代前半の男児が初めて褌を締めて、成人と見做されることから由来する。主に西日本を中心に行なわれるが、東日本では長野県、千葉県、茨城県でも散見されている。男児が成人男性に達したことを祝う、日本古来の私的祭事であり、公家等支配階級が行なう「元服」に相当する、庶民階級の通過儀礼(出生、成人、結婚、死等の人間が成長していく過程で、次なる段階の期間に新しい意味を付与する儀礼)であった。褌は、母方の伯母・叔母か、いない場合、父方の伯母・叔母から贈られることを基本としている。父方の伯母・叔母もいない場合は、母親か姉妹と、血族の女性から贈るものとされ、「オバクレフンドシ」と呼ばれていた。地域によって成年の年齢の違いはあるが、概ね13歳から15歳の年齢に達した男子とされる。成年に達した男子は、布1反と米か、或いは、餅か酒を女性宅に持参し、その1反の布を女性が褌(六尺褌)に仕立てて、男子を裸にし、褌の締め方や使い方を教え伝えて、祝いの杯を交わす儀式、と言われる。この儀式を終えた男子は以後、褌の着用が許され、村の共同体で結婚の資格を有した一人前の男性と扱われた。褌が成人の下着と扱われる由縁であり、成年に達しない男子の着用は許されなかった。第二次世界大戦後は、洋装化が進み、核家族化の進展と共に褌が廃れたことで、褌祝の祭事を行なう地区は殆どなくなり、その内容も、形式的に赤飯等を配る、等の内容となっているようである。