2月4日 できごと その2 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

1902年 - 天文学者の木村栄が、地球の自転軸の傾きに関する方程式の第三成分(Z項)を発見。Z項は、地球の緯度変化(地球の自転軸が少しずつ移動するために、地球上の緯度が周期的に変化する現象)の計算式の第3項で、地球の自転軸に対して、地球の本体が移動する現象、極運動以外の経度に無関係な、1年周期で現れる成分であり、0.1秒以下の振幅で変化する。1899年に開設された水沢VLBI観測所は、岩手県奥州市水沢星ガ丘町にある国立天文台の観測所で、国立天文台の中では、現存する一番古い観測所の1つとなっている。日本、及びアジアにおける国際測地学研究の拠点として、地球潮汐や地球形状測定プロジェクト等、測地学に関連する研究、及び測定を実施しており、この観測事業の実施を行なった木村栄が、近代測地学の世界的業績であるZ項を発見した場所でもある。 
1904年 - 天皇臨席の下で重要な国策を決めた会議、御前会議で対露交渉の打切りを決議し、朝鮮、及び満州 (現在の中国東北部に所在) の支配権を巡る対立から発展した、日本とロシアとの間の軍事衝突、日露戦争の開戦が決定する。
1929年 - 第123代天皇、大正天皇と貞明皇后の第三皇子で、第124代天皇、昭和天皇(第一皇子[皇男子])の弟宮、宣仁親王が、江戸幕府第15代将軍徳川慶喜の孫に当たる徳川喜久子と結婚し、高松宮家を創設する。 
1932年 - レークプラシッドオリンピック(第3回オリンピック冬季競技大会)開催。2月13日まで。開催都市は、アメリカ合衆国北東部、ニューヨーク州にあるリゾート地、レークプラシッド。ノルディックスキー/ジャンプ競技で、日本の安達五郎が8位に入賞する。安達五郎は、それまで国内の30m級の台で練習を重ねていたとはいえ、五輪で使われるサイズ(70m級)の台を飛んだことがなく、初日の練習で転倒して5日間の入院を余儀なくされるが、本番では見事なジャンプを2本揃えている。  
1933年 - 二・四事件(長野県赤化教員事件)が始まる。主に、教員を対象とした左翼思想弾圧で、その後全国に波及する。
1935年 - 九試単座戦闘機が初飛行を行なう。九試単座戦闘機は、設計に際し、高速と空戦時の運動性に重点が置かれ、空気力学的洗練と重量軽減が追求されて、海軍制式機としては最初の全金属製低翼単葉機となる。九六式艦上戦闘機として正式採用され、1937年から実戦に投入されている。
1938年 - ブロンベルク罷免事件: ドイツ国指導者兼首相(総統)アドルフ・ヒトラーが、ヴェルナー・フォン・ブロンベルク国防相らドイツ国防軍幹部を罷免し、統帥権を掌握する。 
1942年 - 第二次世界大戦: ジャワ沖海戦。 
1945年 - 第二次世界大戦: 黒海(ヨーロッパとアジアの間にある内海)の北岸にあるクリミア半島南端のヤルタで、ウィンストン・チャーチル、フランクリン・ルーズベルト、ヨシフ・スターリンによるヤルタ会談が開始される。ヤルタ会談では、戦後のドイツ処理問題や東欧問題等の第二次世界大戦の戦後処理、国際連合の創設やソビエト連邦の対日参戦等について話合われる。 
1948年 - インド亜大陸の南東沖のインド洋上にあるセイロン(現在のスリランカ)が、イギリス連邦(かつてのイギリス帝国がその前身となって発足し、主にイギリスと、その植民地であった独立の主権国家から成る、緩やかな国家連合[集合体])内のドミニオン(自治領)として独立する。 
1951年 - 東京都大島町の伊豆大島にある火山、三原山が噴火する。三原山は前年1950年7月16日から約70日間噴火し、その後は静穏状態であったが、再び噴火活動を開始している。
1952年 - 第一大邦丸事件。朝鮮半島の西南沖にある済州島沖の公海上で操業中であった、福岡の漁船『第一大邦丸(57t)』、及び『第二大邦丸(57t)』が、韓国海軍によって銃撃、拿捕され、その際に『第一大邦丸』漁労長が被弾して死亡する。
1955年 - 秋葉ダム・ダイナマイト爆発事故。現在の静岡県浜松市天竜区龍山町に所在する、天竜川本川中流部の秋葉ダム建設現場で、ダイナマイトによる小規模な発破作業を行なったところ、この爆発の衝撃により、以前の発破作業でダム建設現場に仕掛けられたものの、不発のまま放置されていた大量のダイナマイト(推定約1.9t)が誘爆し、約3,000立方mもの土砂が崩れて、現場にいた合計19名の技術者と作業員が生き埋めとなり死亡する。 
1961年 - アンゴラ解放人民運動(MPLA)が、アフリカ南西部に位置するポルトガル領アンゴラの首都ルアンダの刑務所を襲撃し、アンゴラ独立戦争が始まる。
1965年 - 1965年のアリューシャン地震(ラット諸島地震)。協定世界時(世界各地の標準時[国家、又は広い地域が共通で使う地方時]の基準となっている原子時系[原子時計によって定義される、高精度で安定した時刻系]の時刻)1965年2月4日5時1分(現地時刻2月3日19時1分)、アリューシャン列島(アメリカ合衆国のアラスカ半島から、ロシアのカムチャツカ半島にかけて、約1,930キロメートルに亘って延びる列島)西部のラット諸島近海(太平洋プレートが北アメリカプレートに沈み込んでいるプレート[地球の表面を覆っている、十数枚の厚さ100km程度の岩盤]境界に当たる、アリューシャン海溝)を震源として、大規模な地震が発生する。規模はモーメントマグニチュード(Mw)8.7で、プレート境界に沿った、長さ約600kmの断層破壊が原因と考えられている。大きな津波を観測しており、津波の最大遡上高は、ラット諸島の近隣にあるニア諸島のシェミア島で約10.7m、ラット諸島のアムチトカ島で約2.0m、ニア諸島のアッツ島で約1.6m、太平洋中央部の洋上に位置するハワイ諸島のカウアイ島北部で約1.1mとなっており、ペルー、エクアドル、メキシコ、カリフォルニア、日本、ロシア東部でも津波が観測されている。 
1966年 - 全日空羽田沖墜落事故。千歳空港から東京国際空港(羽田空港)へ向かっていた全日空(全日本空輸)60便ボーイング727-100型機が、着陸直前に東京湾の羽田沖に墜落。乗客126名、乗員7名の計133名全員が死亡し、単独機として当時世界最悪の事故となる。ボーイング727-100型機は、導入されてまだ間もない最新鋭機であったことや、日本における初の大型ジェット旅客機の事故で、ほぼ満席の乗客(多くはさっぽろ雪まつり観光客)と乗員の合計133名全員が死亡し、単独機として当時世界最悪の事故となったこともあり、世界中から注目を集める。乗客にはスタンダード靴の懸賞当選者(約5,000名の応募者の中24名が当選)や関連会社の社員が含まれており、また、団体客や接待旅行に参加していた出版業界の関係者(旭屋書店創業者の早嶋喜一、柴田書店創業者の柴田良太、月刊自家用車初代編集長の清田幸雄、美術出版社社長の大下正男らを含む)等、多数が巻込まれたため、大きく報道されている。被害が甚大であったことから、2月4日から同年5月10日にかけて、海上自衛隊の自衛艦隊や横須賀地方隊も災害派遣される。この事故をきっかけに、日本国内で運航される全ての旅客機に、機内の主な音声を記録する装置「コクピットボイスレコーダー(CVR)」と飛行記録装置「フライトデータレコーダー(FDR)」によって構成されているブラックボックス (内容物が封印されている装置)の装備が義務付けられ、この事故以降は、フライトプラン(航空機が飛行を行なうに際して、航空交通管制機関等の航空官署に通報する、飛行予定に関する計画)に沿って、計器飛行方式で飛行することが原則になったという。
1967年 - ルナ・オービター計画: アメリカの月探査機「ルナ・オービター3号」が打上げられる。 
1969年 - パレスチナの軍人・政治家、ヤーセル・アラファートが、イスラエル支配下にあるパレスチナを解放することを目的とした諸機構の統合機関、パレスチナ解放機構(PLO)議長に就任する。