1月22日 記念日 その1 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

西暦(グレゴリオ暦)AD2024年 令和6年 平成36年  
昭和99年 大正113年 明治157年 皇紀2684年 干支 甲辰(きのえ たつ)
第4月曜日 旧暦 12月12日、大安(乙酉)、月齢 10.6  
グレゴリオ暦で年始から22日目、年末まであと344日。
誕生花 キャラウエイ・アンスリウム・アネモネ・オウバイ・魚柳梅。

飛行船の日。
1916(大正5)年1月22日、1915(大正4)年4月21日に就役していた陸軍の軍用飛行船『雄飛号』が、所沢 - 大阪間の実験飛行を行なった。途中、中間点の豊橋に着陸してのものであった。所要時間は、合計11時間34分。なお、所沢への帰還飛行は機関不調のため行なわず、機体を分解し陸送された。『雄飛号』は、1912(明治45)年6月にドイツから輸入し、1913(大正2)年3月28日に破損した飛行船『バルセヴァル』を、修復を兼ねて改造し、改名した機体である。気嚢(浮揚のためのガスを入れる袋)は羽二重(平織りと呼ばれる経糸[たていと]と緯糸]よこいと]を交互に交差させる織り方で織られた織物)三重、綿布一重から成り、内部には2個の空気房があり、送風機を備えていた。吊籠は鋼管製で、操縦席と機関、並びに推進装置を設けていて、鰭(ひれ)は鋼管製の枠に布を張り、気嚢の動揺を制止した。重量は約8t、乗組人員は12名、最大速度は時速68.4km、最大航続時間は20時間であった。埼玉県所沢市では、この『雄飛号』を記念して作られた焼き菓子「雄飛焼」が販売されている。「雄飛焼」は、さつまあんを黄身あんで丁寧に包み、1つ1つ串に刺して、炭火焼で手焼きしている。 仕上げに「雄飛」の焼印を押して完成する。シナモン風味の懐かしい素朴な味となっている。なお、1911(明治44)年に軍用気球の製作者であった山田猪三郎が開発した山田式1号飛行船が東京上空を初飛行した(滞空時間1時間)ことを記念して、9月20日が「空の日」となっている、との説もあるが、山田猪三郎が東京上空を初飛行したのは、1911(明治44)年9月17日ともされ、この説の信憑性は疑問視される。飛行船とは、空気より比重の小さい気体を詰めた気嚢(ガス袋)によって機体を浮揚させ、これに推進用の動力や舵を取るための尾翼等を取付けて操縦可能にした航空機(軽航空機)の一種である。機体の大部分を占める気嚢(ガス袋)に、空気より軽い気体である水素、若しくはヘリウムが充填されている。通常、気嚢(ガス袋)は空気抵抗を低減させるため細長い形状をしており、乗務員や旅客を乗せるゴンドラや、エンジン、及びプロペラ等の推進装置が外部に取付けられている。機体後部には尾翼があり、方向安定を得ると共に、取付けられた舵面を動かして船体の方向を変える。1852(嘉永5)年9月23日、フランスの蒸気機関技術者、アンリ・ジファールによって蒸気機関を付けた飛行船の試験飛行が成功した。1891(明治24)年、ドイツの陸軍軍人であったフェルディナント・フォン・ツェッペリン伯爵が、退役後に独力で硬式飛行船の開発に乗出し、1900(明治33)年には飛行に成功した。硬式飛行船とは、アルミニウム等の軽金属や木材等で頑丈な枠組みを作ってそれに外皮を貼り、複数の気嚢(ガス袋)をその内部に収納する形式の飛行船である。金属製の枠組みにより、船体の重量が増加する欠点があるが、船体の強度が高くなるため大型化、高速飛行が可能となる。1909(明治42)年にはドイツ海軍に飛行船を納入し、1911(明治44)年にはドイツ国内民間航路(ドイツ北西部のヴィルヘルムスハーフェンとドイツ北東部にあるドイツの首都ベルリンとの間)を開設した。フェルディナント・フォン・ツェッペリン伯爵の成功により、「ツェッペリン」は飛行船の代名詞となった。1914(大正3)年から1918(大正7)年にかけて戦われた人類史上最初の世界大戦、第一次世界大戦においては、ドイツ軍により軍用飛行船が用いられ、ロンドン空襲等を行なった。その後、ドイツではツェッペリン飛行船を使った長距離・国際的な民間航路が開設され、1926(大正15)年にはノルウェーの探検家、ロアール・アムンセンがイタリア製の半硬式飛行船(部分的な支持構造を持つ飛行船)『ノルゲ号』で北極を横断している。1929(昭和4)年、ドイツの巨大硬式飛行船『LZ 127(ツェッペリン伯爵号)』が世界一周飛行を行ない、当時の飛行機の限界を遥かに超える長距離・長時間の飛行性能を見せ付けた。ドイツは第一次世界大戦の敗戦国ではあったが、飛行船の製造、及び運用技術では、アメリカやイギリス等を引離していた。1937(昭和12)年に大西洋横断航路に就航していたドイツの旅客輸送用巨大硬式飛行船『LZ 129(ヒンデンブルク号)』が、アメリカ合衆国北東部、ニュージャージー州のレイクハースト空港に着陸する際に、原因不明の出火事故を起こして、爆発炎上する。この事故の後、水素利用の飛行船の信頼性は失墜し、航空機(固定翼機)の発達もあり、航空輸送の担い手としての役割を終えた。その後、広告宣伝用や大気圏の観測用等として、不燃性のヘリウムガスを利用した飛行船が、小規模に使われている。無人制御の飛行船の用途として、地上局・人工衛星と並ぶ第三の情報通信網としての「成層圏プラットフォーム」飛行船が注目されている。地上約20kmの成層圏(大気圏の最下層をなす部分で、地表から対流圏界面までの大気層、対流圏の上に当たる大気層)に、全長300m以上の大型無人飛行船を停留させ、無線通信の基地局として用いるというものである。基地局として必要な電力は、飛行船上面に取付けられた太陽電池で賄うアイデアもある。地上局に比べ広範囲をカバーでき、人工衛星に比べ遅延時間が短く運用コストが低いという利点がある。「成層圏プラットフォーム」実用化に向けた取り組みは世界各国でなされており、日本では、政府による「ミレニアム・プロジェクト」の1つとして、成層圏滞空飛行船を利用した通信・放送サービスが計画された。なお、「新しい千年紀プロジェクト」とも呼ばれる「ミレニアム・プロジェクト」とは、今後の日本の経済・社会にとって重要性や緊急性の高い「情報化」「高齢化」「環境対応」の3分野について、新しい産業を生み出す大胆な技術革新に取組むことを目的としたものであり、新しいミレニアム(千年紀)の始まりを目前に控えた1999(平成11)年12月、当時の内閣総理大臣、小渕恵三の提唱により始められたものである。「ミレニアム・プロジェクト」の実効ある推進を図るため、政府は2000(平成12)年度予算において、「情報通信・科学技術・環境等経済新生特別枠」(2,500億円)により、特段の予算配分を行なった。  
聖ビンセンチウスの祝日。
聖ビンセンチウスは、飲んだくれの守護聖人。イギリスでは、この日が晴れると1年中良い天候に恵まれる、とされている。聖ビンセンチウスとは、スペインの北東部に位置するサラゴサで、304(応神天皇35)年に、ローマ帝国皇帝ディオクレティアヌス時代のキリスト教徒迫害で殉教した、ワイン醸造者、酢醸造者の守護聖人とされるサラゴサの聖ヴィセンテのことである。また、サラゴサの聖ヴィセンテは、12世紀頃、リスボン大聖堂(市内で最も古い教会で、建物は幾度も手を加えられ、今日、その姿は異なる建築様式の混合である)に聖ヴィセンテの聖遺物(不朽体)がもたらされてから、ポルトガルの首都リスボンの守護聖人ともなっている。