宇宙戦艦ヤマト2205、登場メカニック、その23 ( 週刊BBY-01 第435号 ) | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
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柴犬ハルがお伝えします

ガミラス

簡易都市型移民船

『宇宙戦艦ヤマト2199』に登場する輸送艦は、主に親衛隊が反政府分子と見做して捕えた人々を護送するために使用している。外見は、双胴型の艦体の中央に推進機を備えた緑色の大型船で、大ガミラス帝星から他星までの航行能力を持つ。元々、民間の恒星間連絡旅客船であったものを、親衛隊が徴用した艦で、全長は268m、全幅は180m、全高は43mになる。第17話において、反政府運動加担の容疑で拘束されたエリーサ・ドメルを収容所惑星レプタポーダへ移送する。第22話では、囚人達を乗せている。輸送艦は急遽登場が決まり、モデリング等の時間が無かったため、セットデザイン担当の小林誠が担当することになった。『宇宙戦艦ヤマト2199』総監督の出渕裕の意向により、他の艦船や航宙機とはデザインラインを変えてあり、レプタポーダの第十七収容所のデザインにイメージを合わせている。
『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』には、ガルマン星への移民船団の中核を担っている、簡易都市型移民船が登場する。全長20㎞にも及ぶ巨大な移民船で、連結された複数の十字型の都市ユニットからなる都市船と、惑星間弾道弾4基を推進装置とする都市牽引船から構成されるという、独特の構造を持つ。

重機材運搬船

『宇宙戦艦ヤマト』第1作第17話には、バラノドン輸送船が登場する。デザイン担当は松本零士。ガミラス太陽系方面軍副司令のゲールが独断で行なった、バラノドン特攻作戦の際に使用された輸送船。大型飛行船を思わせる外観をしており、前部と後部の両方に搬入・搬出口がある。合計12本の着陸脚を持ち、脚構造は1本当たり3輪のキャタピラ式である。操縦室らしきものは見受けられない。
『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』において、ガミラス移民船団を構成する艦として「重機材運搬船」という名称で再登場している。バラン鎮守府方面で原生生物の移送に使われることもあった、という設定が付与されている。全長260m。デザインはほぼそのままで、両舷に目玉状発光部が追加されている。

タンカー船

『宇宙戦艦ヤマト』第1作第16話には、タンカーロケットが登場する。デザイン担当は、主にアニメ作品を手掛ける脚本家で、初期にはイラストレーターとして活動し、『宇宙戦艦ヤマト』第1作の前身の企画では、ヤマトの原案となる「アステロイドシップ」をデザインして、『宇宙戦艦ヤマト』第1作において、複数の敵メカニックも手掛けていた松崎健一。ガミラス帝国の保有するタンカーで、構造は、3つの球形タンクを連結パイプで繋げ、前部に操縦ブロック、後部にエンジンブロックを付けたという簡単なもの。その簡素な外観から、旧式の船と説明されることもある。1つ目と3つ目のタンク部分には、側面に昆虫の足を思わせる着陸脚があり、全てのタンク下面には、垂直上昇用ノズルがある。輸送船ながら武装されており、艦首下部に固定式の四連装エネルギー砲を備え、劇中では、反撃でブラックタイガーを損傷させている。植民地であったビーメラ星から、500日に1度の割合でローヤルゼリーを運搬するために使用されていた。宇宙戦艦ヤマトに発見されてブラックタイガー隊と交戦し、その後、ビーメラ星に着陸直後に爆沈する。
『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』において、ガミラス移民船団を構成する艦として、「タンカー船」という名称で再登場。植民星からの物資輸送に用いられていた、という設定が付与されている。全長は387m。船首部分のデザインが大幅にアレンジされている他、球形タンクの数が4つに増えており、形状も真球ではなく、やや楕円球になっている。

地球型移民船

『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』には、量産型武装運用システムD1、前衛航宙艦 ドレッドノート級を改装したと思しき地球型移民船が登場する。ガミラス帝国のガイデロール級二等航宙戦艦の構造を基に開発され、地球連邦航宙艦隊の主力戦艦として、地球に発生した時間断層内のドックで量産された、とされている前衛航宙艦 ドレッドノート級の主砲や艦橋砲等の武装が撤去され、代わって、上部甲板部に箱型の居住区らしき構造物が増設されている。地球からガミラスに寄贈され、ガルマン星への移民船団の輸送力の一翼を担っているとされる。