今から2年前の6月、妊娠が分かりました。
結婚して4年目にして授かり、本当に嬉しかったです。
しかし、喜ぶのもつかのま、酷いツワリが始まりました・・・(T◇T)
まだ、OLだったので、毎朝、満員電車に乗り、1時間以上かけて通勤していました。
ツワリが始まってからも、朝起きて、なんとか電車に乗るのですが、途中で倒れるように下車。駅の医務室で横になったり、なんとか会社に着いても、ロッカー室で横になるだけでした。
そのまま会社は辞め、実家でしばらく過ごすことに。
ツワリがおさまったら、また帰ろうと思っていましたが、夏が終わり、秋がきて、とうとう7ヶ月までツワリは続きました・・・。
なんとか一回は、帰宅し、オットと妊婦生活を楽しんだりしましたが、すぐに9ヶ月。また実家へ出産のため帰りました。オット、半年近く、一人暮らし状態でした~。
その間、オットの両親が家を片付けに着てくれたり、オットの世話をしてくれたり、本当に助けられました。
臨月になり、ひたすら陣痛を待つ日々、こんな詩に出逢いました。
ある産婦人科の先生が書かれたそうです。
わたしがあなたを選びました 作者・鮫島 浩二
おとうさん おかあさん
あなたたちのことを こう 呼ばせてください
あなたたちが仲睦まじく結び合っている姿を見て 私は地上に降りる決心をしました。
きっと わたしの人生を豊かなものにしてくれると感じたからです。
汚れのない世界から地上に降りるのは勇気がいります。
地上での生活に不安をおぼえ 途中で引き返した友もいます。
拒絶され泣く泣く帰ってきた友もいます。
あなたのあたたかいふところに抱かれ 今 わたしは幸せを感じています。
おとうさん
私を受け入れた日のことを あなたはもう思い出せないでしょうか?
いたわりあい 求め合い 結び合った日のことを
永遠に続くと思われるほどの愛の強さで わたしを誘った日のことを
新しい いのちのいぶきを あなたがふっと予感した日のことを
そうです あの日 わたしがあなたを選びました。
おかあさん
わたしを知った日のことをおぼえていますか?
あなたはとまどいました。
あなたは不安におそわれました。
そしてあなたは わたしを受け入れて下さいました。
あなたの 一瞬の心のうつろいを わたしはよぉくおぼえています。
つわりのつらさの中で
わたしに思いを向けて自らを励ましたことを
わたしをうとましく思い もういらないとつぶやいたことを
わたしの重さに耐えかねて 自分を情けないと責めたことを
わたしは よぉくおぼえています。
おかあさん
あなたとわたしはひとつです。
あなたが笑い 喜ぶときに わたしは幸せに満たされます。
あなたが怒り 悲しむときに わたしは不安に襲われます。
あなたが憩い くつろぐときに わたしは眠りに誘われます。
あなたの思いはわたしの思い
あなたとわたしはひとつです。
おかあさん
わたしのためのあなたの努力はわたしは決して忘れません。
お酒をやめ 煙草を避け 好きなコーヒーも減らしましたね。
たくさん食べたい誘惑と本当によく戦っていますね。
わたしのために散歩をし 地上の素晴らしさを教えてくれましたね。すべての努力はわたしのため あなたを誇りに思います。
おかあさん
あなたの期待の大きさに ちょっぴり不安を感じます。
わたしの顔はあなたをがっかりさせるでしょうか?
わたしの身体はあなたに軽蔑されるでしょうか?
わたしの性格にあなたはためいきするでしょうか?
わたしのすべては 神様とあなたたちからのプレゼント
わたしはこころよく受け入れました。
きっとこんなわたしが いちばん愛されると信じたから。
おかあさん
あなたにまみえる日はまもなくです。
その日を思うとわたしの胸は高鳴ります。
わたしたちといっしょにお産をしましょう。
あなたのやさしい声が わたしたちに安らぎを与えてくれます。
あなたの力強い声が わたしたちに力を与えてくれます。
あなたのあたたかいまなざしが わたしたちに励ましを与えてくれます。
わたしたちはあなたをこよなく愛し 信頼しています。
おとうさん おかあさん
あなたたちのことを こう 呼ばせてください。
あなたたちが仲睦まじく結び合っている姿を見て
わたしは地上に降りる決心をしました。
きっと わたしの人生を豊かなものにしてくれると感じたからです。
おとうさん おかあさん
いま わたしは思っています。
わたしの選びは正しかった と。
わたしがあなたたちを選びました。
・・・泣きました。寝たきりのツワリのベットで、何度も何度も読んで、大泣きしました。
よく、子どもは親を選べないといいますが、子どもはちゃんとわたしたちを選んでくれたんだと思うと、こんなに愛おしく、ありがたいことはないと思うようになりました。
今でも、たまにこの詩を読むと、育児に疲れたときや、迷った時にも、原点に戻れるかもしれません。
さて、予定日が来ました。なんにも変化はありません。ま、明日かな?なんて思いながら、とうとう10日も過ぎちゃいました。
入院して、陣痛促進で産むことになりました。
さて、朝、入院し、さっそく様々な準備。陣痛促進剤なのかな~と思っていたら、『風船いれますね~』と言われました。風船??意味がわかりませんが、とりあえず、風船を入れてみました。グー!痛いっす。
これが陣痛?って思うような痛みです。
が、まぁまだ我慢できます。たまにくるのが多分、陣痛なんだろうなぁってくらいです。
そして、そのままお昼です。
たまに、『イタタタタタ』といいながら、でも美味しそうなので一生懸命食べました。
すると、バシャー!っとお水が!!
『???何これ?あ!風船って水風船だったのか・・・』と思い、ナースコール。
『あの~風船が割れたみたいです』と言うと、看護師さんが来てくれました。
『あら、アナタ、これは破水よ』と教えられ、すぐに分娩準備となりました。
そこからは早い!陣痛が2分間隔くらいでやってきました。
オット、まだ関東でお仕事中です。母に電話を入れてもらいました。
そんな母、付き添ってくれるのかとおもいきや、看護師さんに
『・・・あの~わたし、ちょっと怖いので、外にいますね』と出て行ってしまいました・・・。
その産院では、無痛分娩をしていたので、わたし、大きく無痛希望に○をつけてました。
いつになったら無痛になるのか?なかなかしてくれないので、『あのぅ、わたし無痛希望なんですけど・・・』というと、『あら?そうだったの?』と看護師さん。そこから硬膜外麻酔で楽園へ~♪
全く痛くありません。何にもです、何にも!!
看護師さんとも、ニコニコお話できちゃいます。
そのうち、グースカ寝てしまったほどf(^_^;。
1時間くらいたったでしょうか、看護師さんに起こされました。
『そろそろよ~』
こんなに痛くないんですもの、いつでもいいわよ~!と思っていたら、どうも、その産院では、出産間近になると、麻酔を切らしていくそうです。そして、最後は痛みをともなって自力で産む、という方法らしいのです。(最後まで無痛のところもありますよね)
麻酔が切れてきて、またまたあの痛みがやってきました。
ひーえー!!今まで出したことのない声がでます。
いきんでー!の声に、一生懸命いきみますが、出てくる感覚がなかなかありません。
しばらくすると、先生が、『あのねぇ、赤ちゃんが反対に向いちゃってるみたいだねぇ、回旋異常だねぇ・・・頑張ってもいいけど、あたまにコブが出来始めちゃってるから、帝王切開にしたいところだけど、どうかな?』と言われました。
そんな冷静にいわれても、わたし、ワケワカランチンですからー!!ですが、あたまにコブっていうのがすごく気になり、すぐに帝王切開にしてもらうことに。
先生、ナースたちがすぐにグリーンの手術服に着替えるのが見えました。
マニュアルなのか、先生が、『・・・只今から、○○さんの帝王切開手術を行います・・・』みたいな儀式をしています。
どうでもいいから、早くこの痛みをどうにかしてー!!
ひとりもがく私。あの無痛の快感を知っているので、
『麻酔をー!!麻酔をー!!』と叫んでいたと思います。
すると、先生に
『ハイ、指示は私がするからね~』なんていわれちゃいました。
部分麻酔なので、赤ちゃんが出てくるのはなんとなく分かりました。
出てきたときも大きな声で泣いてました。
3344g、10日も長くいたおかげで、りっぱに熟して・・・いえ、育っていました。
ちなみに、わたしの出生体重は3980gです・・・さんきゅっぱです・・・。大安売りかいっ!!
枕元に赤ちゃんを抱いてきてくれました。感動で涙・・・とはならず、わたし、必死で健康状態を聞いてました。すこぶる元気だと聞き、本当に安心し、一気に眠気がおそってきました・・・。
疲れたのか、麻酔のせいなのか、もうろうとしかおぼえていません。
さて、その頃、オットは・・・?どうしても抜けられない仕事があったので、午前だけ仕事をし、母からの電話をうけ、新幹線にとびのったようです。
新幹線で破水したと聞き、もうすぐだなと思っていたのに、連絡が来ない。しばらくして、帝王切開になったことをしり、つのる不安・・・。なかなか連絡が来ない・・・。誰も連絡してこない・・。ようやく生まれたと連絡がありましたが、まだ着きません。
さて、駅に着いて、急いで病院にかけつけようとしたのですが、東京とはちがい、終電も早いし、交通手段も少ない・・・。姉にどうやったら一番早くいけますか?と聞いたらしいのですが、姉、『・・・もう生まれちゃったんだから、そんなに急がなくても・・・?』。オット、寂しくひとり、各駅の電車でやってまいりました(笑)。
辛いツワリにはじまり、色んな人に助けられ、やっと出逢えたムスメ。
この先、どんなことがあっても、私たちはムスメの味方でありたい。
ムスメの盾になりたい。
ムスメの幸せが私たちの幸せです。
今まで私たち親子の成長日記を読んでくださって、本当にありがとうございました!!
読者になってくださった皆さん、勝手な理由で終了して、本当にごめんなさい。みなさんのブログはこれからも遊びに行かせてください。よろしくお願いしますm(_ _)m。
また、いつか、成長したムスメと一緒に、皆さんの前に現れることができたらいいな~と思います。
みなさんも、あの日の感動を忘れず、かわいいこどもと一緒に豊かな人生を送りましょうね!!
生後2日目のムスメ
もっとおなかにいたかったのにー!!!