【菊と稲荷】の始まりの物語はコチラです→『プロローグ。』
<あらすじ>
『怖いと思われている稲荷の誤解を解いてほしい』
その言葉と共に、六甲山の高取神社で
「神様」という存在に、前よりも強く接続してもらった私。
前からついていたという高野山の清高稲荷大明神さまの
子狐眷属の姿も確認できるようになり、
奇妙な共同生活(?)が始まっていた。
***
毎月10日は西宮神社の中旬祭。
この日は「とおかしの日」ということで、
先着限定で西宮のスペシャル和菓子が配られます♪
私は9:00からの万度祓に参列し、一緒にお参りしてくださった方々と拝殿に。
気温が低くて、万度祓を奏上する声の息が白い。
そして冬独特の響きの中で、それは終了する。
菊「めっちゃ良くないですか!!」
私はガツガツと(笑)地元神社を褒めながら(笑笑)
10:00からの中旬祭に向けての列に並んだ。
普段は入れない拝殿に並べられた椅子に座り、中旬祭の開始を待つ。
ここでちょっとした奇跡が起こるのだが、それはまた改めて✨
宮司さんや神職さんが入られ、中旬祭が始まった。
せっかくだから神様に何か聞こうと、考える私。
そうそう、とおかしでは「えべっさんオリジナル」なお菓子が特別に毎月用意されるのです♪
(写真は4月の時のもの♡)
菊「(えびす大神さま!……お菓子好きなんですか!?」
他に聞くことないのだろうか……と思いつつも、とりあえず聞いてみた 💧(笑)
えびす大神(以下:え)「だってみんな好きやろ?
めっちゃ笑顔なるやん♪(笑)」
すぐにえびす大神がご登場♪✨
え「寒いよねー。参列ありがと!」
菊「(いえいえ♪ あ! えびす大神様!
あの神様、どうやって紹介したらいいと思いますか?!)」
私は次に、力を入れて宣伝しようと思っている神様について質問してみた。
え「あの神様な♪ ありがとうな!
昔に比べて今は信仰が落ち着いてる……だから盛り返すための宣伝やんな」
菊「はい。何かいい方法ないですかね?」
え「紹介書いてくれそうな人、連れて行って書いてもらい。
自分一人でやるんじゃなくて。
人の力も借りたらええと思うで」
そうかー。人を巻き込んでみるのもいいなあ。
え「課題はだんだん内容も上がっていくからな。
いろいろなパターンの宣伝しつつ、上手なるねん。
あそこは清高稲荷大明神さんとはまた違うで。挑戦してみ」
「キャッチフレーズがあったらいいよな!名前につく」
声がしたと思ったら、須佐之男大神が 乱入、いや💧 現れた。
須佐之男大神(以下:須)「俺の時もキャッチ一発で掴んだやろ?
そういうのがあると強いよな。何か取材してきたらええやん♪」
え「"影の薄いスサノオ" な(笑)
あれは大当たりやったな!!(笑笑!)」
須「……なんっかお前いっつも…………悪意を感じる笑いやで💧
なんやねん。ほな、お前はなんかいいキャッチあるん?」
え「お菊ちゃん、須佐之男に教えたって♪ 僕のキャッチ!(笑)」
菊「西宮のスター神様✨です」
須「………………………」
え「♪」
須「聞いた俺がアホやったってことやな……
いやでもッ!ちょっと待てや!
俺のこともお前、最初はスター神様って呼んだやろ!?」
菊「須佐之男大神さまは "古事記のスター神様" ✨です♪」
え「誰も呼んでへんけどな。
みんな影薄スーさま♡とか、影の薄いスサノオさん♡って
呼んどったやん……(震笑)」
須「……………………ッ(涙目)」
菊「まあまあまあまあ!
そこが須佐之男大神さまのモテポイントなんですから!!」
え「とにかくさ、まずはお参りして取材しといで!
まだ繋がったばっかりやろ? きっとその神様のいいとこ摑めるって♪」
菊「ありがとうございます! 行って参ります♪」
とかなんとかやりとりをしている内に、中旬祭は過ぎ……
いつも終わりの頃に神職さんがお話を少しされるのですが、
今日の締めのお話は吉井宮司さんでした。✨
吉井宮司さん「こちらでお祀りしている第一殿のえびす大神様ですが、
"ヒルコノミコト"というお名前で。
古事記や日本書紀には2行しか出ていません」
菊「!」
え「口、開けすぎやで(笑)」
菊「えびす大神さま…………私、解読できました……
えびす大神さまのことも、もう少し調べて連載します……」
嬉しかった。
『蛭児』という、失敗作としてさっさと海に流された謎の神。
多分、こういう意味があってそうされたんじゃないかなって考察していた。
そこに吉井宮司の言葉が重なり、意味が一気に繋がった。
もう少し資料を読み込み、整理する。
まだ書きたい「えびす神」もいる。
事代主神と繋がるかもしれない。
伝えたいテーマが渡されました。
今はとことん、
『えびす神』しかないようです!!!✨
(諦めたーーーー!!!)
《続く》