”⛩【スサノオと瀬織津姫を巡る旅】時空を超えた女神” | 神仏広告代理店

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【菊と稲荷】

朗々と話すその姿に「この人がスサノオさんそのものだ」と思った。

 

 

1月21日の【荒川祐二の「て言うか神さまって何?」

ラジオ公開収録&ミニ講演会&道明寺天満宮参拝】後の新年会で、

荒川さんはこの【スサノオと瀬織津姫を巡る旅】の話をいっきに聞かせて下さいました。

 

「聞きます? 別にいいですよ!」と、本当にいっきに。

そしてその内容に圧倒されました。。。

 

 

その中で「役行者さんが瀬織津姫を不動明王にすることで守った」というくだりがありました。


 

ちょうどそのことについての内容が、リブログしたこちらの記事です。

 

 

役行者さんは六甲修験道も拓いた方。

私もすでに『六甲の瀬織津姫』で役行者さんのことは書いていたので、少々の知識がありました。

 

 

役行者さんの時代に、不動明王はまだ日本に入ってなかったのでは?

そう思ったんです。

 

不動明王は空海さんが中国に留学した時に持ち込んだ。

そんな風に記憶していて、役行者さんの死後に空海さんは誕生していたから。

 

 

でも荒川さんの調べ上げ、繋がったその内容がすごすぎて、

私は帰宅してから役行者さんと不動明王が、同時期にあったのかを調べ直しました。

 

 

すると荒川さんの仰った通り、同時期に存在していたんです。

 

 

それが犬鳴山七宝瀧寺の本尊「倶利伽羅大龍不動明王」

役行者さん自作の秘仏です。

 

(画像は上記リンク先の公式サイトからお借りしています。こちらの像は秘仏ではありません)

 

この画像の龍が巻きついた剣が「倶利伽羅大龍不動明王」像。

 

 

さらにこの「倶利伽羅大龍不動明王」を画像検索すると、

違う角度からの姿がわかりました。

 

(この画像↑は、成田山新勝寺の倶利伽羅竜王さま)

 

この時に私が見た実際の画像は、モノクロの線画で横から描かれた図でしたが

「倶利伽羅大龍不動明王」

「その御姿は、秘剣に龍が巻き付いた形像です。」と公式サイトにありますが、

龍が単に「飾りとして巻き付いた」デザインではないようでした。

 

剣に巻きついた龍のその姿は、

この上の画像の「倶利伽羅竜王」のように、

今にも剣を呑み込もうとしているものでした。

 

 

それを見た瞬間に、荒川さんが教えてくださった史実を思い出しました。

それが【スサノオと瀬織津姫を巡る旅】『伝説が生きた時代』の中に書かれたこの部分です。

 

 

噂によると、奴らは新たなる神話を作り上げ、

 

自分たちが天の神の子孫であると名乗り、

 

自分達の権威をかさ上げし、

 

 

タケミナカタ、瀬織津姫を始めとして、

 

これまで存在していた土着の神々を葬り、

 

神々すらも、

 

自分たちの配下に置こうともしているという…。

 

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当時のヤマト政権は、

日本の古代信仰としての神を政治的な意図から抹消するため、

武力をもって古代の神を守ろうとした人々を制圧したということを

荒川さんから聞いていました。

 

 

「剣」は武力であり、人が作り上げた物質の象徴

 

「龍」は自然そのものであり、それこそが古代信仰の神の象徴

 

 

役行者さんは人々の自然に対する無垢なる信仰心を、武力でねじ伏せる政権に対し、

全霊をもってこの「倶利伽羅大龍不動明王」を彫り、秘仏として残したのではないでしょうか。

 

 

込めたものの一つは「怒り」

 

大いなる自然の力をもってすれば、

人の作った世界など呑み込んでしまえるということ。

 

 

そしてもう一つは「祈り」

 

大いなる自然は、魚が口の中で子の命を守るように、

人の作った世界を守り続けたいということ。

 

 

犬鳴山七宝瀧寺の本尊「倶利伽羅大龍不動明王」

の公式サイトページに、このように説明文が添えてあります。

 

 

倶利伽羅大龍不動明王は、

悉地明王(悉地とは成就の意味)ともいわれ、

古来より願望成就の守護神であり、

生命乞の不動明王として霊験あらたかです。

 

 

 

生命乞の不動明王。

 

 

役行者さんは、弱き民の命を乞うために、

この剣を呑まんとする龍の像を彫ったのでしょうか。

 

 

そしてどんな手を使い尽くしたとしても、

古代からの神を消すことなどできないと、

「不動」と名付けたのではないでしょうか。

 

 

山。

空。

川。

海。

大地。

 

 

動かせるわけないんです。

 

だって古代からの神は、

その場所の不動なる「自然」そのものだから。

 

 

 

犬鳴山という名前も、別の漢字だったのではと思います。

 

いぬなき

 

往ぬ 無き

往ぬ 亡き

往ぬ 泣き

 

本来の神を無いものとした言葉が、

その音の中にあるように思いました。

 

 

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役行者さんがこの世を去った数十年後、空海さんが不動明王を中国から連れてきはります。

 

その不動明王こそ、現在一般的に知られている

「人型タイプの仏像」としての不動明王。

 

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この画像は大阪の星田妙見宮の不動明王さまですが、

滝のように落ちる水は、龍の口から流れているものでした。

 

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滝と不動明王さまについては、以前の記事にも書きました。

空海さんの「不動」なる星への想い*星曼荼羅を見ての妄想。

 

 

空海さんは海を無事に渡ったり、水脈を当てたり、雨を呼んだり。

「水」の力を味方につけた方でした。

 

 

「水」を味方に。

そして「水」の力を心から讃えていた方だと思います。

 

 

「自然」という古代からの神の姿を刻み残した、役行者さんの魂を受け

空海さんは荒川さんが書かれたように、

今度は「不動明王像」として全国に広め、信仰を繋いだのだと思います。

 

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荒川さんの【スサノオと瀬織津姫を巡る旅】時代を超えて愛され続ける女神の中で、

瀬織津姫はこんな言葉を伝えてくださいます。

 

 

瀬織津姫「…ありがとう…。

 

私は…貴方たち人間が大好きです…」

 

 

 

私はこの言葉を読んだ時、

瀬織津姫に関するこれまで読んだものの中で、初めて泣きました。

 

 

私は空海さんは「人が好きで好きで仕方のない方」って感じています。

そこに荒川さんの瀬織津姫が重なったから。

 

 

きっとそうなんだ。

 

だから空海さんは、瀬織津姫を守り伝えることにも尽力されたんだ。

 

 

でね

今度は荒川さんの伝えてくださった物語から、

たくさんのバトンを手にした私たちが、瀬織津姫を守り伝える番なんですよね。

 

 

 

瀬織津姫像は、一人ひとりの中にあります。

 

私の中の瀬織津姫は、この日本の美しい自然そのもの。

 

 

だから私は、ありきたりすぎてインパクトもないけど

「自然を大切に」していくことが、自分の中の瀬織津姫への想いになります。

 

 

 

そしてこの記事の最後に「ゴミが分解されるまでにどれだけかかる? 」

という情報を見つけたので、紹介させていただきます。



(引用: U.S. National Park Service; Mote Marine Lab, Sarasota, FL and “Garbage In, Garbage Out,” Audubon magazine, Sept/Oct 1998.)

 

 

 

ビニール袋 10〜20年。

ペットボトル 450年。

 

正確さは分からないけど、とてつもない時間が必要なのは本当だと思う。

 

 

 

……知っておくだけで、きっと変わる。

知っている人が増えたら、大きく変わる。


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スサノオさんそのものの荒川さんの物語のおかげで、

私の中で今回書いた考察が生まれました。

 

自分なりにまた、

役行者さんや空海さんの、自然を想い敬う気持ちに近づけた気がします。

 

 

体温のある、本物の物語をありがとうございます。

心から感謝しています。