東京瓦斯の境界石とマンホールの蓋 | 路上文化遺産と消火栓

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町を路上観察すると路上や木造建築物に、昭和レトロを感じます。
マンホールの蓋や、ホーロー看板、木製牛乳箱などが見つかります。
ここでは、路上文化遺産と消火栓・防火水槽を取り上げます。

東京ガスは、1885(明治18)年10月1日に、東京府から東京府瓦斯局の民間払い下げを受けて、渋沢栄一と浅野総一郎らによって、芝区浜崎町に東京瓦斯会社を創立。

東京瓦斯会社は、商法施行に伴い社名を、1893(明治26)年7月に東京瓦斯株式会社(現・商号)へ変更しました。現在の会社名は東京ガス株式会社です。
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「東京」「瓦斯」と二段に陰刻された東京瓦斯の境界石を、横須賀で初めて見ました。

この境界石は自然石で、もう一つは「東瓦」の部分だけが見えました。この周りに咲く黄色いカタバミの花が彩りを添えていました。



馬明の路上文化遺産と投資のブログをご訪問くださいまして、大変ありがとうございます。

ブログの開設から、11月2日で8年292日を迎えました。目標のブログ開設10周年まで1年73日です。



これは境界石・境界杭の第45弾です。
今回は『東京瓦斯の境界石とマンホール』です。 



★1 東京ガスの沿革★
東京ガス(現・会社名)は、1885(明治18)年10月1日に、東京府から東京府瓦斯局の民間払い下げを受けて、渋沢栄一と浅野総一郎らによって、芝区浜崎町に東京瓦斯会社を創立しました。

商法施行に伴い社名を、1893(明治26)年7月に東京瓦斯株式会社(現・商号)へ変更しました。

東京ガスは、東京都と神奈川県ほか関東地方5県の主要都市を供給区域とするガス事業者です。



★2 東京瓦斯の境界石★
ここは、下車した京浜急行電鉄浦賀駅のホームです。
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浦賀駅には堀ノ内駅で、普通電車の京急800形電車に乗り換えて到着しました。

高台にある駅が浦賀駅です。ここを初めて降りました。
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浦賀駅は1957(昭和32)年までは、京急バスが停車しているバスターミナル部分に
設置されていた地上駅でした。

浦賀駅で下車してから、最初に見つけたのが東京瓦斯の境界石(白色矢印)で、整圧器室(ガバナ)がある外側の両脇にありました。 
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この整圧器室とは、ここで中圧ガスを家庭用に使う低圧ガスに圧力を下げています。

御影石に、二段に「東京」と「瓦斯」が陰刻された境界石をご覧ください。
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境界石頭部の金属標に矢印斜めの切込みがあり、これは正方形の頂点が境界点です。
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左側にある東京瓦斯の境界石をご覧ください。
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「東瓦」の部分だけが見えました。この周りに黄色く咲く花はカタバミです。
カタバミの花言葉は、 「喜び」「輝く心」「母のやさしさ」

御影石に「東京瓦斯」と陰刻された境界石に対し、対照的な「ガス」と陰刻された境界石を昨年見つけています。
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この整圧器室は1978(昭和53)年5月に完成したものです。
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ガスと陰刻された境界石は、紫色矢印で示した二箇所の場所↑↓にありました。
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★3 東京瓦斯のマンホールの蓋★
瓦斯蓋は左書き「瓦斯」蓋の方が、右書きの「斯瓦」蓋よりも、数が少ない貴重な蓋です。
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今までに見た瓦斯蓋で、最大な収穫は、同じ日に左書き「瓦斯」蓋の丸蓋と、丸縁角蓋の2枚を発見したことでした。

これは、都内墨田区の国道6号線(水戸街道)の歩道で、丸蓋の☆Gマークの左右に
瓦斯と記された東京瓦斯蓋を2013(平成25)年6月28日に初確認しました。
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☆の中にあるGマーク入り蓋は、明治34年から昭和60年に設置されたものです。
このマンホールの蓋が、当ブログのアイコンです。

 ※ ☆;五光星とは、五芒星の内部に交差する5本の線を除いたデザインです。

こちらは、向かい側の歩道にも☆Gマークを中央に、左書きで瓦斯と記された3枚組の四隅が丸縁で横長の東京瓦斯角蓋と、ここで初めて出会いました。
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この2枚の蓋は、四ツ木橋の手前の歩道でしか、現在見られない大変貴重な存在です。

横須賀にも、瓦斯と記された四隅が丸みを帯びた横長角蓋があります。
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横須賀は東京瓦斯の供給エリアで、東京瓦斯の社章入りでなかった点が残念でした。

最近見られるガス小蓋の表示は、すべて左書き「ガス」です。
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右書き「スガ」蓋を見つけられましたら、これは大変なお宝です。





皆さん、東京瓦斯の境界石と蓋をご覧になりませんか!?



境界石・境界杭シリーズは、第1回東京府の境界石、2回東京の境界石、3回東京ガスの境界石、4回東京都交通局の境界石、5回東京ガスの境界石2、6回東京都交通局の境界石2、7回日本電信電話公社の境界石、8回東京電力の境界石、9回京王帝都電鉄の境界石、10回陸軍省の境界石、11回郵政省・郵政公社の境界石、12回東急電鉄の境界杭、13回大東急時代の境界杭、14回京浜急行電鉄の境界杭、15回電気通信省境界石、16回逓信省の境界石、17回東京市電氣局の境界石標、18回東京市電氣局境界石が南青山に、19回電電公社の地下埋設石標、20回帝國海軍の境界石、21回専売公社の境界石、22回都電荒川線に東京市電氣局の境界石、23回王子製紙の境界石、24回大東急時代の境界石2、25回東武鉄道の境界杭と金属鋲、26回西武鉄道の境界杭、27回小田急電鉄の境界杭1、28回北海道庁の境界杭、29回小樽にある日本銀行境界石、30回横浜中華街にインド商館の境界石が、31回JR境界杭・金属標、32回郵政省境界石、33回江ノ電の境界杭、34回小田急電鉄の境界杭2、35回東京市電氣局境界石標の撤去と新たな発見、36回首都高速道路公団の境界杭、37回秦野市の境界杭・金属標、38回神奈川県内広域水道企業団の境界杭、39回横浜市営地下鉄の金属標、40回横須賀市・港町の境界石、41回澁谷町の境界杭、42回東京ガスの境界石、43回首都高速道路公団の境界杭・金属標、44回郵政省の境界石と河津桜があります。

瓦斯蓋は、第1回横浜の瓦斯蓋、2回瓦斯中蓋、3回星形瓦斯小蓋、4回超レアな東京瓦斯角蓋、5回超レアな東京瓦斯丸蓋を墨田4丁目で発見、6回秦野に左書き瓦斯蓋が2枚、7回横須賀の東京瓦斯角蓋、8回貴重な横浜市瓦斯局蓋が撤去、9回厚木瓦斯の蓋、10回緑色した横浜市瓦斯局の瓦斯蓋があります。
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