明治牛乳の木製牛乳箱 ~北九州市~ | 路上文化遺産と消火栓

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町を路上観察すると路上や木造建築物に、昭和レトロを感じます。
マンホールの蓋や、ホーロー看板、木製牛乳箱などが見つかります。
ここでは、路上文化遺産と消火栓・防火水槽を取り上げます。

北九州市内で古い水道蓋を探索中に、今まで見たこともない、取り付け当時のような奇麗な明治牛乳の木製牛乳箱を見つけました。

この木製牛乳箱は、明治牛乳の濃い靑地が特徴的で、白地の明治牛乳、明治乳業創業時の社章(アサヒマークに「乳」を組み込んだデザイン)も鮮やかでした。
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今まで見てきた明治牛乳の木製牛乳箱は、雨と太陽光や紫外線の影響で退色が激しく、青地やロゴマークが消えたり、ごく一部分にしか見られないものでした。

今回、明治牛乳の木製牛乳箱が素晴らしく良い状態で見つかったのは、隣の家との間隔が狭く、日当たりもよくなかった立地条件が幸いしたからでしょう。



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ブログの開設から、10月30日で8年289日を迎えました。目標のブログ開設10周年まで1年76日です。




牛乳箱シリーズ第30弾&福岡訪問記の第18弾です。
今回は『明治牛乳の木製牛乳箱』です。



★1 明治乳業★
明治乳業は、1917(大正6)年12月21日 に極東練乳株式会社として設立し、商号を1940(昭和15)年に明治乳業株式会社と改称した日本を代表する乳業メーカーです。

明治乳業の本社は当時、東西線東陽町駅近くにありました。
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現在、この場所は明治乳業が明治製菓と経営統合した株式会社 明治の本社です。


★2 明治牛乳の木製牛乳箱★
このような狭い場所に、取り付け当時のままのような木製牛乳箱を見つけました。
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正面から撮った写真です。
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この木製牛乳箱は、他とは違って、長年にわたる雨や太陽光・紫外線などの影響による退色が見られない点が素晴らしいです。

正面から向って、左側面をご覧ください(再掲)。
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明治活性パイゲンCが宣伝されています。これは発酵乳でビタミンC入りです。

正面から向って、右側面をご覧ください。
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こちらには、殿町販売所と電話番語彙入りでした。

これは、木製牛乳箱の中央部にある割りと鮮明なメーカーロゴです。
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以上のように、北九州市で見つかった明治牛乳の木製牛乳箱は、かなり状態の良いものでした。


★3 他で見つかった明治牛乳の木製牛乳箱★
明治牛乳の木製牛乳箱で、状態の良い順からご覧ください。
木製牛乳箱は横型や縦型のタイプ、明治牛乳の文字配置も横書き、縦書きなどの違いも見られます。 

これは、秦野で見つけた、これまで状態が一番良いと考えていた木製牛乳箱です。
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こちらは、都内にあった木製牛乳箱で、赤と白から構成された良い状態のロゴマークですが、外周部の白地が見えません。
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これは、初めて見た明治牛乳の木製牛乳箱。場所は都内。青地はかなり消え、ロゴマークが決め手でした。
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このロゴマークは、明治乳業創業当初の社章でアサヒマークに「乳」を組み込んだデザインです。

こちらは、秦野で撮りました。
薄っすらと青地は残っていますが、ロゴマークを構成する乳とアサヒマークもわずかながら残っていました。
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これは、ガムテープで上蓋を閉めた無残な姿でした。

こちらは、横浜で見つけた一番朽ち果てた明治牛乳の木製牛乳箱です。
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明治牛乳の木製牛乳箱は、すべて木造家屋で見つかっています。

※ こちらでは、明治牛乳の牛乳瓶の変遷が見られます。


皆さん、『街角で木製牛乳箱』を見つけませんか?


牛乳箱シリーズは、第1回千住の牛乳箱、2回明治牛乳販売店の古い看板、3回タカナシ乳業の牛乳箱、4回明治乳業の牛乳箱、5回明治乳業の木製牛乳箱1、6回明治牛乳の木製牛乳箱2、7回森永牛乳の木製牛乳箱、8回上山田温泉から越境した森永牛乳木製牛乳箱、9回雪印牛乳の木製牛乳箱が函館に、10回森永牛乳木製牛乳箱を新聞・郵便受けに活用、11回きれいな雪印牛乳の木製牛乳箱を発見、12回森永牛乳の木製牛乳箱を東京で初見、13回閉店した森永牛乳販売店、14回森永牛乳の木製牛乳箱が鎌倉に、15回ロゴが目立つ明治牛乳木製牛乳箱、16回雪印牛乳木製牛乳箱が鎌倉に、17回明治牛乳木製牛乳箱が秦野に、18回柳川牧場木製牛乳箱、19回雪印牛乳木製牛乳箱が神田に、20回近藤牛乳の木製牛乳箱、21回秦野の森永牛乳木製牛乳箱、22回雪印牛乳木製牛乳箱が函館に、23回近藤牛乳の木製牛乳箱が横須賀に、24回小樽で森永牛乳の木製牛乳箱を発見、25回名糖牛乳の木製牛乳箱、26回森永牛乳の木製牛乳箱 ~横浜~、27回明治牛乳の木製牛乳箱 ~横浜~、28回森永牛乳の木製牛乳箱~熊本市~、29回森永牛乳の木製牛乳箱と量水器の越境蓋 ~横須賀市~があります。

福岡訪問記は、第1回明太子オムライスとNTT話電蓋、2回明治屋レリーフと旧門司市マンホール、3回国際友好記念図書館と桜、4回八幡製鐵のマンホールとトタン板の琺瑯看板、5回海鮮丼と量水器(処理水)、6回戸畑市マンホールと御馬橋、7回おポンプ様と松原水、8回戸畑市量水器と止水栓、9回福岡市の消火栓と送水口、10回九州電力のマンホール 、11回小倉市のマンホールとオールドプレート~送水口~、12回門司港の丸型ポスト、13回門司港駅の帰り水、14回北九州水道組合の量水器、15回福岡市水道局の水道専用プレート、16回戸畑市マンホールの発見と量水器の新たな確認、17回門司市水道蓋と焼きカレーがあります。

◎ 福岡訪問記に関連して、
長崎訪問記は、第1回長崎の白ポスト、2回大崎神社の境界石、3回丸山公園の龍馬像と八重桜、4回醤油の琺瑯看板、5回旧グラバー住宅の花、6回長崎市水道の小蓋と猫、7回長崎市の花 あじさいのマンホール、8回津田式手押しポンプと長崎かんぼこ、9回カステラ元祖 松翁軒、10回長崎がボウリング日本の発祥地! 、11回西部ガスと東邦ガスのガスプレート 、12回長崎県庁本館と横濱ビルのオールドプレート ~送水口~、13回長崎のオールドプレートと蘇州林の炒飯、14回たばこの琺瑯看板、15回長崎市松が枝町の水準点とキャラクター、16回長崎市 傾斜地の防火対策、17回居酒屋の琺瑯看板があります。

熊本訪問記は、第1回熊本市の水道プレート、2回森永牛乳の木製牛乳箱、3回西部ガスと東邦ガスの琺瑯製ガスプレートがあります。

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