はかなさの はよりわするる
  かなりけり なかるるすわり よはのさなかは

(儚さの 場より忘るる 我なりけり 流るる座り 夜半の最中は)

解説

我(が)は「われ。自分。自我。」、座りは「すわること。」、夜半(よわ/よは)は「よる。よなか。夜間。やはん。」の意味です。

余談

この歌は、下記動画音楽を聴いて、それをモチーフに書いた歌です。

『Forest Funk』(「Sakuzyo Official」より)


雑感

下記参照。

『<傘松道詠集 > ー 道元禅師 ー』(「< 伝 承 Ⅵ >」より)

https://sound.jp/denshouuta/page005.html


『スマナサーラ長老禅語を語る(十九 最終回)喫茶去、「春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて 冷しかりけり」、生死事大 無常迅速、洗面 禅問答の極意』(「日本テーラワーダ仏教協会 公式チャンネル」より)

 

なかきよの やみまのさけて
  のひしふし ひのてけさのま みやのよきかな

(長き夜の 闇間の裂けて 伸びし富士 日の出今朝の間 宮の良きかな)

解説

裂けるは「ひと続きになっていたものが線状に切れて二つに離れる。また、切れ目が入る。」、宮は「神を祭る建物。神社。神宮。」の意味です。

余談

この歌は、下記動画を見て、それをモチーフに書いた歌です。

『愛国百人一首 / 全100首を一気に読める動画』(「cavefilm」さん)

 

きみたみの せいとうしんし
  すめかみか めすしんしうと いせのみたみき

(君民の 正統神事 皇神が 召す神州と 伊勢の神田見き)

解説

君(きみ)は「一国の君主。天皇。天子。」、民(たみ)は「君主・帝王に統治されるすべての人々。臣民。貴族、また、武士階級を除いた庶民。百姓。おおみたから。あおひとぐさ。蒼生。また、現代では広く国家社会を構成する人。国民。」、正統(せいとう)は「正しい系統。正当の血筋。嫡流。しょうとう。」「正しいすじみち。まともであること。」、神事(しんじ)は「神を祭る儀礼。祭り。かみごと。」、皇神(すめがみ)は「神を敬っていう語。すべかみ。」「皇室の祖先である神。皇祖の神。すべかみ。」、召すは「‘統治する’の尊敬語。お治めになる。」、神州(しんしゅう/しんしう)は「神国。とくに、日本で、自国を誇っていう。」、神(み)は「霊的な力をもつものの意。‘山祇(ヤマツミ)’‘海神(ワタツミ)’など他の語と複合して用いられる。」の意味です。

余談

この歌は、下記動画を拝見して、それをモチーフに書いた歌です。

『天皇とは何か…日本人が忘れた国の根源|小田真嘉×執行草舟』(「LIMIT BREAKER、執行草舟チャンネル【公式】」より)


雑感

日月神示参照。

『七は成り、八は開くと申してあろうが、八の隈(くま)からひらきかけるのであるぞ、ひらけると〇と九と十との三が出てくる、これを宮と申すのぞ、宮とはマコトのことであるぞ、西と東に宮建てよと申すこと、これでよく判るであろうが、マコトの数を合せると五と五十であるぞ。中心に五があり、その周辺が五十となるのであるぞ。これが根本の型であり、型の歌であり、型の数であるぞ、摩邇(マニ)の宝珠(タマ)であるぞ、五十は伊勢であるぞ、五百は日本であるぞ、五千は世界であるぞ、このほう五千の山、五万の川、五億のクニであるぞと申してあろうがな。』(碧玉の巻 第五帖)

なかすこせ もののあはれと
  たかいせい かたとれはあの のもせこすかな

(流す後世 もののあはれと 他界性 象れば彼の 野面越すかな)

解説

後世(ごせ)は「生まれかわった後の世。後生(ごしょう)。来世。」「死後の世界で幸福に暮らすこと。後世の安楽。」、もののあはれは「平安時代の文芸の美的理念の一つ。自然・人生に触れて起こるしみじみした内省的で繊細な情趣。あらわな表現を避けて、洗練された繊細さを重んじる。江戸時代、国学者本居宣長(もとおりのりなが)がその著『源氏物語玉の小櫛(おぐし)』で、『源氏物語』の本質は‘もののあはれ’であると唱えたのに始まる。」、他界は「他の世界。自己が属していない、ほかの世界。」、象る(かたどる)は「物の形をうつしとる。また、似せたりまねたりする。」、ばは「接続助詞。已然形に付く場合、順接の確定条件、偶然の条件を表す。~と。~たところ。」、彼の(あの)は「話し手から遠く離れている人・事物をさす。」、野面(のもせ)は「野原一面。また、野のおもて。のづら。」の意味です。

余談

この歌は、下記動画音楽を聴いて、それをモチーフに書いた歌です。

『Forest Funk』(「Sakuzyo Official」より)


雑感

何となく気まぐれに、解釈を書いておこうかと思う。

「流す後世」は、自分の死後の世界を思い描いたり、またその死後の世界で幸福で暮らすことを願ったりするようなことを綺麗さっぱり流す、ということ。

つまり、次の瞬間、一分後、十分後、一時間後、明日等々、未来に何が起こるかわからないという「無常性」の中に身を置くということ。

そのような心で以て「もののあはれ」と「他界性」を象ったところ、向こう側の野を越すなぁ、ということ。

つまり、無常に流れて行く自然の情景、たとえば、絶えず流れていく川とか常に巡っていく四季とか、そういう「無常性」の中へと入っていく、ということ。

そもそも、自分の死後の幸福を願う、というのはつまり、永遠に変わらない‘私’がまず最初にあって、その前提で以て、死後もずっと永遠に幸せで居たい、と願い望むことなわけだが、その前提となる「永遠に変わらない‘私’」というものが、目の前の無常性の中に入っていくことで完全に崩れ去る、ということ。

加えて言うならば、それは‘私’が入っていくのでもなくて、物の怪とかいう表現があるように(一般的には私と呼ばれているところの)物(者)’が入っていく、ということ。

さらにこの「野」は、火葬場または埋葬地のことも意味する「野辺」や、或いは「野辺送り」という言葉もあるように、此の世(このよ)と彼の世(あのよ)の境界線としての「野」ということでもあるかと思う。

なので、その「野」を越すというのは、一言で言えば彼の世に行く、ということになるわけだが、これは成仏できない幽界的な彼の世ではなくて、完全に成仏した本来の霊界的な彼の世に行く、というニュアンスかと思う。

しなとみる ゆきてみなかは
  をちのまの ちをはかなみて きゆるみとなし

(科戸観る 行きて真中は 彼方の間の 地を儚みて 消ゆる身と為し)

解説

科戸(しなど)は「風の起こる所。」、真中(みなか)は「まんなか。」、彼方(おち/をち)は「遠く隔たっている場所を指す(遠称)。また、ある範囲にはいらない場所をもいう。」、為す(なす)は「ある状態にする。ある状態をひき起こす。」の意味です。

余談

この歌は、下記動画音楽を聴いて、それをモチーフに書いた歌です。

『Forest Funk』(「Sakuzyo Official」より)

 

みるとをと せかいかいのり
  くはしくし はくりのいかい かせとをとるみ

(観ると彼方 世界が祈り 美しく死 剥離の異界 風と躍る身)

解説

彼方(おと/をと)は「‘おち(彼方)’の音変化。」、美し(くわし/くはし)は「こまやかで美しい。精妙である。うるわしい。」、剥離(はくり)は「はがれて離れること。はぎはなすこと。」、異界は「日常生活の場所と時間の外側にある世界。また、ある社会の外にある世界。」、躍る(おどる/をどる)は「はねあがる。とびはねる。跳躍する。」の意味です。

余談

この歌は、下記動画音楽を聴いて、それをモチーフに書いた歌です。

『Forest Funk』(「Sakuzyo Official」より)

 

雑感

「風と躍る身」は、空間に溶け込む身体、というような感じ。

普段の感覚だと、この身体は自分の身体だと半ば無意識の内にでも思ってしまっていると思うが、死の世界から見ると、この身体が自分のものではなかった、という感覚に襲われるように思う。

そうして、自分の身体に自分の意識が宿っていると思い込んでいたものが、遊離し始める。

身体はただ身体であって私ではない、と。この身体感覚はただの身体感覚であって私ではない、と。

その感覚になった時に、目の前の当たり前の世界、自分がここに居ると思っていた世界が、突然遠い向こう側の彼方の知らない世界へと変貌して、ただ一瞬一瞬変化していくだけのとても美しい(いつくしい)世界、或いは慈しみ(いつくしみ)の世界であったことを知る、といった感じ。

とくちいさ いたきてつとひ
  へいわのわ いへひとつてき たいさいちくと

(徳治いざ 抱きて集ひ 平和の輪 家一つ出来 大再築と)

解説

徳治(とくち)は「有徳の王者が国を治めること。」、いざは「相手を誘って一緒に事を始めるときや思いきって行動しようとするときに発する語。さあ。どれ。」、抱くは「心の中に、ある考えや感情を持つ。」、集う(つどう/つどふ)は「ある目的をもって集まる。会合などのために集まる。寄り合う。集合する。」、家(いえ/いへ)は「人々が寝起きして生活を営んでいるところ。家族などが住んでいるところ。家屋敷、土地などを含んだ空間全体。また、特に自分の住まいとするところ。わが家。」、出来るは「作りあげられる。設けられる。しあがる。完成する。」、大(だい)は「(名詞・形容動詞に付いて接頭語的に用いて)数量や形・規模などが大きい意を表す。」、再築は「建て直すこと。再建。」の意味です。

余談

この歌は、下記動画を拝見して、それをモチーフに書いた歌です。

『【出光丸のホルムズ海峡通過 出光の日章丸事件を語る―真の国際親善とは】』(「執行草舟チャンネル【公式】」より)


雑感

下記参照。

『出口王仁三郎全集 第一巻 皇道編 第六篇 愛善の真意義 第六章 挙国更生』(「霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~」より)


『惟神の道 [14]社会の改善と国民性』(「霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~」より)


また、歌の中にある「家」は、八紘一宇的なニュアンスとも解釈できるかと思う。

くにとこたちの おほかみは
やらふもきなり いてましへ
せひをあけさね えんするわ
よろつゆれゐぬ うめそゑむ

国常立の 大神は
遣らふも奇なり 出で座しへ
是非を開け実 演ずる和
万揺れ居ぬ 梅ぞ咲む

解説

遣らう(やらう/やらふ)は「追い出す。しりぞける。追い払う。」、奇(き)は「珍しいこと。不思議なこと。また、そのさま。」、出で座し(いでまし)は「お出まし。お出かけ。」、是非(ぜひ)は「是と非。道理があることと道理がないこと。よいことと悪いこと。善悪。正邪。」、実(さね)は「(‘真(さ)根(ね)’の意で)根本のもの。実体。」「物事の中心、本質となるもの。根本。かく。真実。」、演ずるは「言葉に述べる。詳しく述べる。説明、解釈、意見などを述べる。」「 劇、映画、舞踊、音楽などの芸能を行なう。また、その中で、ある役をつとめる。」「人目に立つようなことを行なう。」、和は「うまくつりあうこと。調和がとれていること。」「日本人の国。もと、中国での呼び方で、志賀島出土の金印‘漢委奴国王印’の‘委’もこれであるという。日本人も‘倭・和’の字を自称に用いて通例は‘やまと’と訓読しているが、室町時代頃には‘わ’と音読して単独に日本または日本のものを意味する語として用いるようになった。」、万(よろず/よろづ)は「数の単位としての万(まん)。厳密な数値としての万をいうより、数の非常に多いことを表わす。たくさん。あまた。」「すべてのこと。全部そろっていること。万事。」、咲む(えむ/ゑむ)は「(つぼみがほころんで花が)咲く。」の意味です。

雑感

三千世界一度に開く梅の花

ということで、ミロクの世の到来を言祝ぐ歌です。

またのるま すみきることの
  たまにおに またのとこるき みすまるのたま

(また宣る間 澄み切る言の 霊に鬼 また祝詞凝る気 御統の玉)

解説

宣る(のる)は「告げ知らせる。述べる。口に出して言う。」、霊(たま)は「たましい。」、祝詞(のと)は「‘のりと’に同じ。」、御統(みすまる)は「古代の装身具。たくさんの珠(たま)を糸に貫いて環状とし,首などにかけて飾りとしたもの。」の意味です。

余談

この歌は、下記動画を拝見して、それをモチーフに書いた歌です。

『【時代を揺るがす大本教の真実】』(「執行草舟チャンネル【公式】」より)


雑感 

下記参照。

『五百津御統丸(いほつみすまる)の珠』(「霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~」より)

 

上記に「黄金の玉」は金の玉ではなくて、黄色の玉が黄金色に光りたるもの、とあるが、これは黄色人種である日本人が世界を救うような働きをして、黄色人種から黄金色人種に変わることを云うのではないか?


あと歌の中の「凝る気(こるき)」は「凝気(こき)」ということで、呼気(こき)、即ち吐く気と通じる感じがする。つまり、何かの言葉を発する時は、必ず息が吐いた状態になると思うが、その吐く息の中に言の霊の気が凝って、実際的に効力を発揮する、というようなイメージ。

そして「言の 霊に鬼」は、「(言葉を)云う+鬼」で「魂」がこもる、というようなニュアンスを感じる。

厳密に言うと、一心不乱に宣る祝詞の中に、鬼神である国常立尊様の力が宿るイメージ。つまり言霊(げんれい)は厳霊(げんれい)に通じる、ということ。

はかなさの うさるみたたし
  ほとけほけ とほしたたみる さうのさなかは

(儚さの 失さる身正し 仏法華 通しただ観る 蔵の最中は)

解説

失さる(うさる)は「なくなる。消えうせる。」、正し(ただし)は「事柄の本性にかなっているさま。正当である。正真正銘である。ただしい。」「疑う余地なく、確実であるさま。確かである。」、仏は「仏語。仏陀のこと。釈迦仏・阿彌陀仏・薬師仏などすべてにいう。」「仏法。または、それを奉ずる仏教徒。」「死者の霊。また、死んだ人。死人。」、法華(ほけ)は「‘法華(ほっけ)’に同じ。」、蔵(ぞう/ざう)は「おさめもつこと。また、その物。所有。所蔵。」、最中(さなか)は「もっともたけなわである時。最高潮である時。さいちゅう。」の意味です。

余談

この歌は、下記動画を拝見して、それをモチーフに書いた歌です。

『【『正法眼蔵』道元の説いた禅の世界を知る】』(「執行草舟チャンネル【公式】」より)