興味の違いでひとり遊び | jijiのメンタルコーチング♪

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ASD・ADHDで心理カウンセラーの私が、今までの経験から「どうすれば自分らしく楽しく生きられるか」をお話します。
メンタルコーチングは誰にでも必要です。

2才の頃のお話です。
お寺が私の遊び場でした。

外に遊びに行っても同じくらいの年の子どもとは遊びませんでした。
お友達が嫌だとかそんなことではなく、他のお友達とは興味の対象が違い、
一緒に遊んでも楽しくなかったからです。
何か新しいことを見つけては、それにひとりで没頭して遊んでいました。

そんな私を見て心配になったのか、母親は私の遊び場に菩提寺のお寺を選びました。
朝私をお寺に連れて行ってお昼に迎えに来る、そんな毎日が幼稚園入園まで続いたのです。

お寺には白い着物を着た小柄なお坊様がいて、いつもニコニコ笑って
私を迎えてくれました。

そのお寺には私の好奇心を刺激するものばかりありました。
墓地の中には色々な形の石が並んでいて、全部に面白い模様が彫ってあります。
それが数え切れないほどたくさん、それも整然と並んでいる、
私にとってまさに宇宙でした。
それらを一つひとつじっくりと見て歩く。
決して飽きることがありませんでした。

お墓にはお花が飾ってありお菓子やお酒も置いてあります。
それが次の日にもなくならないでそのまま置いてあります。
『これは誰がいつ食べるんだろう?』
不思議な思いでいつも見ていました。

いっぱい遊んで家に帰る前、お坊様が私を庫裏に連れて行き、
お菓子を出してくれます。
そして私に、
『今日も楽しくお陰様の気持ちで遊べましたか?』
と聞きます。
早くお菓子が食べたい気持ちが強かった私は、
お坊様の合掌を真似て、
『今日もお陰様の気持ちでいっぱい遊びました。』
と答えます。
お坊様は、
『それはエラかったね。さぁ召し上がれ。』
と言ってお菓子を食べさせてくれました。

お坊様は、お供え物のこと・お墓のこと・生き物のことなど
折に触れ、幼い私にも分かるようにお話してくださいました。
そのお話が今の私のベースになっています。