色や形がボクを呼ぶ、中身は食べてと言う! | jijiのメンタルコーチング♪

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ASD・ADHDで心理カウンセラーの私が、今までの経験から「どうすれば自分らしく楽しく生きられるか」をお話します。
メンタルコーチングは誰にでも必要です。

2才位の頃のこと。
母親の買い物について行くようになりました。
今のようにコンビニがある時代ではありませんでした。
日用品から野菜やお肉、お菓子やパンまでなんでも売っているお店でした。

母親が買い物をしている間、私は店の中を動き回って探検です。
気になる物の前に立ち止まっては、じーっと見つめます。
たまにツンツンとつついたりします。

私の足を止めるのは形だったり色だったり。

でもすぐ次に移動。
そしてまた気になる物の前に立ち止まって、じーっ。
しばらくすると ”うん”とうなずいて、袋を開けて食べ始めます。

私には中身が ”食べて!”と言っているように聞こえるのです。
気になる物はたくさんありますが、”食べて!”と言ってくるのは
みんなではありませんでした。

そうして母親の元に戻って
『これ食べた!』
と報告します。
もちろん全部食べられる訳はありません。
食べ残したものを持って報告です。

これが私の買い物の時の行動でした。

私はこのことで母親から叱られた記憶はありません。
いつでも私の報告に ”ハイハイッ”と答えて笑っていたことを覚えています。

しばらくしてから母親が私にこう言いました。

『この次お菓子さんに ”食べて!”と言われたら、お母さんを呼んでね。
 食べる前に呼ぶのよ。
 お母さんとあなたとお菓子さんと3人でお話してみましょうね。』

次に母親を呼びに行って
『このお菓子さんが食べてと言ってる!』
と伝えると母親はお菓子さんに向かって、

『この子だけに食べてもらっていいのかな?
 ほかの子どもにも食べてもらいたいでしょ?』

と話しかけました。
そうして私を見て、
『お菓子さんなんて言ってる?』
と聞きました。
私は、
『今日はお菓子さん食べなくていいって言ってる。』
と答えました。

全てビデオのように覚えている2才の時の記憶です。