前記事の幼稚園を退園し 次に入園することになったのは
家からも近い私立のカトリック系の幼稚園でした。
園長先生はイギリス人の神父様で 私と同じ年の女の子が一人いました。
この幼稚園にも 前と同じような練習を繰り返して入園しました。
私はこの幼稚園の園庭がすぐに気に入りました。
園庭にはたくさんの動物たちがいたからです。
一番気に入ったのはすべり台でした。
なぜなら そのすべり台の形は私が大好きなゾウさんだったからです。
それもピンクとブルーのゾウさんでした。
ブランコの柱は２頭のキリンさんです。
ベンチはライオンさんでした。
そんな風に園庭には たくさんの動物が私を待っていました。
教室の中で遊ぶことも前ほど辛くありませんでした。
一緒にいるお友達もとても静かで 奇声を発するような子どもは
一人もいませんでした。
ただ 一緒に遊べたのかと聞かれれば それは違いました。
私の興味とみんなの興味はまるで異なり 一緒に遊んでも
楽しくありませんでした。
それはみんなも同じだったと思います。
自然 ひとり遊びが多くなりました。
そんな時でも園長先生はいつも
『あなたはひとりではありません いつでも神様と一緒です』
と話しかけてくれました。
当時の私にはなんのことだか分かりませんでした。
園で一緒に遊べたのは園長先生の子どもと、男の子一人だけでした。
興味を覚えることが似ていて、行動にも共通している点があったからです。
その二人も放っておけば いつまででも一人で遊んでいる子どもでした。
つづく…