名曲百選第七章(5)ラグビーに情熱を注いだ青春と それを見守る青春・・・ | 日々の生活(くらし)に音楽を♪

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俺の初恋はRock'n' Roll 俺の傍らには何時も音楽があった。

12月も中旬ですね。

先日撮ってきた写真です。

 

初冬の公園。

東屋の屋根の上に少し雪が残っています。

 

 

コケの上の溶け始めた氷。

 

 

葉の上の雫。

落ちないのが不思議ですね。

 

 

紅葉の落ち葉に雪。

 

 

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今回は、この曲を選んでみました。

 

ノーサイド/松任谷由実

 

1984年の12月にリリースされた松任谷由実さんの名盤『NO SIDE』のタイトルチューンです。

 

松任谷由実さんの研ぎ澄まされた繊細な感性が感じられるような曲ですね。

冬の凛とした冷たい空気と共に儚さや透明感も感じ、情感や情景が映画のように浮かびます。

 

元々は、麗美さんの為に書かれた曲で、ラグビーを見る少女の視点で描かれてます。

 

ラグビーに情熱を注ぐ青年とそれを遠くからひっそりと見守る少女の恋心、2つの青春を少女の視点から美しく描いた歌詞です。

 

歌い出しの歌詞が見事です。

 

彼は目を閉じて 枯れた芝生の匂い 深く吸った

長いリーグ戦 しめくくるキックは ゴールをそれた

 

肩を落として 土をはらった

ゆるやかな 冬の日の黄昏に

 

彼はもう二度と かぐことのない風 深く吸った

 

ラグビーに情熱を注いでいた青年の最後の試合  ”しめくくるキックは、ゴールをそれた”  というフレーズに 青春時代の一つのページの終わりを感じます。

 

更に ”彼はもう二度と かぐことのない風 深く吸った”  というフレーズで  もう二度とこの場所でかぐことのできない空気を深く吸い、数々の思い出と共に心にしっかり刻み、青春時代の一つのページに別れをつげたわけですね。

 

同じゼッケン 誰かがつけて

また次のシーズンを かけてゆく

 

人々がみんなあなたを忘れても ここにいるわ

 

貴方がこのグランドを去り、次のシーズンは他の誰かが貴方と同じゼッケンをつけ、皆が貴方の事を忘れても、私の心の中のこのグランドには いつもラグビーをしてる貴方がいて、それを遠くから見守ってた私がいる。

 

そんな あなたの想い出が残っているこの場所に留まっていたいという純粋な少女の思いが心を打ちます。

 

何をゴールに決めて

何を犠牲にしたの 誰も知らず

 

この何度か繰り返されるサビのフレーズが、心に沁みます。

何か成し遂げる為には 何かを犠牲にしなくては ならないのかもしれませんね。

 

ラグビーに情熱を注いだ青年と その青年をひっそりと見守る少女の淡い恋心、2つの青春を少女の視点から歌った素晴しい名曲です。

 

 

ノーサイド

作詞 松任谷由実
作曲 松任谷由実

彼は目を閉じて 枯れた芝生の匂い 深く吸った
長いリーグ戦 しめくくるキックは ゴールをそれた

肩を落として 土をはらった
ゆるやかな 冬の日の黄昏に

彼はもう二度と かぐことのない風 深く吸った

何をゴールに決めて
何を犠牲にしたの 誰も知らず
歓声よりも長く
興奮よりも速く 走ろうとしていた あなたを
少しでもわかりたいから

人々がみんな立ち去っても私 ここにいるわ

同じゼッケン 誰かがつけて
また次のシーズンを かけてゆく

人々がみんなあなたを忘れても ここにいるわ

何をゴールに決めて
何を犠牲にしたの 誰も知らず
歓声よりも長く
興奮よりも速く 走ろうとしていた あなたを
少しでもわかりたいから

人々がみんな立ち去っても私 ここにいるわ

 

今回は、松任谷由実さんの 『ノーサイド』 をお届けいたしました。

 

ユーミンさんの曲の中で 5指に入るくらい大好きな曲です。

歌詞、メロディー共に本当に素晴らしいですね。

 

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