2018年の「京都さくらパレード」 | "楽音楽"の日々

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音楽、映画を中心にしたエンタテインメント全般についての思い入れと、日々の雑感を綴っていきます。

いよいよ京都橘高校吹奏楽部の台湾公演旅行が始まります。

現地での公演の予定が発表されています。

 

 

最初の訪問地・高雄の盛り上がりは予想を遥かに上回るものなので、期待するしかありません。かなりのハード・スケジュールなんですが、私個人的に最も期待しているのは、12日の夕刻に開催されるパレードです。台北の商店街を700メートルにわたってパレードする予定らしいです。ライヴ配信もあるので、異国での盛り上がりを楽しみましょう。

 

 

 

 

さて、今回は2018年の3月25日に開催された「京都さくらパレード」の出雲商業と京都橘の共演を振り返ってみましょう。

例年、3年生が卒業してパワーの点で物足りなさを感じるんですが、ローズ・パレードを経験して自信に溢れた部員たちは、充実のパフォーマンスを見せてくれます。パレードに先立つ「交歓コンサート」の様子です。慶次郎前田さん撮影の動画をご覧ください。

 

 

まずは出雲商業のパフォーマンスです。吹奏楽の世界では現在でも人気の、Chaseの「Get It On」です。出雲商業でも定番のナンバーですね。

イントロでのスーザフォンの低音が効いていて、とても気持ち良いです。全体の演奏もとてもソリッドで、引き締まっています。この曲の演奏はたくさんの吹奏楽団のものを聴いてきましたが、多分トップクラスと言っても良い出来だと思います。

 

 

そして、出雲商業と京都橘の初共演です。両校の関係はそれまで色々と語られていましたが、ここで現実のものになるとは嬉しい驚きでした。京都橘のメイン・ドラマーが定位置に座って、期待を煽るパターンを叩きます。おなじみのステップで京都橘のメンバーが加わってきます。パープルの一団にオレンジが加わる視覚的興奮は、予想を越える素晴らしさです。

 

スネアの四つ打ちでテンポを変更して、「Spain」へ突入します。揃った振り付けは、当日朝の合同練習で詰められたのでしょう。ひょっとしたら、前日もやったのかもしれません。短縮ヴァージョンですが、この編曲の目玉は外すワケにはいきませんね。バリトン・サックスのソリです。京都橘の4人に出雲商業の一人を加えた5人が前に立ちます。普通はこの人数で見ることはないので、なかなか壮観です。これまでこの曲を京都橘が演奏したのを見た記憶がありませんが、この年はステージ・マーチングで度々披露することになります。

曲が終わった後の、楽器を持つ姿勢も美しいですね。

 

 

そして、京都橘顧問の田中先生による恒例のトークです。

両校の関係を、簡単ではあるけどきちんと説明されて、納得。

いつものどうでも良いトークが続くのかと思ったら、退職の挨拶。事前の情報が全くなかったので、かなりの衝撃でした。しかも、定年まで1年残して・・・。その理由は、色々憶測が飛び交っていましたが、真相は闇の中ですね。ただ、前年の5月に入院されているので、体力的に激務には耐えられなくなったことが退職の一因であるのは間違いなさそうです。

 

さて、先生がおっしゃっていた「最後の本番」に臨む部員たちの渾身の「Sing,Sing,Sing」です。

気持ちが入っていて、歴代でも最もパワフルでまとまったパフォーマンスのひとつでしょう。ここでの見所は、途中の「キャ〜」のところでレアなジャンピング・ハイタッチを見れることです。

 

切り取ると、ボケてしまって見づらいですね。Marschtanz63さん撮影の動画で確認してください。右端で、派手にやってます。

 

 

この首謀者は、アナハイムのディズニーランドで満面の笑顔とキレのあるステップで人気者になったアルト・サックス奏者です。彼女は、中学時代にはドラムメジャーもやっていた逸材です。

 

 

この「交歓コンサート」で避けて通れない動画があります。

京都橘のファンなら良くご存知の、nakosoekiさんの初めての動画です。今では定着している「ペンギンちゃん」や「ペンギン隊」といった呼称が生まれるきっかけになった動画ですね。

 

 

たった4人のパーカッション・セクションだけど、強烈なグルーヴとパワーで全体を引っ張っています。特に、一部で「ツインズ」と呼ばれていたメイン・ドラムとマルチタムのシンクロ具合は、すでに出来上がってるように思えます。私個人的に確信している、歴代最高のパーカッション・セクションの始まりです。その魅力については、また改めて書くことになると思います。

 

 

本番のパレードは、11月のガラシャ祭りで完成するので、ここでは詳しくは述べません。

とりあえず、st.taketoさんの動画をご覧ください。

 

 

この期のパレードは、ハジけた選曲と振り付けが魅力です。このプログラムの初パレードとは思えない仕上がりぶりです。

このパレードでは、先にパレードを終えた出雲商業の部員たちが沿道から応援している姿を見ることができます。sora kamigamoさんの動画にその様子がしっかり記録されています。

 

 

京都橘は毎年「京都さくらパレード」に参加していますが、この年は例年になく見所満載で強烈に印象に残ったのでした。

 

 

 

さぁて、台湾台湾・・・。皆さんご一緒に楽しみましょうね。