価値観を押し付けて無視される | メタボリックがとまらない ver.7 東京出戻り編

メタボリックがとまらない ver.7 東京出戻り編

副題 : もう遠距離の異動は無いだろう

https://s.japanese.joins.com/jarticle/319945


韓国の現代自動車が、日本に再進出して2年経過したそうなんですが、月に50台程度の販売数で振るわないのだそうな。
なんでも今回は、オンライン販売を中心としているのだそうですけど、それで日本市場に食い込めると考えていたのなら、計画が甘すぎるとしか言いようが無い。




日本において、オンライン販売が成功する為には、それまでのメーカーの実績や信用が必要となるだろう。
ゴルフを例にしますが、テーラーメイドやキャロウェイ等の大手メーカーのように、日本における過去の実績や信用が蓄積されていれば、そこの製品について、日本人はオンライン販売を利用する事を躊躇わないだろうけど、実績や信用の蓄積の無いメーカーに対して、日本人はオンライン販売を利用する事を躊躇う。
安い買い物であれば、実績や信用の無いメーカーのオンライン販売を、ダメ元で利用する可能性も高まりますが、特に自動車のような高い買い物の場合では、日本人がオンライン販売を利用する可能性は低くなる訳で、「暖簾」の持つ価値を重視してきた日本人からすれば、それは当然の行動となる。
これはテスラについても同じで、2023年における、日本市場でのテスラの販売実績は5,500台、月あたり約460台でしかないというのは、テスラに対する日本人の警戒心が影響しているのだろう。




現代自動車は、過去に日本市場進出を失敗していますが、失敗の本質について、深く考える事をしなかったのだろう。
現代自動車の中で、どのような価値観があるのかは知りませんが、「世界で人気の現代自動車」という価値観だけで、日本市場に再進出したのだとしたら、それでは過去の失敗を繰り返すだけである。
どうも韓国の認識の中で、「日本で韓国は人気だ」というのが存在しているようですけど、「安物をダメ元で買ってみる」という、日本人の価値観と照らし合わせてみれば、K−POPや韓流ドラマ等の、単価の安い分野でしか成功していないという現実が見えてくる。



現代自動車は、過去に日本市場進出を失敗しているからこそ、日本人が求める価値観に合わせる努力をすべきだった。
その努力を惜しんだのだから、今回の再進出も失敗に終わるだろうなあと想う。