人が成長する最高の方法は、人に教えることだ | ムーブメントコーチ ロボラガーのブログ

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ムーブメントコーチ(重心移動のスキルを指導)として、高校生や大学生中心にトレーニング指導をしております。現場での試行錯誤を書きたいと思います!

School of movement 認定 マスターコーチ

「人が成長する最高の方法は、人に教えることだ」
こう言ったのはドラッカーだ。

そう、だから今日のウエイトセッションで、最も成長したのは私なのだ。
もちろん、それは本望でない。私が望むのは、選手たちが成長する事だからである。

しかし、選手間で教え合うっていうのは、なかなか出来るものでもない。今日のウエイトセッションでも、ペアによっては、自分のパートナーがトレーニングをしているにも関わらず、他人事のようにしている選手もいる。言い方を変えれば、それぞれが一人でトレーニングを頑張っているのだ。選手たちはコーチではないから、当然、知識はお互いに少ない、また、全てのエクササイズを完璧にデモンストレーション出来るわけでもない。当然、自信はない。
だから、何も言わない。かもしれない。
でも、教え合っているペアがいる事も事実である。彼らは、また今日のウエイトセッションで成長しているだろう。

ドラッカーが言うように、人に教える事で成長できるならば、自信が無い選手ほど教えた方がいいかもしれない。
教えるって考えるから教えられないのかもしれない。
ならば、まずは見ることからやってみたらいい。自分の目ではわからなければスマホで動画を撮ってあげてもいい。
スローで見たら気づくことも出てくるかもしれない。
カウントを数えてあげる事、補助に入ってあげることは、知識が無くてもすぐにでもできることだ。

彼らが教え合うようになるには、私にできることは何があるだろうか。
なぜ、そのフォームが良いのかのポイントを分かりやすく伝えること。あるいは、選手同士でも教え合う事がしやすいようなキーワードを作ることもいいかもしれない。例えばスクイーズ(肩甲骨を閉める)とか、トライポッド(母指球・小指球・踵荷重)とか。

あと、コーチである私に出来る事は何があるだろうか。大切なことが3つはある。
まずは私自身が、そのセッションを楽しんでいる事だ。セッションが楽しければ、選手達は前向きにトレーニングに取り組んでくれる可能性が高くなる。
二つ目は、失敗を許容する空気感を作る事だ。自信の無い選手にありがちなのが、失敗したらどうしようっていう思いが強い事がある。間違えたらどうしよう。そう感じてしまっていたら、本当は気づいていてもパートナーにアドバイスする事を辞めてしまうかもしれない。だから選手たちの失敗を恐れずチャレンジする空間を作ることは極めて大切になる。
そして3つ目。学生トレーナーも含めて、選手たちに任せてしまうこと。言い方を変えれば彼らを信頼することだ。
「ちゃんとサポートしなければいけない」と注意したところで、おそらく本質的なものは変わらない。1から10まで私が説明して、デモンストレーションして、ウォーミングアップをリードしていたら、いつまで経っても選手たちは、お互いに教え合うようにはならないだろう。私が教えたいっていう思いを我慢することだ。おそらく、私にとっては、これが一番難しい課題なのだが。

話が長くなった。
「人が成長する最高の方法は、人に教えることだ」

選手諸君、ぜひぜひ人に教えて欲しい。
それが自分が成長する一番の方法なのだから。