【研究】月の欠損から考える子育て 3 | 星の声、月のささやき

星の声、月のささやき

西洋占星術を行っています。きがついたこと、感じたことを書き綴っています。

土曜日、月曜日、水曜日の19時更新予定

「月の欠損」他占星術の研究をしています。

「月の欠損」とは、月星座のある星座は7歳までの能力しかなく、本人はそれをひたすら追い求め人生を無駄にしてしまう。
という提案です。
私はこれを実感しており「月の欠損」を支持しています。

 


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子離れの話です。

私は母が子離れできなければ子育ては失敗だと思います。

 

世の女性たちは、一般的に「マザコン」が嫌いです。
「お母さんはこうなのに」「お母さんがこう言ったから」と男性が言うのを聞くと女性は背中がザワザワします。

逆もそうでしょう。昔は「箱入り娘」はありがたがられたものですが、現代の男性は一人暮らしたことがない女性を倦厭します。

これは義母と比べられる不快感や義母の家庭介入を嫌がると言う事もあるのですが、
もしかしたらパートナーが「月に戻ろうとする」ことを察知するからではないでしょうか。

我が家の話になりますが、
夫は太陽獅子、月水瓶です。
ですから反転月は獅子座なので、獅子座が非常に強い男性ということになります。
結婚当初は獅子座らしい能天気で頼もしい男性でした。

ところが両親のいる実家の近くに引っ越してから様子が変わってきました。
何だか暗くなり明るさが消えたのです。

同じ水瓶座でも太陽の水瓶座と月の水瓶座は違います。
太陽の水瓶座はそっけなくクール。でも奇抜な発想と何でも受け入れる寛容さがあると思います。
しかし月の水瓶座は「冷たい」のみ。取り立てて面白い発想はなく人の好き嫌いが激しく頑固で不機嫌な人。
 

夫はそんな人物に変わっていき段々と不機嫌になっていき私の顔を見なくなりました。
子どもたちも父親のそばに寄り付かなくなりました。
勘違いだとか思いこみかもしれない、他の要素もあるかもしれません。

でも本当に驚くほど月水瓶の悪い面の人物に変化してしまったんです。

もう誰の意見も聞かないですから、恐らく義母も彼を変えることは出来ないでしょう。


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親子関係は子が社会人になっても続きます。
親は子供にいつまでも月を見ようとしますし、いつまでも卒業できません。
可愛かった子供たちが全く違う人間になったとは思いにくい、思いたくない。

子どもは成長と共に幼い頃とは明らかに違う性格になっていきます。
幼年期元気で活発だったのに小学校に入ったら大人しくなってしまったり、その逆もあったり。
親は幼い頃の印象のまま、その子に対峙します。
「昔はこうだったのに」と子供時代に付き合った人はその当時に引き戻そうとします。

さて、そうならば親は子供と離れる覚悟をするべきです。

野生動物は必ず子離れの儀式をします。

一人で餌が取れるようになったら親が子を追い出します。

親子はある程度の年齢になったら離れるのが自然の姿なのではないでしょうか。


太陽は経済的にも精神的にも自立し、自分の能力を最大に発揮して生きなければならなくなった時はじめて発動します。
いつまでも実家住まいだと月に囚われたまま。

月は貰う惑星です。

何でも貰う事を期待し、自分では産み出さない。

貰いたいから相手に気に入られることに注力します。

例え経済的に自立できても精神的に自立できていないと、月に縛られたままになるようです。

社会人として一応独り立ちできたら子育てはひとまず成功ですが、親が子供から自立できないと月を引きはがす最後の仕上げができず結局子供を幸せにできないのではないでしょうか。

社会人になっても親のそばにいるのは、完全に太陽に切り替わり親に有無を言わせない状況にでもならない限り、かなり危険かもしれません。

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私は子育てがひと段落した頃子供たちが離れていく言いようのない寂しさを感じました。

この先自分はどうなるんだろう、抜け殻のようにシワシワになって隅に追いやられた惨めな邪魔者になるんだろうか?

だから子供に依存したい気持ちになりました。

経済的な面だけでなく、精神的にも寂しさを埋めて欲しいと思っていました。

 

でも老親が子に依存すると子供に負担がかかり子から嫌われるのが想像できます。

幸い私の両親も義両親も健康で私にはほぼ負担が無く、自立してくれていて私は自由にさせてもらってきました。

子供とはいえ一人の人間として対等に付き合うなら、自分の世界を持つべきではないか。

だから私も晩年子供にすがって生きるのは嫌だなと自立の覚悟をしました。

もしもあの頃動かなかったら、私は恐らく子供や家族に「あんなにあなたたちに尽くしたのに…!」と、きっと今言っていると思います。
 

その頃から私の太陽は強くなったように思います。
子育ての最後の仕上げは「親の自立」。

正直言えば今も寂しくてたまらない。

でも、だからこそ今は新しい出会いに貪欲です。

新しい出会いはとても新鮮で楽しく、新たな世界を開き、その挑戦を子供たちは喜んで応援してくれています。

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人は太陽と月の反対星座を使ったほうがよほど高い成果を出します。

少なくとも楽しい人生がおくれるのではないでしょうか。
 

親は安定した生活をさせたくて月に縛ろうとしがちですが、親が子供の将来を決める事ほど愚かなことはないと思っていたほうが良さそうです。

 

有名な七田式やモンテッソーリ式は太陽を育てる教育法だと思います。