妄想作家 | rossiの世界

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心の声、心の葛藤や変化を書き残しています。




上手く行っては期待を重ね


下手をこいては意気消沈。


それは良いと誰が決めた。


それはダメだと誰が決めた。


妄想物語を描いては


感情飛び跳ね、気分は揺らぐ。






日常的に経験、収集した情報をもとに


妄想物語を描き上げては思考でぐるぐる刷り込んで


妄想作家の妄想話は


リアルなようで、リアルにならない。


なぜか現実思い通りにならないと、


焦り苛立ち、時々奇跡。







ああなったから、こうなる。


こうしたから、ああなる。






妄想作家のストーリーは


仮説であって、預言ではない。


正しく言えば


ああなったから、こうなるだろう。


こうしたから、ああなるだろう。


だから、現実化するなんて


本当はそうそう起こらない。






妄想作家のストーリーに

どっぷり入り込み

現実世界で気分は

上がったり、下がったり

これは現実か⁉︎ 妄想か⁉︎

妄想作家のトリックに

いつの間にかハマってしまう。





明るい話も、暗い話も、


妄想作家は巧妙だ。


過去の嬉しいシーンを呼び起こし


未来の希望を夢見させ、


次の喜び期待させる。


過去の苦しいシーンを呼び起こし


未来の不安をあおり立て、


次の悲しみを用意させる。







妄想作家はいつでもどこでも


妄想物語を描き続ける。


明るい話も、暗い話も


ストーリーに反応があればあるほど


意欲を持って描き綴る。






妄想物語の虜になって


続きを読んでは


気分を上げたり、下げたり


24時間365日、刷り込み続ける


依存性のある、たちの悪い


自分が主役のストーリー。


次の展開が気になって


いつも読まずにはいられない。







あの人との展開は?


この仕事の展開は?


あれを果たして手に入れられるのか?


これをいつ捨てられるのか?


現実世界で結果がわかるその日まで


妄想物語は永遠続く。







現実か⁉︎妄想か⁉︎


妄想作家に操られ、


あたかも事実のように思えてしまう。


奇跡が起きた。


それは、奇跡が起こるまで動いただけのこと。


嫌なことが起きた。


それは、嫌になるように動いていただけのこと。


どちらも現実で動いた先の出来事。






妄想作家は感情を掻き立てて


気分を上げ下げお手のもの。


どうせ妄想に過ぎない話なら、


妄想は妄想物語の中で完結させて読み切ろう。


辛い悲しい出来事の結末には、


無惨にも立ち直れなぐらいの終わりを。


夢見るような嬉しい出来事の結末は、


これ以上ないぐらい嬉しい夢を見て


目が覚めたら朝だったという終わりを。


不幸の後に幸せが?


幸せの後には不幸が?


敗者復活、絶頂からの転落なんて


ダラダラ読み続けてなんになる。


いつまでも、一喜一憂させられて


気分を上げ下げしてられない。







妄想物語を読んで傷心した気分を


現実世界で癒そうとするのは


本の世界の主人公が助けを求めても、


本を読んでいる自分が何もしてあげられないように


妄想と現実を切り離してみよう。







妄想物語を読んで過去のような喜びの気分を


現実世界で期待して待つことは


漫画の主人公が期待に胸をときめかせても


漫画を読んでいる自分が何もしてあげられないように


妄想と現実を切り離してみよう。







妄想と現実を切り離すと


どれだけ妄想物語に


影響されていたのか笑ってしまう。


現実の環境、人、物、相手を


妄想物語に登場するものと重ねて合わせて


ヒロインになりきって喜んだり、悲しんだり。






自分が拘る環境、人、物で


妄想物語を演じるのなら


今後も同じキャストでなくても、


今後も同じ背景じゃなくても、


むしろキャストを変更したいと


そんな気にさえなってくる。






妄想か⁉︎現実か⁉︎


妄想と現実の違いは


五感で感じる世界かどうか。


妄想作家は感情に揺さぶりかけても


香り、味、温度、明るさ、重さ、などなど


体感を表現することはあまりしない。






妄想作家は24時間、365日


妄想物語を描き続ける。


妄想世界も良いけれど、


リアルな世界も楽しもう。