#7日間ブックカバーチャレンジ #五日目 | こまどりの散歩

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日々の雑多な感想。少女に戻れない中途半端な大人のブログ。

5)変容する世界─ゲノムバンク・ダークマター・ベーシックインカム

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五冊目は,大学院のときからアシスタントプログラムオフィサーとして関わってきた一般財団法人武田計測先端知財団から出版した「変容する世界」です。

年に一度開催する武田シンポジウムの内容を毎年一冊の書籍に仕上げていきます。

この本は,武田シンポジウム2019年(2019年2月2日に開催)の,山本 雅之先生,宮崎 聡先生,井上 智洋先生のそれぞれの内容の濃い90分の発表,そして財団の唐津先生を交えた30分にわたるパネルディスカッションをほぼ全て網羅しています。

 

ゲノムに関わるお話ももちろんですが,大好きな宇宙の話,少し領域がことなるベーシックインカムの話題まで,一冊で網羅できてしまう優れた本です。

何よりも,武田シンポジウムは,全く異なる分野のスペシャリストが同じテーブルに着いてさらにディスカッションするというこの第四章の対談が読み応えがあります。

武田財団の仕事に関わって8年ほど,全く異なる異分野の話題,というコンセントで開催しているのに,科学の深さを覗くほどに,どこかに考え方の共通点が見えてきたり,これからの課題としてあがってくる要点が似通ったりしています。また全く異分野だからこそ,違いの領域について「わからない」,「知らない」ことがそれぞれの先生方にあり,クリティカルな,本質をつくような鋭いディスカッションが出てきたります。

 

シンポジウムの内容を文字起こししたり,先生方に確認していただきながら書籍を作っていくという作業に関われたことは,とても深い学びになりました。(という,裏話も込みで)

武田計測先端知財団の活動は今年度で終わりを迎えますが,これまで開催してきた各年のシンポジウムの内容もそれぞれ書籍として楽しめますので,もし興味がありましたら財団のHPも覗いてみてください。

http://www.takeda-foundation.jp/symposium/index.html