#7日間ブックカバーチャレンジ #四日目 | こまどりの散歩

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日々の雑多な感想。少女に戻れない中途半端な大人のブログ。

4)だからあなたも生き抜いて(講談社)

今は,講談社青い鳥文庫から子どもむけの内容でも販売しています。

だから、あなたも生きぬいて (講談社青い鳥文庫)

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中学生のときに読みました。

著者の大平さんは中学生のときにいじめに合い,自殺未遂。その後極道の妻になり...。ある時,一念発起して大検を受け,弁護士の資格取得まで成し遂げます。

と一行では簡単に語れない彼女の人生の物語。ですがそれをスッと読ませてしまうようなそんな文体です。

 

中学生くらいのときは,自分の見えている世界がとても狭い。狭い中で互いの違いにとても敏感で,集団の中の自分の立ち位置がわからなくなる。正しいことも間違っていることもその判断や価値基準が,とても狭い世界観で醸成されていて,何もわからない混沌の時代です。

 

そんな折にこの本に出会えたことで,自分のなかで吹っ切れたというか,こんな狭い世界に囚われず,生き方の自由さをどこまでも追って行こう,それに伴う努力はどんなに大変でもしよう,苦労はいくらでも自分で負おうという覚悟が芽生えました。

 

影響されて「中学生でもわかる六法全書」なるものにも手を出したことはいい思い出です。

 

大平さんはその後何冊か書籍を出されております。

お子さんを出産された後は,自身が母になる葛藤や子育ての工夫など,また別の視点を発信してくださっています。

 

「だからあなたも生き抜いて」。本当に自分のいく末に悩んだ時に助けてくれた一冊です。

 

 

*肝心の『ブックカバー』なのですが諸事情ありまして本を全てダンボールに梱包しており,申し訳ないのですがAmazonの商品URLを貼らせていただきます。興味があればそのままご購入ください。