ブルーシート閉店準備の夜店かな
Blog句会「悠々自適」に投句した3句のうち、この句はお一方の選を頂きました。ありがとう。ブルーシート閉店準備の夜店かな件の夏季合宿習作百句では、ブルーシート剥がして開く夜店かなでしたが、これから開店では趣に欠けると夜の静けさへ転じました。祭の夜も早い時間帯なら親子連れや夕涼みの人で賑わいますが、ひとしきり楽しむと三々五々人は去り、人波は小さくなっていきます。店頭で何かを作っていた人は手を止めるようになり、物売りは商品を並べ直したり、歩く人に声を掛けたり、やがて値引きで誘ったりし始めるとまもなく祭の灯は消えるでしょう。そんな頃、暇になりだした親方一人が店に居ると、脇では手伝いの若者がブルーシートを裏から持ち出して来ました。三百円の焼きそばはとっくに百円に書き換えられて。この絵は開店前の昼間ですが、最後はこんな風に囲って明日の営業に備えます。閉店準備を始める頃とは、一夜の稼ぎを反芻しながらあるいは明日の算段をしながら、「買ってくれねぇかな」と人通りを眺めている親方のイメージでした。俳句の構造としては「かな」で終わるなら一物仕立てですが、「ブルーシート」をぽ~んと放り投げて始めてみました。撤収の朝、そこにはお仕事をされる人達ばかり。色々なものが機械的に無感動に片付けられていくのでいつも寂しい。そしてそこには決まってブルーシートがある。かなは最後に『夜店って閉店近くがいいよね』と読み手に同意を求める意味でした。今朝も相変わらずの筋トレとウォーキングでしたが、肌に届く風はもちろん空を渡る風も爽やかでした。参拝の連れは初風大鳥居