土曜日ソング・ベスト10 | …

i am so disapointed.

「土曜日ソング」とは何かというと、土曜日をテーマにしているような気がする曲という程度の意味で、まったくもって何の意外性もない。土曜日なのでこれをやってしまおうという、とにかく安直な企画である。それでは、早速やっていきたい。

 

10. Saturday Night's Alright For Fighting - Elton John (1973)

 

「土曜の夜は僕の生きがい」という邦題に勢いがあって、とても良い。この曲は1973年にリリースされた大ヒットアルバム「黄昏のレンガ路」からの先行シングルということ。50年代のロックンロールをモチーフとしたご機嫌なナンバーである。

 

 

9. A Roller Skating Jam Named "Saturdays" - De La Soul (1991)

 

2作目のアルバム「デ・ラ・ソウル・イズ・デッド」からの先行シングル。70年代のローラースケートブームと週末の楽しみがテーマになっていて、シカゴ「サタデイ・イン・ザ・パーク」のサンプリングも印象的である。ア・トライブ・コールド・クエストのQティップが参加している。

 

 

8. Saturday In The Park - Chicago (1972)

 

ロバート・ラムがセントラルパークの平和的でリラックスしたムードにインスパイアされて、作った曲だといわれている。全米シングル・チャートで、最高3位のヒットを記録した。個人的には中学生の頃に、友人の兄のレコードで初めて聴いて、何て良い曲なのだろうと感じた記憶がある。

 

 

7. Saturday's Kids - The Jam (1979)

 

ザ・ジャムの4作目のアルバム「セッティング・サンズ」に収録。イギリス労働者階級の人々の日常を描写した、ポール・ウェラーの歌詞がひじょうに印象的である。

 

 

6. SATURDAY NIGHT ZOMBIES - 松任谷由実 (1987)

 

「オレたちひょうきん族」のエンディングテーマで、シングル「SWEET DREAMS」のB面やアルバム「ダイアモンドダストが消えぬまに」に収録。六本木に実在したバーがモチーフになっているらしく、バブル景気的なグルーヴも感じられる。

 

 

5. Saturday Night - Suede (1996)

 

ブリットポップ・バンドの中でもメロディーの良さに定評のあるスウェードの3作目のアルバム「カミング・アップ」の最後に収録され、シングル・カットもされたバラード。日常と束の間の非日常とを描いた、ペーソス溢れるビデオも素晴らしい。

 

 

4. Saturday Night to Sunday Morning - Shiggy Jr. (2013)

 

「ポップでポップなバンド」という身も蓋もなく最高なコンセプトのバンド、Shiggy Jr.のミニアルバム「Shiggy Jr. is not a child.」に収録されていた曲。ポップでキャッチーなサウンドとウルトラキュートなボーカルが、週末の気分を切なさも込みでヴィヴィッドに表現しているように感じられる。

 

 

3. 土曜の夜は - Negicco (2016)

 

新潟を拠点として活動するアイドルグループ、Negiccoが2016年にリリースした珠玉の大人ポップアルバム「ティー・フォー・スリー」からの先行トラック。山下達郎「土曜日の恋人」やシュガー・ベイブからの影響が感じられる、美しく素晴らしい曲。

 

 

2. 泡沫サタデーナイト! - モーニング娘。’16 (2016)

 

鈴木香音の卒業シングルで赤い公園の津野米咲が提供した、最高のディスコポップ。その後もライブの定番曲として定着している。サタデーナイトといえばディスコでフィーバーというのは、時が過ぎても変わらぬイメージとして共有されがちである。

 

 

1. DOWN TOWN - EPO (1980)

 

オリジナルは1975年のシュガー・ベイブだが、80年代の中高生の多くが初めて聴いたのは、EPOによるカバーバージョンの方だったのではないだろうか。1981年に放送を開始した「オレたちひょうきん族」のエンディングテーマとして広く知られるようになったが、その前の年にリリースされた時からラジオではわりとよく流れていたような記憶がある。土曜日の夜、つまり次の日は休みで楽しみはこれからという気分は、種類こそ違えど様々な年代の人々に共有されやすいテーマだったように思える。そして、2021年にはハロー!プロジェクトのJuice=Juiceによって歌い継がれている。