エースコック大盛りいか天ふりかけ付き焼そばについて。 | …

i am so disapointed.

大盛りいか焼そばよ、永遠に。」という記事をここに書いたのは、いまから約2年前のこと。エースコックが1988年に発売したカップ焼そば、大盛りいか焼そばの販売終了を受けてのものであった。私は数あるカップ焼そばの中でもこのエースコック大盛りいか焼そばがかなり好きであり、食べたくなったらいつでも食べられるものだとずっと思っていた。それだけにこの報せは実に悲しいものだったのだが、いざ大盛りいか焼そばを買いに行こうとスーパーやコンビニに行っても、まったく見当たらない。取り扱っている店が減っていることはなんとなく認識していたのだが、これほどまでに買いにくくなっていたかと思い、Amazonなどの通販サイトを見ると価格が高騰している。そこまでして買うのは何か違うのではないかと思っていたところ、たまたま仕事で用事があった街のそれほど有名ではないスーパーで売られていたので、いくつかまとめて買っておいた。それらはとても大切に食べていって、最後の1つなどは消費期限ぎりぎりまで待った。ありがとう、大盛りいか焼そばという気持ちでいっぱいであった。そして、そのパッケージのフィルムやかやくやソース、ふりかけなどの小袋なども保存してあるし、先日の引っ越しでもちゃんと新居に持ってきた。

 

その引っ越しの少し前、Twitterのタイムラインで大盛りいか焼そば再販のニュースを見た。つい一昨年に販売終了したばかりなのに、早すぎはしないだろうかとも少しは思ったのだが、大好きな大盛りいか焼そばが再び店頭に並び、買って食べることができるという事実は単純にうれしかった。それで、スーパーやコンビニに買物に行くたび、カップ麺のコーナーを探していたのだが、一向に見かける気配がない。発売開始は確か2月中(追記:後からよく見るとそもそも3月22日発売だったようなので探しても見つかるはずがなかったのである。ぴえん)だったと思うのだが、それは3月に入ってもずっと同じ状態であった。セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップ、NEWDAYS、どこにもない。ぼんやりと思い出してみると、私が見た記事では再販される大盛りいか焼そばはコンビニ限定で、それ以外にいか天ふりかけ焼そばとかいう新商品も発売されるということになっていたような気がする。しかし、いずれもまったく見かけることがない。

 

そしてつい先日、2021年3月23日のことだが、明大前にあるminiピアゴ松原1丁目店という店に入った。コンビニエンスストアという認識だったのだが、公式サイトでは都市型スーパーとなっている。大手コンビニチェーンとは少し違った品揃えという印象が以前からあったのだが、ここに新商品の大盛りいか天ふりかけ付き焼そばが売られていた。新製品ではあるが、パッケージのデザインはあの大盛りいか焼そばを踏襲しているように思われる。そういえば以前、大盛りいか焼そば味のカップラーメンというトリッキーな商品が発売された時も、このミニピアゴ松原1丁目店で発見したことを思い出した。もちろん買って帰ったのだが、新商品の大盛りいか天ふりかけ焼そばは買えたとして、再販された大盛りいか焼そばは取り扱っていないのだろうか、一体それはどこに行けば買えるのだろうかと思い、関連記事を検索して読んでみた。

 

それによると、2月に発売された(追記:後からよく見るとそもそも3月22日発売だったようなので探しても見つかるはずがなかったのである。ぴえん)のは新商品の大盛りいか天ふりかけ焼そばだけであり、大盛りいか焼そばがコンビニ限定で再販されるのは4月19日なのだという。

 

大盛りいか天ふりかけ焼そばには、大盛りいか焼そばのようにイカそのものが入っていない代わりに、イカ天のふりかけが入っているということである。パッケージのいかのイラストも頭の部分に衣がついて揚げられている。それで、ミニピアゴ松原1丁目店では1個159円(税抜)であった。大盛りいか焼そばが販売終了した時に、その理由についてはいろいろいわれていたのだが、その中に原材料費の高騰というのがあったような気がする。おそらくその原材料というのはイカのことだと思われるのだが、今回、そのいかをイカ天ふりかけに変えることによってコストを抑えることに成功したといえるのだろう。

 

そういえば昨年末だったと思うのだが、日清シーフードヌードルのCMがテレビで流れ、早見優「夏色のナンシー」の替え歌が使われていた。「恋かな Yes! 恋じゃない Yes!」という歌詞が「イカかな Yes! イカじゃない!」と変えられていて、最後にはシーフードヌードルを食べる早見優本院が登場するという素晴らしいものであった。これは日清シーフードヌードルに、イカのような味と食感だが実はイカではないほぼイカなる食材を用いたことについてのPRでもあったのだろう。日清カップヌードルには肉のような味と食感だが実は肉ではなかった食材を謎肉と名付け、一つの売りにしてしまったというようなこともあり、ほぼイカのPRに際してもこれを踏襲したようにも感じられる。この例などをみても、やはりイカはは高騰しているのだろうと思われる。

 

それでちょっと検索してみると、それ関連の記事はいろいろ出てきて、回転寿司の店ではいまやイカとタイが同じ価格という場合もあったり、イカの名産地、函館のイカの塩辛メーカーでも原料のイカが不足しているという状況に陥っているらしい。それで、4月に再販される大盛りいか焼そばも以前に販売されていた時よりも価格が上がっているようだ。

 

大盛りいか天ふりかけ付き焼そばについてなのだが、イカどころかキャベツしか入っていないストイックさであり、具はイカ天ふりかけのみという状態である。しかし、あのスパイシーなソースはUFOともペヤングとも一平ちゃんともやきそば弁当とも違い、やはり個人的にはこれが一番好きだなと思えるものであった。